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8月23日のニュース
東南アジアU23選手権-マレーシアは東ティモールに勝利し準決勝進出
昨日の敵は今日の友-ジョホールサポーターが邦本宜裕選手を称賛
今度はヌグリスンビランFCに給料未払い問題が発覚

東南アジアU23選手権-マレーシアは東ティモールに勝利し準決勝進出

タイのラヨーンで開催中の東南アジアサッカー連盟AFF U23選手権のグループステージB組の第3節が行われ、マレーシアU23代表が東ティモールU23代表を3-1で破っています。この勝利でマレーシアはB組を首位で突破し、明日8月24日の準決勝では2022年大会優勝のベトナムと決勝進出を賭けて対戦します。。

マレーシアのE・エラヴァラサン監督はGKアジム・アル=アミン(KLシティ)以下、DFがウマル・ハキーム(ジョホールU23)、V・ルヴェンティラン(スランゴール)、ナズウィン・サレー(KLシティ)、M・ラケシュ、フィルダウス・ハスノディン(いずれもクランタン)、MFがムスリフディン・アティク、ウバイドラー・シャムスル・ファジリ(いずれもトレンガヌ)、FWがアリフ・イズワン・ユズラン(スランゴール)、アイマン・アフィフ(クダ)、アリフ・イクマルリザル(ペナン)と初戦のインドネシアU23代表戦からはGKを含めて5名を入れ替えた先発XIを起用しています。(下はマレーシアU23代表の先発XI)

前節第2節でインドネシアが東ティモールに1−0と僅差で勝利し得失差0となったことで、この試合は引き分け以上で準決勝進出が決まるマレーシアはアリフ・イクマルリザルが5分に豪快なミドルシュートで先制ゴールを決め、さらにその8分後にはゴール前でフリーになったアリフ・イズワンが2点目を挙げると、その後は攻め続けるもののゴールは奪えずに試合が進みます。そして逆に前半終了間際には、中盤でボールを奪われると、最後はA代表でもプレーする東ティモールFWオラガル・シャヴィエルがゴールを決めて1点差に迫られます。

後半に入ると、マレーシアはアリフ・イズワンのシュートを東ティモールGKが弾いたところをアリフ・イクマルリザルが押し込んでこの試合2点目を挙げて再びリードを広げます。しかし、マレーシアは中盤のチェックが緩く、東ティモールのFW陣にボールを持ち込まれ好機を作られますが、相手のシュートの精度の低さやゴールポストに助けられるなどして失点を許さず逃げ切っています。

AFF U23選手権2023
グループステージB組 第3節
2023年8月19日@PTTTスタジアム
東ティモール 1-3 マレーシア
⚽️東ティモール:オラガル・シャヴィエル
⚽️マレーシア:アリフ・イクマルリザル2(5分、64分)、アリフ・イズワン・ユスラン(13分)

この試合のハイライト映像(AFFの公式YouTubeチャンネルより)

グループステージB組順位表(第3節終了)

順位 チーム 勝点
1 マレーシア 2 2 0 0 5 2 3 6
2 インドネシア 2 1 0 1 2 2 0 3
3 東ティモール 2 0 0 2 1 4 -3 0

昨日の敵は今日の友-ジョホールサポーターが邦本宜裕選手を称賛

デビュー戦となった8月19日のマレーシアカップ1回戦対クランタンFC戦で先発すると、いきなり先制点をアシストし、その後はチームの2点目と3点目のゴールを決めるなど大活躍した邦本宜裕選手は、ジョホールサポーターの喝采を浴びました。

試合後の会見ではジョホールのエステバン・ソラリ監督もチームの戦術を短期間で理解した上で、空いたスペースを見つけ、素早く反応し、相手にとって危険なパスを出してアシストするなど素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたと大絶賛でした。

しかし、この邦本選手は2019年にジョホールがマレーシアのチームとして初めてAFCチャンピオンズリーグに出場した際に、ゴールを決められた相手でもありました。当時は慶南FCに在籍していた邦本選手は、2019年5月22日のグループスタージE組の第6節でチーム最年少の21歳ながらジョホールを相手に先発し、ロスタイムの90+4分にゴールを決め、慶南FCの2-0での勝利に貢献しています。

ジョホールサポーターにとっては苦い思い出もある邦本選手ですが、デビュー戦でのゴール直後にはユニフォームの胸についたジョホールのエンブレムにキスするなど、ジョホール愛をアピールし、サポーターの心を鷲掴みにしています。試合後は辛口の地元メディアからも高い評価を受けていた邦本選手はスーパーリーグはもちろん、明日8月24日に組み合わせ抽選が行われるACL2023年大会でも活躍が期待されます。

今度はヌグリスンビランFCに給料未払い問題が発覚

今季はKLシティFCやクランタンFCで明らかになった給料未払い問題ですが、同様の問題がヌグリスンビランFCでも起こっているものの、現時点ではこの状況をマレーシアサッカー協会FAMやマレーシアプロ選手会PFAMへ不服申し立ては行われていなようだどと、マレーシア語メディアのマジョリティが報じています。

マレーシアサッカー界ではいわば「年中行事」とも言える給料未払い問題。それでもこれまでは、シーズンの終盤に運営資金繰りが苦しくなった結果の給料未払いがニュースになっていましたが、新型コロナ禍からそれが明けた頃にはシーズンが始まって間もなく給料未払いが発覚するなど、状況が悪化していると言えるかもしれません。

ヌグリスンビランFCはベテランのザクアン・アドハが噂されていた給料未払い問題が事実であることを自身のSNSで認めた上で、チームCEOに対して怒りのコメントを投稿し、さらに8月20日のマレーシアカップ1回戦セカンドレグ対クランタン・ユナイテッド戦後の記者会見ではE・デヴァン監督も給料が未払いになっていることを認めていました。しかし、ヌグリスンビランFCからは現時点で事情を説明する記者会見もなければ、正式なコメントなどは何も出されていません。

しかし、その一方でこの給料未払い問題に関しては、マレーシアサッカー協会FAMにもマレーシアプロサッカー選手会PFAMにも不服申し立てが行われていないという報道もあり、SNSや記者会見での発言では何も問題は解決しないと、この記事は結んでいます。

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