8月8日のニュース
国内女子サッカーリーグの2023年シーズンが開幕
フットサル代表監督にタイ出身のラクポル・サイネッガム氏が就任
AFF U23選手権出場のU23代表候補合宿参加者25名が発表
ムルデカ大会のチケット情報が発表
国内女子サッカーリーグの2023年シーズンが開幕
国内女子サッカーリーグ(マレーシア語ではLWN)2023年シーズンが8月5日に開幕し、ハンナ・ヨー青年スポーツ相やマレーシアサッカー協会FAMのハミディン・アミン会長が開幕戦が開催されたスランゴール州シャーアラムのマラ工科大学UITMで開催された開会式に出席しています。
昨季までは地域ごとに分かれて開催されていたLWNは、今季から全国リーグとなっていますが、その開会式ヨー青年スポーツ相は、全国リーグとなったことで、より多くの女性が自分たちもサッカーができることを自覚し、国内に多くの女子サッカー選手を生み出すことにつながると述べ、女子サッカー人口の増加、そして女子代表の強化にもつながるだろうと述べています。その上で、女子選手が増えれば、女子指導者も増え、女子指導者が増えれば女子チームの数が今後も増えることが期待できるとも話しています。
全国リーグ初年度となった今季は、8月から11月までの間にホームアンドアウェイ形式で行われ、当初は10チームの参加が発表されていましたが、その後はスランゴールFC、LMSタイグレスFC、マレーシアスポーツスクールパハン校(SSMP)、マレーシア大学、サバFC、クラナ・ユナイテッドFCの6チームで開幕しています。
ヨー青年スポーツ相は他のクラブや各州代表など、今後はより多くのチームの参加を期待したいと開会式後の記者会見で述べていますが、FAMのハミディン会長は、リーグ拡大には多くのスポンサーが必要だと述べる一方で、スポンサーとなりうる企業は全国リーグとなったLWNの今後の運営状況などを見た上で参入する可能性があることから、リーグ拡大には数年はかかるだろうと話しています。
なお開幕戦となった8月5日の試合では、スランゴールFCがマレーシア大学を1-0で、マレーシアスポーツスクール・パハン校がLMSタイグレスFCを1ー0で破っています。
フットサル代表監督にタイ出身のラクポル・サイネッガム氏が就任
マレーシアサッカー協会FAMは、フットサル代表の監督にタイ出身のラクポル・サイネッガム氏が就任することを公式サイトで発表しています。2年契約を結んだ44歳のラクポル氏はタイの強豪で、今年5月に開催された東南アジアサッカー連盟AFFフットサルクラブ選手権2023年大会優勝のブラックスティールFCの監督からの転身となります。なおラクポル氏はAFCフットサルアジアカップ2024年大会予選の突破を目標としてあげています。
男子と女子のフットサルタイ代表監督や、やはりタイの強豪チョンブリー・ブルーウェーブ監督時代にはAFCフットサルクラブ選手権にも優勝しているラクポル氏は、オランダ出身のヴィクトル・ヘルマン(1996年)、ブラジル出身のシルヴィオ・マシャド(2003年から2006年まで)とマルセロ・セルパ(2014年から2017年まで)に続く、4人目となる外国籍のフットサル代表監督です。なおフットサルマレーシア代表の監督は、昨年2022年にベトナムのハノイで開催された東南アジア競技大会通称シーゲームズでマレーシアフットサル代表がグループステージ全敗で予選リーグ敗退となり、チュウ・チャンヨン監督が解任された後、空席となっており、マレーシアサッカー協会FAMのノー・アズマン・ラーマン事務局長は、マレーシア国外から新監督候補数名と面談中であると今年2月ごろに明らかにしていました。
フットサルマレーシア代表はラクポル新監督のもと10月7日に開幕するAFCフットサルアジアカップ2024年大会予選に向けた代表候補合宿を来月9月10日から行うことも発表されています。マレーシアはウズベキスタンで開催される予選G組に入り、10月7日の初戦でイラク、同9日にウズベキスタン、そして同11日にカンボジアと対戦します。この予選では各組の1位8チームと、各組2位のうち成績上位7チームが、開催国(未定)と共に本大会へ出場します。
AFF U23選手権出場のU23代表候補合宿参加者25名が発表
マレーシアサッカー協会FAMは今月13日から始まるU23代表候補合宿の参加メンバー25名を発表しています。E・エラヴァラサン監督率いるU23代表は、今月26日タイのラヨーンで開催される東南アジアサッカー連盟AFF U23選手権に出場します。
POS | 氏名 | 年齢 | 所属 |
GK | シャーミ・アディブ・ハイカル | 20 | SEL |
GK | ラーディアズリ・ラハリム | 22 | TRE |
GK | アジム・アル=アミン | 22 | KLC |
DF | V・ルヴェンティラン | 22 | SEL |
DF | ジクリ・カリリ | 21 | SEL |
DF | ウマル・ハキーム | 21 | JDT II |
DF | M・ラケシュ | 22 | KEL |
DF | フィルダウス・ハスノディン | 21 | KEL |
DF | ハリズ・マンソル | 21 | KDA |
DF | ナズウィン・サレー | 22 | KLC |
MF | シャヒル・バシャー | 22 | SEL |
MF | ナジムディン・アクマル | 20 | JDT II |
MF | ファーガス・ティアニー | 20 | JDT II |
MF | ダリル・シャム | 21 | JDT II |
MF | シャフィ・アズワド・サパリ | 22 | PEN |
MF | ムスリフディン・アティク・マット・ザイド | 22 | TRE |
MF | ウバイドラー・シャムスル・ファジリ | 20 | TRE |
MF | サイフル・ジャマルディン | 22 | SRP |
MF | シャーリル・スパルマン | 22 | SRP |
MF | ハズミ・アブ・ザイド | 22 | IMI |
FW | アリフ・イズワン・ユスラン | 19 | SEL |
FW | アリフ・イクマルリザル・アヌアル | 21 | PEN |
FW | ハジク・クティ・アバ | 19 | PEN |
FW | ハリス・ アキフ | 22 | KEL |
FW | アイマン・アフィフ | 22 | KDA |
ムルデカ大会のチケット情報が発表に
10年ぶりに復活する今年のムルデカ大会は今大会が42回大会となりますが、この大会のチケット情報をマレーシアサッカー協会FAMが公式サイトで発表しています。10月開催のムルデカ大会については、当初は8月1日からチケット発売が予定されていましたが、今回の発表では明日8月9日からオンラインで発売となるということです。
直近のFIFAランキング136位のマレーシアが主催し、パレスチナ(同96位)、インド(同99位)、レバノン(同100位)と格上のチームを招いて開催される大会は、10月13日(金)に2試合が、10月17日(火)に優勝決定戦と3位決定戦が、いずれもクアラ・ルンプールのブキ・ジャリル国立競技場で行われます。
チケットは1日券が一般40リンギ(およそ1,250円)、6歳から12歳までの子ども5リンギ(およそ160円)、メインスタンドが60リンギ(およそ1,880円)、プレミアム席が80リンギ(およそ2,500円)となっています。また一般席の2日間通し券もあり、こちらは70リンギ(およそ2,200円)で、明日8月9日から9月5日まで販売され、それ以外の席は9月6日からいずれもオンラインで販売されるということです。
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マレーシア語で「独立」を意味するムルデカの名がつけられたこの大会は、1957年8月31日にマラヤ連邦(現在のマレーシアのマレー半島部)が英国から独立したことを記念して、独立当日の1957年8月31日から第1回大会が開催されました。時代を感じさせる第1回大会の参加チームは、ホストのマラヤ連邦(シンガポールやサラワク、サバとともにマラヤ連邦がマレーシアとなるのは1963年まで待たねばなりません。)の他、南ベトナムやビルマ(いずれも当時)、シンガポール、タイ、インドネシア、カンボジア、そして香港リーグ選抜の8チームが出場し、香港リーグ選抜が優勝しています。
また第1回大会の試合会場となったムルデカ・スタジアムはマラヤ連邦独立記念式典が開催された会場ですが、起工式が前年1956年9月ながら、1年経たずに完成させたのは、この独立式典に間に合わせるためだったと言われています。現在はスタジアムとしては使われていませんが、国の重要文化遺産に指定されています。