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7月27日のニュース
Kリーグ挑戦のコギレスワランがMリーグ復帰
KLシティのホダック監督がインドネシア1部のプルシブ・バンドンの監督に就任
インドネシア1部プルシカボ1973を退任したアイディル監督はMリーグ復帰か
帰化した代表選手リー・タックがクダを退団

今季2度目のトランスファーウィンドウが開いている中、選手だけでなく監督・コーチの退任、移籍、加入が続々と発表されていますので、今回は注目されるものを中心にまとめてみました。

Kリーグに挑戦したコギレスワランがペナンに加入でMリーグ復帰

韓国リーグ(Kリーグ)2部の清洲FCと契約していた元マレーシアU23代表のFWコギレスワラン・ラジがスーパーリーグのペナンFCと契約したことを、英字紙スターが報じています。今年初めに清洲FCと契約したコギレスワラン選手は、両者同意の上で契約を解除しています。

Kリーグクラブと契約した初のマレーシア人選手となったコギレスワラン選手には、KLシティ、スランゴール、トレンガヌなども興味を示していたということですが、清洲FCとのシーズン途中での契約解除の理由については、詳細は明らかにできないと説明する一方で、自身のパフォーマンスが原因ではないと説明しています。

「コギ」の愛称で知られるコギレスワラン選手は今年24歳のフォワードで、A代表で8試合(2ゴール)の記録を残している他、U16、U19、U23の各年代代表でもプレー経験がありますが、清洲FC移籍後は、4月に開催された韓国FAカップ3回戦のソウル中浪FC戦1試合に出場しただけでした。

清洲FCとは良好な関係を維持したまま退団となったと述べたコギレスワラン選手は、シーズン途中での退団についての補償も受け取ることになっていると説明する一方で、退団理由を明らかにすれば、逆に損害賠償で訴えられる可能性もあるして、その理由は明らかにしていないと、スターは報じています。

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この記事では、コギレスワラン選手の最大の目標は来年1月に開催されるAFCアジアカップで代表復帰であり、それを果たすためにマレーシアへ戻ることを決めたとも話し、ペナンに加入したことで清洲FCに比べて給料が4分の1になったものの、出場機会を得ることが最優先と考えた結果だと説明しています。

KLシティのホダック監督が退任し、インドネシア1部のプルシブ・バンドンの監督に就任

マレーシアスーパーリーグで現在6位のKLシティは、チーム公式SNSでクロアチア出身のボヤン・ホダック監督の退任を発表しています。マレーシアリーグでは名将の一人でもあるホダック氏は、隣国インドネシア1部のプルシブ・バンドンの監督に就任することも発表されています。

2021年1月にKLシティの監督に就任したホダック氏は、同年マレーシアカップ決勝ではジョホール・ダルル・タジムを決勝で破り、チームにとっては22年ぶりとなるマレーシアカップ優勝に導くと、このマレーシアカップ優勝で出場資格を得た昨季2022年AFCカップ(ACLの下部大会、UEFAチャンピオンズリーグに次ぐUEFAヨーロッパリーグのような大会)では、アル=シーブ(オマーン)に敗れたものチームを決勝に導き、さらに今季はマレーシアFAカップ決勝にも出場するなど、過去3シーズンでKLシティを3度のカップ戦決勝に導いています。

なおKLシティは、ホダック氏の元でコーチを務めていた経験を持つ同じくクロアチア出身のネナド・バチナ氏が監督に就任することも発表しています。バチナ氏は、KLシティでもコーチを務めた他、ホダック氏がジョホール、マレーシアU19代表、そしてインドネシア1部PSMマカッサルでもホダック氏の元でコーチを務めた他、シンガポール1部のホウガン・ユナイテッドやタムピネス・ローヴァーズ、JDTのセカンドチームJDT IIやペナンでは監督経験もあり、昨年12月からはサウジ・アラビアリーグのアル=フェイハFCのアカデミー責任者に就任していました。

また新たに監督に就任するプルシブ・バンドンもホダック監督を発表しています。2022/23シーズンは3位に終わったプルシブ・バンドンはフィリピン代表の佐藤大介選手が所属していますが、今月開幕したインドネシア1部リーグ2023/24シーズンで、チームが開幕から3連敗すると契約2年目を迎えたスペイン出身のルイス・ミラを解任していました。

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ホダック氏は、クラブレベルではクランタンやジョホール・ダルル・タジムで、また代表レベルではマレーシアU18/19代表の監督経験があり、2012年から13年まで監督を務めたクランタンでは2012年にリーグ、FAカップ、マレーシアカップの全てに優勝して国内三冠を達成している他、2014年にはジョホールでもリーグ優勝を果たし、またU18/19代表では2017年と翌18年に東南アジアサッカー連盟AFFU18選手権、翌年のU19選手権と2連覇を果たし、2018年にはAFC U19選手権にも2006年以来となる12年ぶりとなる出場に導いています。

インドネシア1部プルシカボ1973を退任したアイディル監督はMリーグ復帰か

行く人もいれば、来る人もいる。

マレーシアスーパーリーグのKLシティが、ボヤン・ホダック監督の退任を発表し、隣国インドネシア1部のプルシブ・バンドン監督就任がチームから発表された一方で、同じインドネシア1部のプルシカボ1973を退任したアイディル・シャリン氏が、マレーシアスーパーリーグに復帰するのでは、という噂が出ています。

シンガポール出身のアイディル氏は、昨年1月、2022/23シーズンの半ばにプルシカボ1973の監督に就任し、その後は契約を延長して今季も開幕からチームの指揮を取っていましたが、今季第4節となった7月22日にバヤンガラFCを相手に3-1と今季初勝利を挙げ、開幕からの4試合を1勝1分2敗とした後の7月24日に、チーム公式SNSでアイディル監督の退任を発表しています。。

アイディル氏は、プルシカボ1973と契約する前にはスーパーリーグのクダ・ダルル・アマンで2019年から4季監督を務め、前年2018年の6位から4位にチームを引き上げると、そこから2位-2位-8位という成績を収め、2019年にはマレーシアカップ準優勝、マレーシアFAカップ優勝も達成しています。また監督在任中にはACL予選やAFCカップにも出場するなど、実績は抜群の指導者でもあります。

現時点では、今季第17節を終えて1勝のクチンシティがアイディル氏と契約するのでは、という噂が出ています。成績不振の責任をとってイルファン・バクティ監督が既に辞任していることから、アイディル氏がマレーシアに復帰するのであればこのクチンシティが最有力候補とみなされています。また日本人選手の谷川由来選手が在籍するクチンシティは現在開いているトランスファーウィンドウでMFブルーノ・ジバウを獲得していますが、このジバウ選手はアイディル氏がプルシカボ1973で監督を務めていたときに在籍していた選手でもあることから、噂の信憑性も高まっています。

帰化した代表選手のリー・タックがクダを退団

マレーシアスーパーリーグのクダ・ダルル・アマンは、チーム公式SNSを通じて、英国出身の帰化選手リー・タックの退団を発表しています。

チーム公式SNSでは、双方の合意の上での契約解除となったことが説明されている一方で、今季は13試合に出場し、チーム2位の5ゴールを挙げているタック選手の突然とも思える退団については、理由や移籍先など何の説明もされていません。

今年35歳になるタック選手は、タイやバングラデシュでプレーした後、2017年にヌグリスンビランに移籍すると、そこからは一貫してマレーシアリーグでのプレーを続けて、スリ・パハン在籍中の2022年にマレーシア国籍を取得すると、同年11月にA代表デビューを果たし、東南アジアサッカー連盟AFF選手権三菱電機カップなどこれまでに9試合に出場して3ゴールを挙げています。

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