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7月22日のニュース:今日のFAカップ決勝を前に両監督が会見
最新FIFAランキングでマレーシアは136位に
マレーシア代表は9月にエジプト代表あるいは中国代表と対戦

今日のFAカップ決勝を前に両監督が会見

今日7月22日はマレーシアFAカップ2023の決勝戦が、ジョホール・ダルル・タジム(JDT)とのホームであるスルタン・イブラヒムスタジアムで午後9時(日本時間午後10時)にキックオフとなります。2年連続4度目(前身のジョホールFA時代を含む)の優勝を狙うJDTと、24年ぶり4度目の優勝を狙うKLシティの対戦は、今季リーグでも開幕から17連勝中のJDTの勝利が濃厚ですが、名将ボヤン・ホダック監督率いるKLシティは、2021年のマレーシアカップ決勝ではJDTを相手に2-0で勝利。さらにマレーシアカップで出場権を獲得したAFCカップでは決勝まで上り詰めるなど、カップ戦を得意としている一筋縄ではいかないチームです。

この決勝を前にKLシティのホダック監督とJDTのエステバン・ソラリ監督が試合前記者会見を行っています。給料遅配が明らかになり、それが選手のモチベーションに影響が出ていないかを問われたホダック監督は、今季初タイトルがかかる試合に向けて選手たちの持つプロ意識の高さからその不安を一蹴した上で、国内最強の看板のためにもJDTにとっては負けられない試合であることからむしろJDTにプレッシャーがかかるだろうと予測した上で、今夜の試合の最大の懸念は審判であると述べ、試合をしっかりコントロールして欲しいと注文をつけています。

一方、JDTのソラリ監督は、連覇がかかる今晩の決勝について、チームにはケガ人もおらず、準備も滞りなく行われていると述べ、選手にはKLシティとの対戦に勝つことだけに集中するように伝えたということです。さらにホームのスルタン・イブラヒムスタジアムでの試合ということで、サポーターからの応援の後押しがあるだろうと述べる一方で、KLシティの強さは理解しており、簡単な試合にはならないだろうと述べています。

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JDT有利という予想の中、KLシティは先日のスーパーリーグ第17節ヌグリスンビラン戦で途中退場したDFジャンカルロ・ガリフオコが今日の試合までにケガから回復しているかどうかが鍵になりそうです。リーグ得点王のフェルナンド・フォレスティエリを筆頭に強力なFW陣を擁するJDTに対してカウンター中心の戦術を取ることが予想されますが、そのためにKLシティは最終ラインを安定させることが重要になり、そのキーマンとなるガリフオコ選手が出場できれば、2021年マレーシアカプ決勝の再現も十分あり得ます。

最新FIFAランキングでマレーシアは136位に

7月20日に最新のFIFAランキングが発表され、マレーシアは前回6月に発表された137位から1つランクを上げて136位となっています。この136位という順位はAFC内では24位、東南アジアサッカー連盟AFF内ではベトナム(FIFAランキング95位、AFC内では15位)、タイ(同113位、21位)、フィリピン(同135位、23位)に次ぐ4位となっています。

今回発表された136位というランキングは、2006年5月に127位となって以来、過去17年間でのマレーシアの最高位となっています。

AFF内の他の国については、インドネシアとシンガポールはいずれも前回と変わらずそれぞれ150位(AFC内では28位)と158位(同33位)となり、以下ミャンマー(FIFAランキング160位、AFC内では34位)、カンボジア(同176位、36位)、ラオス(同187位、40位)、ブルネイ(同190位、42位)、東ティモール(同192位、43位)と続いています。

なお、マレーシアサッカー協会FAMは2023年末までにFIFAランキング130位以内を目指すとしています。

マレーシア代表は9月にエジプト代表あるいは中国代表と対戦

マレーシアの通信社ブルナマは、今年9月のFIFA国際マッチカレンダー(FIFAカレンダー)でマレーシア代表がエジプト代表または中国代表と対戦する可能性があると報じています。

直近のFIFAランキングでは34位とマレーシアの100位以上も上にいるエジプト、そして80位の中国との対戦について、マレーシアサッカー協会FAMのノー・アズマン・ラーマン事務局長は、9月に予定されている2試合の代表戦はいずれもアウェイとなると話した上で、移動上の制約からエジプト、中国の両国への遠征は難しいとして、エジプトあるいは中国のどちらかの代表チームと相手のホームで対戦し、さらにエジプトあるいは中国で対戦可能な別の代表チームとの対戦となると話しています。

アズマン事務局長は、エジプト、中国の両サッカー協会と交渉を進めており、近いうちに正式発表できるだろうと、ブルナマの取材に答えています。

なお9月のFIFAカレンダーでのマレーシア代表の対戦相手には、これまで日本代表イラク代表などと共に中国の名前も上がっていましたが、今年11月から始まるFIFAワールドカップ2026年大会アジア予選兼AFCアジアカップ2027年大会予選に向けて、マレーシア代表は実力がはるかに上のチームと対戦することになりそうです。この他、10月には2013年以来10年ぶりの開催となるムルデカ大会でパレスチナ、レバノン、インドとの対戦も予定されています。

マレーシア代表は、今年3月にトルクメニスタンと香港をいずれも相手を零封して勝利、また先月6月にはソロモン諸島とパプアニューギニア相手に14得点1失点と国際Aマッチ4連勝中ですが、これらの対戦相手はいずれもFIFAランキングがマレーシアとほぼ同じか、マレーシアよりも下のランクのチームが相手でした。

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