ボラセパマレーシアJP

6月24日のニュース
国際親善試合-パプアニューギニアに大勝で国際Aマッチ4連勝もマッチメークに問題はなかったのか
AFCアジアカップ-U17代表は最終戦でラオスに勝利でグループ最下位を逃れる
東南アジアサッカー連盟U23選手権の組み合わせと日程が発表

ニュースというには古いネタばかりになってしまいましたが、A代表と年代別代表関連のニュースをまとめました。

国際親善試合-パプアニューギニアに大勝で国際Aマッチ6連勝もマッチメークに問題はなかったのか。

マレーシア代表にとっては6月のFIFA国際マッチカレンダー最終戦となるパプアニューギニア代表戦が6月20日に行われ、マレーシアは10−0(!)でパプアニューギニアを破っています。

先週6月14日のソロモン諸島代表戦からは、いずれもブラジル出身の帰化選手MFパウロ・ジョズエ(KLシティ)、エンドリック・ドス・サントス(ジョホール・ダルル・タジム)、そしてレガシー帰化選手(国外生まれながら親がマレーシア人であることからマレーシア国籍を選択した選手)のスチュアート・ウィルキン(サバ)の3選手以外の8名を入れ替えたキム・パンゴン監督は、GKにA代表戦初出場のシーク・イズハン(ヌグリスンビラン)を先発起用し、センターバックのシャールル・サアド(ジョホール)をキャプテンに初指名しています。(以下がこの日の先発XI)

数日前にシンガポール代表と2-2で引き分けていたパプアニューギニア代表でしたが、この日は前半からマレーシア代表が一方的に支配する展開となりました、好機を活かしきれないマレーシアFW陣のおかげもあり、前半はロスタイムに喫したサファウィ・ラシドのゴールでの失点のみで1-0で折り返します。後半に入ると、マレーシアは59分にジョズエ選手のゴールを皮切りに、57分にアリフ・アイマン(ジョホール)、59分にファイサル・ハリム(スランゴール)が立て続けにゴールを決めると、パプアニューギニアは完全に戦意喪失。ジョズエ選手がハットトリック、アリフ選手は4ゴールを決めるなど、後半だけで10ゴールを挙げたマレーシアが圧勝しています。

FIFAランキング138位のマレーシアが同159位のパプアニューギニアを順当に破った試合となりましたが、翌日の新聞では「ハリマウ・マラヤ(代表の愛称、マレーシア語で「マラヤの虎」)がついに鋭い爪を見せた」「アジアカップに向けて自信が高まる試合」などの見出しが踊りましたが、果たしてこんな試合がこの時期に必要だったのか、というのがテレビ観戦しての印象でした。当初対戦を予定していたイエメン(FIFAランキング157位)が直前になって対戦を取りやめた結果、6月16日にシンガポールで試合が組まれていたパプアニューギニアに急遽、対戦を求めたことから実現した試合でしたが、今月のFIFAカレンダーは1試合目がプロ選手が1人だけのソロモン諸島、2試合目がこの10-0のパプアニューギニアと、来年1月のアジアカップの準備としては、残念ながら何のメリットもない試合だったように感じました。

国際親善試合
2023年6月20日@スルタン・ミザン・ザイナル・アビディンスタジアム(トレンガヌ州ゴン・バタ)
マレーシア 10-0 パプアニューギニア
⚽️マレーシア:サファウィ・ラシド(45+1分)、パウロ・ジョズエ3(52分、63分、69分)、アリフ・アイマン4 (56分、 60分、 87分、88分)、ファイサル・ハリム(59分)、ダニエル・ティン(76分)

パプアニューギニア戦のハイライト映像。マレーシアサッカー協会FAMの公式YouTubeチャンネルより

AFCアジアカップ-U17代表は最終戦でラオスに勝利でグループ最下位を逃れる

タイで開催中のAFC U17アジアカップに出場中のマレーシアU17代表は、グループステージ最終戦となるラオスU17代表戦に勝利しています。

既に2敗でグループステージ敗退が決まっている両チームの対戦は、得失差で3位のラオスが Sayfon Keohanamのゴールで12分に先制します。年代別代表戦では昨季もU23代表が敗れるなどラオスとは相性の悪いマレーシアでしたが、前半終了間際の43分にダニエル・マット・ディサ(モクタル・ダハリアカデミー)が今大会チーム初のゴールで同点に追いつくと、77分には再びダニエル選手がゴールを決めて、ラオスを逆転するとそのまま逃げ切っています。

グループステージA組のもう1試合は、タイがイエメンを1−0で下してグループ1位となり、2位のイエメンと共にノックアウトステージ進出を決めています。

AFC U17アジアカップ2023
グループステージA組第3節
2023年6月21日@タマサートスタジアム(タイ)
マレーシアU17 2-1 ラオスU17
⚽️マレーシア:ダニエル・マット・ディサ2(43分、77分)
⚽️ラオス:Sayfon Keohanam(12分)

ラオスU17戦のハイライト映像。アストロアリーナの公式YouTubeチャンネルより

グループステージA組順位表(第1節終了)

順位 チーム 得失差 勝点
1 タイ 3 3 0 0 6 0 6 9
2 イエメン 3 2 0 1 6 2 4 6
3 マレーシア 3 1 0 2 2 8 -6 3
4 ラオス 3 0 0 3 3 6 -3 0

東南アジアサッカー連盟U23選手権の組み合わせと日程が発表

8月17日からタイのチョンブリーで開催される東南アジアサッカー連盟AFF U23のグループステージの組み合わせと日程が発表になっています。E・エラヴァラサン監督率いるマレーシアU23代表は、インドネシア、東ティモールと同じB組となり、インドネシアとは8月18日に、東ティモールとは8月20日に対戦します。

今大会は東南アジア11カ国中、シンガポールが出場せず10カ国が3つのグールプに分かれてグループステージを戦い、各組の1位チームと3つのグループで最も成績の良い2位チームが準決勝のノックアウトステージに進出します。グループステージの組み分けはA組がタイ、ミャンマー、カンボジア、ブルネイの4カ国、C組はベトナム、フィリピン、ラオスは3カ国となっています。

マレーシアU23代表候補合宿は既に第1次合宿を今月19日に終了していますが、この合宿の参加者は以下の通りです。東南アジア競技大会通称シーゲームズのグループステージで敗退したメンバーからは15名が残っています。

U23代表候補合宿参加メンバー

ポジション 氏名 年齢 所属
MF アリフ・イズワン 19 SEL
DF V・ルヴェンティラン 22 SEL
DF アブドル・カリリ 18 SEL
DF ハリス・ハイカル 21 SEL
DF ジクリ・カリリ 21 SEL
MF ナジムディン・アクマル 19 JDTII
MF ファーガス・ティアニー 20 JDTII
FW  ダリル・シャム 21 JDTII
MF  アダム・ファルハン 19 JDTII
FW アイマン・アフィフ 22 KDA
DF アズリン・アフィク 21 KDA
DF アイマン・ファルハン 21 KDA
DF ハリズ・マンソール 21 KDA
MF  T・サラヴァナン 22 KLC
MF ナズウィン・サレー 22 KLC
GK  アジム・アル=アミン 22 KLC
DF  サファウィ・マズラン 21 TRE
GK ラーディアズリ・ラハリム 22 TRE
DF  ウバイドラー・シャムスル 20 TREII
FW ムスリフディン・アティク 22 TREII
MF  ハジック・クティ・アバ 19 PEN
MF  イズルズワン・ダウド 22 PEN
DF  アリフ・ジクリ 21 PRKII
MF  フィルダウス・ハスノディン 21 KEL
GK フィルダウス・イルマン 22 NSE
チーム名:JDTII-ジョホール・ダルル・タジムII、TRE-トレンガヌFC、TREII-トレンガヌFCII、NSE-ヌグリスンビランFC、SEL-スランゴールFC、KLC-KLシティFC、KDA-クダ・ダルル・アマンFC、PEN-ペナンFC、KEL-クランタンFC、PRKII-ペラFCII

なおこの他にアイスランド2部ニャルズヴィークFCに所属するFWルクマン・ハキムもU23代表候補合宿参加メンバーとなっていましたが、このAFF U23選手権がFIFA国際マッチカレンダー外のため、その後、チームからリリースされなかったとして合宿不参加がマレーシアサッカー協会FAMから発表されています。なおU23代表は、9月にやはりタイのバンコクで開催されるAFC U23アジアカップ予選が控えていますが、ルクマン選手はアイスランドリーグが春秋制であることから、アジアカップ予選には招集される可能性が高そうです。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ