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6月17日のニュース
A代表はソロモン諸島に快勝、U17代表はAFCカップ初戦はイエメンに大敗スタート

A代表はソロモン諸島に快勝

6月のFIFA国際マッチーデーの初戦となるマレーシア代表対ソロモン諸島代表戦が6月14日に開催され、FIFAランク138位のマレーシアは同134位のソロモン諸島に先制を許したものの、逆転で快勝しています。

ホームのブキ・ジャリル国立競技場(クアラ・ルンプール)が改修工事中のため、今月の国際親善試合はいずれもマレー半島東海岸にあるトレンガヌ州のゴン・バダにあるスルタン・ミザン・ザイナル・アビディンスタジアムで開催されます。マレー半島東海岸での代表戦が開催されるのは、2013年3月26日にトレンガヌ州の隣のパハン州クアンタンにあるダルル・マクモルスタジアムでパレスチナ戦が開催されて以来、およそ10年振りのことです。クアラ・ルンプールやペナンなどがあるマレー半島西海岸に比べると人口も少ないことから、観客がどのくらい集まるのかにちゅもくが集まりましたが、マレーシアサッカー協会FAMもスタジアム周辺で様々な集客イベントを開催し、試合前には10,470枚のチケットが売れたことを発表しています。

この試合の先発はMFパウロ・ジョズエ(KLシティ)、MFスチュアート・ウィルキン(サバ)、FWファイサル・ハリム(スランゴール)の3名以外は、残る8名全員がジョホール・ダルル・タジムパスの選手という布陣でした。

試合開始からマレーシアが相手を圧倒する展開の中、先制したのはソロモン諸島でした。自陣からの素早いカウンターでマレーシアペナルティーエリアの右に出たボールに、GKシーハン・ハズミ(ジョホール)が飛び出してスライディングするもこれがなんと空振り。このボールを今回のソロモン諸島代表で唯一のプロ選手ラファエル・レアイ(ボスニア1部FKヴェレジュ・モスタル)が無人のゴールに蹴り込んで、ソロモン諸島が11分に1点をリードします。

この1発でマレーシアの動きが変わりました。厳しくプレスをかけてボールを奪うスタイルで、ボールの支配率を高めていった40分、中盤のシャマール・クティ・アバ(ジョホール)からソロモン諸島DFラインの裏へ抜け出した右サイドのマシュー・デイビーズ(ジョホール)へボールが渡ると、ディヴィーズはゴール前へ走り込んだファイサル・ハリム(スランゴール)へクロス。しかしソロモン諸島GKフィリップ・マンゴがパンチングで防ぐものの、それに詰めていたパウロ・ジョズエがこぼれ球をゴール。ブラジル出身ながら、今年2月にマレーシア国籍を取得したばかりのジョズエ選手の代表初ゴールで、マレーシアが同点に追いつきます。さらに前半ロスタイムには、右サイドでボールを受けたアリフ・アイマン(ジョホール)が自らドリブルでペナルティエリアへ持ち込むも、相手DFに倒されてマレーシアはPKを獲得します。このPKをアリフ選手自身が代表戦16試合目にして自身初得点となるゴールを決め、マレーシアが逆転して前半を終了します。

後半に入ってもマレーシア優位で試合は進むものの追加点が奪えず、キム・パンゴン監督は状況を打開しようとファイサル・ハリム、アリフ・アイマン、エンドリック・ドス・サントス(ジョホール)に代えて、リー・タック(クダ)、アキヤ・ラシド(ジョホール)、サファウィ・ラシド(タイ1部ラーチャブリーFC退団)の3選手を60分に投入します。これが功を奏した77分、右サイドのタック選手がゴール前のサファウィ選手へとボールが出ると、これをトラップしてから反転してシュート。タイでは爪痕を残せなかったサファウィ選手が3点目のゴールを決めて、マレーシアはリードを広げます。

3点目をアシストしたタック選手はロスタイムに入ると、ゴール前でシャーミ・サファリ(ジョホール)がスルーしたボールを自身がゴールに叩き込み4点目を挙げ、マレーシアが3月のFIFAカレンダーでのトルクメニスタン戦と香港戦に続き3連勝を飾っています。なお今回のFIFAカレンダーでは、イエメン(FIFAランキング157位)とも対戦予定でしたが、これがドタキャンとなり、来週6月20日にパプアニューギニア(FIFAランキング159位)とやはりトレンガヌ州のスルタン・ミザン・ザイナル・アビディンスタジアムで対戦します。

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ソロモン諸島戦から2日経った昨日6月16日にマレーシアサッカー協会FAMの公式Facebookで、いずれもジョホール・ダルル・タジム所属のMFナチョ・インサとDFフェロズ・バハルディンの代表チーム離脱が発表されました。およそ5年ぶりの代表招集に応じたインサ選手は、候補合宿に参加したものの試合に出場するだけの体調ではないと代表チームドクターから判断されたということです。37歳のインサ選手は第14節までで出場4試合が全て途中出場、出場時間も合計で66分となっていたので、インサ選手の状況についてジョホールのチームドクターなどと情報交換がなかったのかどうかに疑問が残ります。

一方のフェロズ選手はソロモン諸島戦でA代表2戦目で初先発を果たしましたが、44分にハムストリングを痛め、途中退場していました。なおキム代表監督名で出されたFacebookの投稿では、代替選手は招集しないことも発表されています。代表合宿では20歳のFWハキミ・アジム(KLシティ)が体調不良で合宿初日に離脱しており、当初の27名から24名となっています。

国際親善試合
2023年6月14日@スルタン・ミザン・ザイナル・アビディンスタジアム(トレンガヌ州ゴン・バダ)
マレーシア 4-1 ソロモン諸島
⚽️マレーシア:パウロ・ジョズエ(40分)、アリフ・アイマン(45+2分PK)、サファウィ・ラシド(77分)、リー・タック(90+1分)
⚽️ソロモン諸島:ラファエル・レアイ(11分)

試合のハイライト映像はFAMの公式YouTubeチャンネルより
U17代表はAFCカップ初戦はイエメンに大敗スタート

タイで開催中のAFC U17アジアカップ2023年大会に出場中のマレーシアU17代表は、6月15日にイエメンU17代表とグループステージ初戦で対戦し、オウンゴールを含む4失点で敗れ、大会を黒星でスタートしています。

グループステージA組でイエメン、ラオス、タイと同組のマレーシアは、バンコクのタマサートスタジアムで行われたこの試合は、開始からマレーシアが劣勢となる中で、21分にアブドゥルラーマン・アル・カダールのゴールで先制を許すと、その10分後にはアデル・カセムのゴールでリードを広げられて前半を終了します。

後半に入ると48分にはマレーシアペナルティエリア内で相手シュートがファリス・ダニシュ(モクタル・ダハリアカデミー)の手に当たってハンドの反則を取られ、このPKをアンワル・アル・トゥライキが決めて、イエメンは3-0とリードを広げます。さらにロスタイムにはペナルティエリア内でアディブ・イブラヒムがクリアミスした結果、オウンゴールとなり、最後はイエメンが4-0で勝利しています。

A組のもう1試合はタイがラオスに2-1と勝利しており、マレーシアは大会初勝利をかけてこのタイと6月18日に対戦し、グループステージ最終戦となるラオス戦は来週水曜日6月21日に行われます。

AFC U17アジアカップ2023
グループステージA組第1節
イエメンU17 4-0 マレーシアU17
⚽️イエメン:アブドゥルラーマン・アル・カダール(21分)、アデル・カセム(31分)、アンワル・アル・トゥライキ(48分PK)、アディブ・イブラヒム(88分OG)

グループステージA組順位表(第1節終了)

順位 チーム 得失差 勝点
1 イエメン 1 1 0 0 4 0 4 3
2 タイ 1 1 0 0 2 1 1 3
3 ラオス 1 0 0 1 1 2 -1 0
4 マレーシア 1 0 0 1 0 4 -4 0

試合のハイライト映像はスタジアム・アストロの公式YouTubeチャンネルより
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