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5月29日のニュース
ペラFCがリム・ティオンキム監督解任-スーパーリーグでは既に3チームで監督交代
AFC U23アジアカップ予選の組み合わ施決定-東南アジア競技大会で敗れたタイと再び同組に
昨季の給料未払い問題が未だ解決していないサラワク・ユナイテッドは裁判で決着か

ペラFCがリム・ティオンキム監督解任-スーパーリーグでは既に3チームで監督交代

スーパーリーグのペラFCがリム・ティオンキム監督の即時解任と、U23チームのユスリ・チェ・ラー監督の監督代行就任を発表しています。今季のスーパーリーグではクランタンFCのチェ・ムンシク監督、クランタン・ユナイテッドFCのトマス・トルチャ監督が既に解任されており、この2名に続く、3人目の監督解任となりました。

ペラFCはクラブ創設100周年目となる2021年シーズン途中に給料未払い問題で主力選手が大量退団し、しかも新規選手獲得禁止処分を受け、1部スーパーリーグから2部プレミアリーグに降格しました。U19やU21の選手をトップチームに昇格させて戦った昨季2022年シーズンもプレミアリーグで9位(10チーム中)と低迷したクラブは、2022年9月にチームの立て直しを目指してリム監督と契約を結びました。1部スーパーリーグと2部プレミアリーグの合併というリーグ統合により、本来なら昇格すべきではないスーパーリーグで今季はプレーすることになったペラは、3シーズンぶりにマレーシア復帰となったハディ・ファイヤッドらを補強したものの、第12節を終えて2勝3分7敗の11位と低迷がつづいていました。

リム監督は試合後の会見で敗戦の原因を尋ねられると、質問者に「自分で考えろ」と返答し、またチームのサポーターに対しても否定的な発言をするなど、その対応にも問題があったものの、その一方では、経験不足の若い選手が多いチーム事情を理解して欲しいと話すなど、他のクラブと比べると明らかに劣る現在のチーム状況に苦しんでいたのも事実でした。しかしトップリーグでプレーする以上、育成は重要ではなく結果が全てだったようです。

ドイツ1部バイエルン・ミュンヘンのユースチームコーチを12年間務めたリム氏は、2013年にマレーシアサッカー協会FAMとマレーシア政府の青年スポーツ省傘下の国家スポーツ評議会が共同で設立した国家サッカー選手養成プログラムNFDPの責任者に就任するために三顧の礼を尽くして招かれました。さらに2016年にはNFDPの中核となるエリートアカデミーのモクタル・ダハリアカデミーの責任者に、また2018年にはマレーシアU17代表の監督にも就任しています。これらは全て2018年にマレーシアで開催されたAFC U17アジアカップで準決勝に進出し、翌年2019年のFIFA U17ワールドカップ出場を目指して準備されたものでしたが、大会では日本、タジキスタン、タイと同組になったグループステージで最下位となり敗退した結果、FAMはU16監督を解任しました。その後は、政権交代により新たに青年スポーツ相に就任したサイド・サディック大臣にその給与が税引き後17万5000リンギ(現在のレートでおよそ540万円)であることを暴露されると、その高給に非難も集まり、リム氏は全ての職を離れています。

AFC U23アジアカップ予選の組み合わ施決定-東南アジア競技大会で敗れたタイと再び同組に

来年2024年4月15日から5月3日までカタールで開催されるAFC U23アジアカップ2024年大会予選の組み合わせ抽選がクアラルンプールで行われ、マレーシアはタイ、フィリピンの東南アジア2ヵ国、そしてバングラデシュと共にH組に入っています。

タイが開催国となる予選H組は9月6日から12日に試合が行われ、マレーシアは9月6日のバングラデシュ戦で開幕し、9月9日にはフィリピン戦、そして9月12日の最終日にタイ戦という日程となることも発表されています。

11組に分かれて争う予選では、各組の1位、そして各組2位の成績上位4チームの合計15チームと開催国カタールの16チームが本大会に出場します。なおこのAFC U23アジアカップ2024年大会はパリオリンピックの予選も兼ねており、大会上位3チームは、来年7月から8月にかけて開催されるパリオリンピックの出場権を獲得します。

なおマレーシアサッカー協会FAMは、今年9月に中国の杭州で開催されるアジア競技大会がこのAFC U23アジアカップ2024大会予選と日程が近いことから、アジアカップ予選に専念させるため、アジア競技大会にU23代表を派遣しないことを既に表明しています。

昨季の給料未払い問題が未だ解決していないサラワク・ユナイテッドは裁判で決着か

昨季中に給料未払い問題が発覚し、スーパーリーグ出場に必要な国内クラブライセンスが交付されなかったサラワク・ユナイテッドFCは、スーパーリーグ参加ができなくなると経営陣を一新し、今季は3部に当たるセミプロリーグのM3リーグに参加していますが、そのサラワク・ユナイテッドFCは、未だに昨季の給料未払い問題が解決していないと、英字紙ニューストレイトタイムズが報じています。

昨季はテクニカルディレクターとして、また開幕直前の2月に当時のE・エラヴァラサン監督がマレーシア代表コーチに就任した直後から6月に体調不良で辞任するまでは監督代行も務めたB・サティアナタン氏によると、サラワク・ユナイテッドFCからは未だに5ヶ月分の給料が支払らわれていないということです。

サティアナタン氏によると、当時のサラワク・ユナイテッドのオーナーでもあるサラワク州サッカー協会のポサ・マジャイス会長は、サラワク州政府からの未払い給料を完済するための資金を待っている段階だと説明する手紙を選手や他のコーチなど関係者全員に送っているということですが、その一方でサラワク州のアバン・ジョハリ・トゥン・オペン首相は、州政府は既にサラワク・ユナイテッドに多額の資金を投入しているにもかかわらず何も解決されていないとして、さらなる資金援助を行う予定がないことを明言しています。

サティアナタン氏は、サラワク・ユナイテッドは2021年にはチームの年間予算として1000万リンギ(およそ3億1000万円)をサラワク州政府から受け取っており、さらに1200万リンギ(およそ3億7000万円)の追加支援を受け取ることになっていたものの、最終的には外国籍選手獲得費用も含めた出費を500万リンギに抑えられたことも明らかにしています。

さらに昨年の6月には、サラワク・ユナイテッドが州政府から560万リンギを未払い給料の支払いのために受け取ったと聞いたものの、その際には選手、監督、コーチとも1ヶ月分の給料しか支払われなかったとしています。さらに自身に関して言えば契約内容に含まれていたはずの保険の保険料が支払わられていなかったこと、また練習に必要な用具が足りず、その購入費用も自身のポケットから支払ったことなども明らかにしています。

この給料未払い問題に対して、サラワク・ユナイテッドの選手と監督、コーチは既にマレーシアサッカー協会FAMとFIFAに報告済みだということですが、FAMの紛争解決委員会からサラワク・ユナイテッドには既に給料支払命令が出されているにもかかわらず、支払いは行われていないということです。状況が変わらないことに痺れを切らしたサティアナタン氏を含めた元選手やコーチは、サラワク・ユナイテッドに対して訴訟を起こすことも検討しているということです。

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