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5月11日のニュース
東南アジア競技大会-サッカー女子代表は3連敗で男子に続きグループステージ敗退が決定
サファウィ・ラシドに韓国やインドネシアのチームが関心?
フットサル-ジョホールはフットサルでもあくなき補強でリーグ加入初年度で優勝を目指す

東南アジア競技大会-サッカー女子代表は3連敗で男子に続きグループステージ敗退が決定

カンボジアで開催中の東南アジア競技大会通称シーゲームズで5月9日にサッカー女子のグループステージA組最終節が行われ、ここまで2連敗中だったマレーシアは、ミャンマーに1-5で敗れて3連敗となり、勝点0でグループステージ敗退となりました。昨日はU22代表が対戦するサッカー男子でマレーシアはベトナムに敗れてグループステージ敗退を決めており、男女とも準決勝に進むことなく大会を終えています。また、昨年12月にマレーシア女子代表監督に就任したソリーン・アル=ゾウビ氏にとっては残念なA代表デビューとなりました。

初戦のベトナム戦では0-3、前節のフィリピン戦ではロスタイムの失点で0-1と惜敗したマレーシア女子代表は、女子ワールドカップに出場する両チームに善戦したことから、この日のミャンマー戦では大会初勝利も期待されました。しかし、ミャンマーはこの試合に大量得点で勝利すれば、準決勝進出の可能性が残されていただけに、試合開始からマレーシアゴールに襲いかかり、開始3分でジュライ・チョーが、さらにはキン・マーラー・トゥンが26分、39分と立て続けにゴールを決め、マレーシアは前半だけで0-3とリードを広げられます。

しかし後半に入ると、マレーシアは途中出場のインタン・サラーが58分に今大会チーム初得点となるゴールを決め、点差を縮めます。しかし62分、82分とサン・トー・トーがゴールを決めたミャンマーがマレーシアに圧勝しています。なお、ミャンマーはこの大量得点が功を奏し、この日ベトナムを破り勝点で並んだフィリピンを得失点差で上回り、準決勝進出を決めています。

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グループステージ敗退後、女子代表のソリーン・アル=ゾウビ監督は、今回の結果について、初戦のベトナム、2戦目のフィリピンと強豪との対戦が続き、3戦目となったミャンマー戦は消耗した選手たちにとって最も難しい試合だったと述べた上で、今回は若い選手や国際試合の経験がない選手が多いチームだったことも勝点0に終わった理由の一つと分析する一方で、国内リーグのレベルアップと新戦力の発掘が今後の課題となると説明しています。

2023年5月9日@RCAFオールドスタジアム
ミャンマー 5-1 マレーシア
⚽️ミャンマー: ジュライ・チョー(3分)、キン・マーラー・トゥン2(26分、39分)、サン・トー・トー2(62分、82分)
⚽️マレーシア:インタン・サラー(58分)

東南アジア競技大会2023 女子サッカーA組順位表(最終結果)

順位 チーム 得点 失点 得失差 勝点
1 ベトナム 3 2 0 1 7 3 4 6
2 ミャンマー 3 2 0 1 7 4 3 6
3 フィリピン 3 2 0 1 3 2 1 6
4 マレーシア 3 0 0 3 0 4 -4 0

サファウィ・ラシドに韓国やインドネシアのチームが関心?

成績不振からクランタンの監督を更迭されたチェ・ムンシク氏の代理人が、自身のSNSにタイでプレーするサファウィ・ラシドと撮った写真を投稿したことから、サファウィ選手が韓国でプレーするのでは、という期待が国内サッカーファンの間で高まっています。サファウィ選手との写真を投稿したのは代理人のレオ・ジョン氏で、この投稿にはジョン氏がサファウィ選手を韓国に連れていくのでは、といったコメントもついています。

所属するジョホール・ダルル・タジム(JDT)では出場機会に恵まれず、今年1月からタイ1部のラーチャブリーFCへ期限付き移籍しているサファウィ選手ですが、同じくタイ1部のブリーラム・ユナイテッドでプレーするディオン・コールズとは違い、レギュラーポジションが掴めていません。以前このブログでも取り上げましたが、JDTのオーナーでジョホール州皇太子のトゥンク・イスマイル殿下はサファウィ選手と直接連絡を取った際に、サファウィ選手がチームに「馴染めておらず、JDTに戻りたがっている」と話したと明かしましたが、チーム関係者がそれを否定しています。

またサファウィ選手がマレーシアリーグに戻るのであれば、是非、獲得したいと出身地のトレンガヌ州を本拠地とするトレンガヌのCEOが名乗りを上げるなど、一時はマレーシアリーグ復帰が濃厚に見えていましたが、今回の一件でマレーシア以外、という選択肢も浮上しているのかも知れません。

またTwitter上では、サファウィ選手はインドネシア1部で来季はプレーするのでは、といった噂も出ています。そしてサファウィ選手クラスであれば、国内トップクラブのプルシジャ・ジャカルタやプルシブ・バンドンの名が上がっています。特にプルシブ・バンドンは終了したばかりの2022/23シーズンでは右ウィングのフェブリ・ハリヤディが大不調だったこともあり、同じポジションのサファウィ選手ならそこにそのまま当てはまる、ということのようです。

フットサル-ジョホールはフットサルでもあくなき補強でリーグ加入初年度で優勝を目指す

国内フットサルリーグのマレーシアプレミアフットサルリーグは、先週末で前半戦が終了し、今週末から後半戦が始まります。後半戦開幕を前に5月1日から開いているトランスファウィンドウでは、Fリーグの名古屋オーシャンズから日本代表の平田ネトアントニオマサノリ選手がスランゴールTOTユナイテッドに7月までの限定期間ながら移籍することを、このブログでも取り上げました。

前半戦を3勝3敗のB組4位で終えたスランゴールTOTユナイテッドは、準決勝進出がかかる2位以内を目指しての補強ですが、前半戦をB組首位で折り返すジョホール・ダルル・タジム(JDT)も、リーグ加入初年度から優勝を目指して積極的な補強を行っています。サッカーでは国内トップリーグのスーパーリーグで昨季まで9連覇を達成し、今季は第10節を終えた時点で既に10連覇が濃厚のJDTですが、フットサルでも開幕前には他のチームからマレーシア代表クラスを次々と獲得し、その結果が昨季のリーグ覇者スランゴールMACを得失差で抑えての前半戦首位折り返しとなっています。

そのJDTは、ケガが噂されるアブドル・ラーマン・サラニ(イラン)に代わり、ニノことタナトゥル・タダヴィロット(タイ)をアジア枠の外国籍選手として6ヶ月の期限付き移籍で獲得したことを発表しています。タイの強豪チョンブリー・ブルーウェーブ出身で、2021/22シーズンはスペイン1部のショタFSでプレーした23歳のタナトゥル選手は、この移籍ニュースを取り上げたサッカー専門サイトのヴォケットFCによれば、タナトゥル選手はスペイン語と英語も堪能で、JDTのフアン・アントニオ・ミゲル・ガルシア監督やチームメートとのコミュニケーションには全く問題がないだろうとしています。

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