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5月12日のニュース
アジアカップの組み合わせ決定-マレーシアは韓国、ヨルダン、バーレーンと同じE組に
東南アジア競技大会-予選敗退決定のマレーシアは最終戦のシンガポール戦で大勝
給料未払いのクランタンFCオーナー「給料を全額受け取りたければ、試合に勝て」

アジアカップの組み合わせ決定-16年ぶりに出場のマレーシアは韓国、ヨルダン、バーレーンと同じE組に

来年1月12日から2月10日にカタールで開催されるAFC選手権アジアカップ2023の組み合わせ抽選会が11日にカタールのドーハで行わ、直近のFIFAランキング138位のマレーシアは、E組に入り同27位の韓国、同84位のヨルダン、同85位のバーレーンと1次リーグを戦うことが決まっています。

アジアカップは、東南アジア4ヵ国での共催となった2007年大会に開催国枠での出場が最後ですが、予選を突破して本大会出場を決めたのは1980年以来43年ぶりというマレーシアのキム・パンゴン監督は、この組み合わせ抽選会後にオンラインでメディアに対応し、母国監督との対戦について「韓国はアジアのトップチームの一つであり、サポーターがマレーシア代表を誇りに思えるよう、全力で立ち向かいたい」と述べています。

アジアカップは出場24チームが6組に分かれて1次リーグを実施し、各組2位までと3位のうち成績上位4チームが決勝トーナメントに進みます。試合は昨年のW杯で日本がドイツ、スペインを破ったドーハのハリファ国際競技場など6つのW杯スタジアムを含む8会場を使用します。なお、以下が抽選の結果決まった、アジアカップ2023の1次リーグの組み合わせです。

グループ 所属国
A カタール、中国、タジキスタン、レバノン
B オーストラリア、ウズベキスタン、シリア、インド
C イラン、アラブ首長国連邦、香港、パレスチナ
D 日本、インドネシア、イラク、ベトナム
E 韓国、マレーシア、ヨルダン、バーレーン
F サウジアラビア、タイ、キルギス、オマーン

東南アジア競技大会-予選敗退決定のマレーシアは最終戦のシンガポール戦で大勝

いまさら大勝してもなぁ。

東南アジア競技大会通称シーゲームズ男子サッカーB組最終節が11日に行われ、いずれもグループステージ敗退が決まっているマレーシアとシンガポールの対戦は、マレーシアがシンガポールを7-0と無駄に一蹴しています。既にグループステージ敗退が決まったからか、今大会これまでマレーシアの試合を全て放送してきた国営放送局のRTMは、この試合が予定されていた時間に、金メダルがかかる男子バドミントンの試合に急遽差し替えられる仕打ちも受けた(笑、いや泣)マレーシアの先発XIは以下の通りです。なお前節のベトナム戦でナジムディン・カマル(ジョホール・ダルル・タジムII)とアザム・アズミ(トレンガヌ)はレッドカードをもらっているため、この試合は出場停止になっています。

14分にT・サラヴァナン(KLシティ)のゴールで先制したマレーシアは、そのサラヴァナン選手のクロスにハキミ・アジム(KLシティ)が頭で合わせて2点目を決め、前半を終了します。後半に入るとサラヴァナン選手は48分、54分とゴールを決めてハットトリックを達成すると、63分にはゴール前でのこぼれ球を押し込んでこの試合4得点目を挙げます。さらに88分にはキャプテンのムカイリ・アジマル(スランゴール)、そして途中出場のアイマン・アフィフ(クダ)が追加点を挙げて、7-0と圧勝しています。

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重要なベトナム戦で先発させてもらえなかったサラヴァナン選手がその鬱憤を晴らすかのようにこの試合では4ゴール1アシストの大活躍。この結果に一番喜んでいるのはサラヴァナン、ハキミ両選手が所属するKLシティのボヤン・ホダック監督でしょう。この両選手がこのシーゲームズをきっかけにブレークすれば、今季はここまで9試合で14得点とリーグ7位の得点力不足に悩むKLシティの救世主になるかもしれません。

2023年5月11日@プリンススタジアム
シンガポール 0-7 マレーシア
⚽️マレーシア:T・サラヴァナン4(14分、43分、58分、62分)、ハキミ・アジム(45+2分)、ムカイリ・アジマル(87分)、アイマン・アフィフ(90+3分)

この試合のハイライト映像。シンガポールのメディア、メディアコープの公式YouTubeチャンネルより

また、マレーシアに開催されたB組のもう1試合は準決勝進出を決めているとタイとベトナムが1-1で引き分け、得失差でタイがB組1位、ベトナムが同2位となり、タイはA組2位のミャンマーと、ベトナムはA組1位インドネシアとの準決勝に臨みます。

東南アジア競技大会2023 男子サッカーB組順位表(第7節終了時)

順位 チーム 得点 失点 得失差 勝点
1 タイ 4 3 1 0 10 3 7 10
2 ベトナム 4 3 1 0 8 6 5 10
3 マレーシア 4 2 0 2 13 5 8 6
4 ラオス 4 0 1 3 2 11 -9 1
5 シンガポール 4 0 1 2 2 13 −11 1

給料未払いのクランタンFCオーナー「給料を全額受け取りたければ、試合に勝て」

クランタンFCの選手とされる数名がSNS上で給料が未払いとなっていることを明らかにしたことに対し、そのオーナーが、試合に勝てば未払い給料を支払う用意があると述べていると、マレーシア語紙のシナル・ハリアンが報じています。

今季はここまで1勝1分10敗でリーグ13位に低迷するクランタンFCのオーナー、ノリザム・トゥキマン氏は、選手はチームが求めるKPI(重要業績評価指標)を達成していないとして、給料を50パーセントカットしていることを認めた上で、KPIを達成すればカットした50パーセントの給料を支払う予定があるとして、選手は未払い給料を受け取るためには、チームがあと2勝しなければならないと、自身のSNSに投稿しています。

シナル・ハリアンの記事とほぼ同時期に、サッカー専門サイトのヴォケットFCは「マレー半島東海岸の州に本拠地を持つチームが、新規選手獲得禁止処分を受けるという噂を報じています。国内で選手代理人を務めるジョー・ベルバトフ氏が公表した声明によると、ベルバトフ氏はマレーシアスーパーリーグのチームに関して、そのチームだけでなく、マレーシアサッカー協会FAM、アジアサッカー連盟AFC、国際サッカー連盟FIFAに対しても苦情申し立てを行なったということです。

そしてそのチーム名は伏せられているものの、上で取り上げたようにクランタンFCでは給料が50パーセントカット、つまり契約書で約束された給料全額が支払われていないことが明らかになっていることから、ベルバトフ氏が苦情申し立てを行ったのがクランタンFCではないかとされています。マレーシアの今季2度目のトランスファーウィンドウは7月5日から8月1日までですが、もし新規選手獲得禁止処分を受けることになれば、リーグ13位のチームにとって大きな痛手になりそうです。

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