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5月2日のニュース
タイ1部リーグ第28節-ディオン・コールズ、サファウィ・ラシド、ジュニオール・エルドストール全員が出場
フットサル-日本代表の平田ネトアントニオマサノリ選手がマレーシアリーグ参戦
次の監督交代はトレンガヌ?-今季AFCカップ初出場チームの次監督候補にアイディル・シャリン前クダ監督の名も

タイ1部リーグ第28節-ディオン・コールズ、サファウィ・ラシド、ジュニオール・エルドストール全員が出場

4月29日と30日にタイ1部リーグ第28節が行われています。既に今季の優勝を決めたブリーラム・ユナイテッドのディオン・コールズはと、PTプラチュワップFC所属のジュニオール・エルドストールは途中出場、ラーチャブリーFCのサファウィ・ラシドは先発出場しています。(試合のハイライト映像はタイリーグ公式YouTubeチャンネルより)

タイ1部リーグ第28節
2023年4月30日@サームアーオイスタジアム
PTプラチュワップFC 2-1 バンコク・ユナイテッド
 11位のPTプラチュワップFCが2位のバンコク・ユナイテッドに勝利し、引き分けを挟んで3連勝。この勝利でPTプラチュワップは降格権から勝点差3となりました。
PTプラチュワップのジュニオール・エルドストール(タイでの登録名はプテラ・ナダル・アマルハン・マデルナー)は66分から出場して、最後までプレーしています。

2023年4月30日@BGスタジアム
BGパトゥム・ユナイテッド 4-2 ラーチャブリーFC
 4日前の4月26日のリーグカップ準決勝と同じカードとなったこの試合では、ラーチャブリーFCのサファウィ・ラシドは、リーグカップ準決勝には先発してフル出場しましたが、この試合では先発したものの、46分に交代しています。またチームは順位を一つ下げて7位となっています。

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ジョホールから期限付き移籍中のサファウィ・ラシドについては、このブログでも取り上げましたが、ジョホールのオーナーでジョホール州皇太子のトゥンク・イスマイル殿下が「本人からラーチャブリーFCに『馴染めていない』と聞いている」と発言し、マレーシアリーグ復帰が取り沙汰されていますが、ラーチャブリーFCのソムチャイ・マイウィライ コーチがそれを否定しています。サファウィ選手は父親の体調が悪く、手術が必要とされていたことから、精神的に不安定になっていたものの、結局、手術が必要ないとわかり、落ち着きを取り戻していると説明し、サファウィ選手がチームに「馴染めない」と話していると、マレーシアのサッカー専門サイトヴォケットFCが伝えています。

2023年4月30日@チャン・アリーナ
ブリーラム・ユナイテッド 2-3 ポートFC
 既にリーグ2連覇を決めているブリーラム・ユナイテッドが今季2敗目。4月26日のリーグカップ準決勝のPTプラチュワップFC戦に勝利し、2年連続の国内三冠に王手をかけているブリーラム・ユナイテッドは、5月20日のリーグカップ決勝に備えてか、リーグカップ準決勝では先発してフル出場したディオン・コールズを、この試合では60分から起用しています。

タイ1部リーグ順位表(第28節終了時、上位3チームとマレーシア人選手所属チームのみ)

順位 チーム 勝点
1 ブリーラムU 28 22 4 2 70 26 44 70
2 バンコクU 28 18 4 6 52 21 31 58
3 ポート 28 13 10 5 48 34 14 49
7 ラーチャブリー 28 10 10 8 31 24 7 40
11 プラチュワップ 28 7 8 12 39 47 -8 32

フットサル-日本代表の平田ネトアントニオマサノリ選手がマレーシアリーグ参戦

国内フットサルリーグのマレーシアプレミアフットサルリーグMPFLで、現在B組5位煮付けているスランゴールTOTユナイテッドは、フットサル日本代表の平田ネトアントニオマサノリ選手の加入をチーム公式SNSで発表しています。また平田選手自身も既にチームに合流し、練習を始めていることを自身のSNSで明らかにしています。

2022年のAFCフットサル選手権では、前回王者イランを破って優勝した日本代表のメンバーでもある平田選手は、今年3月まで所属していた名古屋オーシャンズでも、2019年AFCフットサルクラブ選手権に出場し、決勝ではイランのメス・スングンを相手にゴールを挙げ、3年ぶり4度目の優勝にも貢献しています。

MPFLはA、Bの2組に別れた14チームがそれぞれリーグ戦を戦い、各組の上位2チームが準決勝に進みますが、前半戦の1試合を残して、スランゴールTOTユナイテッドは現在、B組の5位で、首位のスランゴールMACとは勝点差9、2位のジョホール・ダルル・タジム(JDT)とは勝点差6となっています。

スランゴールTOTユナイテッドはここまで5試合で12ゴールを挙げていますが、首位のスランゴールMACの29ゴール、2位JDTの33ゴールには遠く及ばす、B組7チーム中でワースト3と、得点力不足に苦しんでいることから、平田選手にはゴール量産が期待されています。

なお平田選手とスランゴールTOTユナイテッドのとの契約は7月までと報じられておりその後はスペインフットサルリーグのクラブへ移籍する模様です。JDTの参入で、これまではスランゴールMACとパハンレンジャーズの2強時代に風穴が開いたMPFLですが、リーグ後半戦の開幕戦となる5月14日のKLシティ戦から出場可能となる平田選手が、スランゴールTOTユナイテッドの救世主となれるのかに注目が集まります。

次の監督交代はトレンガヌ?-今季AFCカップ初出場チームの次監督候補にアイディル・シャリン前クダ監督の名も

スーパーリーグ第10節を終えて8位と、開幕前の予想を大きく下回る成績となっているトレンガヌですが、昨季のテクニカル・ディレクターから今季は監督に就任したトミスラフ・スタインブリュックナー監督が、今季3人目となる監督更迭となるのではという噂が上がっています。

昨季は現クダ監督のナフジ・ザイン氏が監督を務め、14勝2分6敗の成績でジョホール・ダルル・タジム(JDT)に次ぐ2位となり、AFCカップ出場権を獲得したトレンガヌですが、そのナフジ監督率いるクダが6勝1分3敗の5位となる一方で、トレンガヌは4勝1分5敗と負け越しています。アディサック・クライソーン(タイ)、イヴァン・マムート(クロアチア)といった新加入の外国籍選手FW陣が期待通りの働きを見せられず、チーム総得点もリーグ8位とその成績に則した順位ではありますが、サポーターからは残留を望んでいたナフジ監督に代わって就任したスタインブリュックナー監督への批判も多く、サポーターの批判を交わすために経営陣が監督交代に踏み切る可能性もあります。

そんな中で後任監督の候補として名前が上がっているのが、シンガポール出身のアイディル・シャリン氏です。昨季までクダで4季監督を務め、2019年シーズンの6位から、2位、2位、8位という成績で、昨季はAFCカップでもチームをグループリーグ突破に導いています。マレーシアのスポーツサイトのアストロ・アリーナは既にトレンガヌがこのアイディル氏に監督就任オファーを出したと報じていますが、チームからの成績発表はまだありません。

クダ監督退任後、アイディル氏はインドネシア1部のペルシカボ1973の監督に2022/23シーズン途中で就任し、今月16日に最終節が行われた今季は、チームは14位(18チーム中)に終わっています。また今年7月に開幕する2023/2024シーズンでは、このプルシカボ1973や、今季9位のペルシタ・タンゲランからも監督就任オファーが出されているようですが、アイディル氏自身はマレーシアリーグに戻りたい希望があるようで、トレンガヌの他、アストロ・アリーナによると既にトマス・トルチェ監督を更迭したクランタン・ユナイテッドなどと交渉中だという報道もあります。

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2021年は3位、昨季は2位と好成績を収めながら、契約延長オファーをギリギリまで出さなかったトレンガヌ経営陣に嫌気がさしたナフジ氏を引き止めることなく、また「ナフジ色」一掃を図って、外国籍選手をほぼ全員入れ替える決断を下したアブドル・ジュソーCEOらトレンガヌ経営陣の責任問題に発展しないのが、マレーシアらしいと言えばそれまでですが、ナフジ監督就任前のクダ監督だったアイディル監督の招聘となれば、トレンガヌとクダの間で監督が交換されたことになります

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