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5月1日のニュース
サッカー協会会長-協会は前会長のジョホールオーナーに借金はない
U17女子アジアカップ1次予選-マレーシアは初戦の北マリアナ諸島戦に快勝もタイに大敗で敗退
クランタンの迷走は続く-今度はサポーターにあらゆる横断幕の持ち込みを禁じ、選手が試合後にスタンドのサポーターに挨拶に行くことも禁じる
ジョホール入りが噂されるラダメル・ファルカオに母国のファンは複雑

ACL決勝の第1戦が行われ、浦和が興梠慎三選手の貴重なアウェイゴールでアル・ヒラルと引き分け、3度目のアジア王者に近づきました。マレーシア王者のジョホール・ダルル・タジムは東地区予選ではこの浦和に敗れており、このままアジア王者になってくれれば、ジョホールの溜飲も下がるので、是非とも優勝して欲しいです。
マレーシアに目を転じると、昨日のインドネシア対フィリピン戦で幕を開けた東南アジア競技大会通称シーゲームズ、カンボジア大会にU22代表が出場するため、マレーシアスーパーリーグは5月下旬まで中断となります。2011年以来優勝から遠ざかっているマレーシアU22代表男子の初戦は5月3日のラオス戦、また2大会ぶりの参加となる女子はやはり5月3日のベトナム戦が初戦となります。

サッカー協会会長-協会は前会長のジョホールオーナーに借金はない

マレーシアサッカー協会FAMのハミディン・アミン会長は、前FAM会長でスーパーリーグのジョホール・ダルル・タジムのオーナーでもあるジョホール州皇太子のトゥンク・イスマイル殿下に対してFAMは借金がないと発言したと、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。

これは先日、イスマイル殿下がテレビ局とのインタビューで、自身がFAM会長を勤めていた2017年から2018年の間、FAMが抱える負債を完済するために、自分のポケットから1200万リンギ(およそ3億7000万円)を貸与したと発言したことに対しての反論として述べられたものです。

ハミディン会長は、FAMがイスマイル殿下に金銭貸与されたことはないと話す一方で、イスマイル殿下はMFLが各チームへの賞金提供の資金に困っていた際に貸与されたものではないかと指摘しています。FAM会長就任前には、MFL会長を務めていたハミディン会長は、賞金提供のための資金が不足していた時期があったことを認めた上で、メディアに対してアブドル・ガニ・ハサンMFL現会長に事実関係を確認するべきだと述べています。

U17女子アジアカップ1次予選-マレーシアは初戦の北マリアナ諸島戦に快勝もタイに大敗で敗退

タイで開催中のAFC U17女子アジアカップ1次予選に出場中のU17女子代表は、4月28日に初戦となる北マリアナ諸島戦に臨み、サバ出身で15歳のロシリエカ・ロレの4ゴールなどで5-1で快勝しましたが、昨日4月30日のタイ戦では0-11と破れ、1次予選での敗退が決まっています。

1次予選は、各組1位のみが2次予選に進出しますが、A組ではタイ2勝、マレーシア1勝1敗、北マリアナ諸島2敗で、タイがA組1位となり、2次予選進出を決めています。

クランタンの迷走は続く-今度はサポーターにあらゆる横断幕の持ち込みを禁じ、選手が試合後にスタンドのサポーターに挨拶に行くことも禁じる

スーパーリーグ第10節を終えて1勝1分8敗で13位に沈むクランタンは、チェ・ムンシク監督を更迭し、外国籍選手2名を含む3名の選手と契約解除するなど、現行の打開に必死ですが、新たに発表したチーム方針が波紋を呼んでいます。

チームの「保安担当」のハズリ・トゥアン・ママト氏名義で今回発表されたチーム方針6箇条の中は、「ピッチ上で相手選手に笑顔を見せない、また話をしないこと」「相手選手や審判に挑発的な態度を取らないこと」「相手チームとユニフォーム交換をしないこと」「試合後に相手チームの監督、コーチを握手をしないこと」などが挙げられていますが、最も注目を集めているのが「試合終了後にチームの許可が出るまではスタンドのサポーターに挨拶に行かないこと」で、原則として、選手は試合終了後速やかに控え室に戻ることが求められています。

またクランタンはサポーターに対しては横断幕やドラムのスタンドへの持ち込み禁止も発表しており、チームのSNSには「ホームチームのサポーターが横断幕やドラムを持ち込めないクラブなど聞いたことがない」といった批判的なコメントや、「否定的あるいは挑発的な内容の横断幕だけを持ち込み禁止とするべき」といったこの方針の再考を求めるコメントで溢れています。

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今季開幕後から不振が続き、その矛先が地震に向いたことから、一時は希望者がいればチームの株式をすべて売却する用意があると発言したオーナーのノリザム・トゥキマン氏ですが(発言はその後撤回)、実業家として選手獲得だけでなく、練習場の整備など多額の投資に見合話ないチームの成績と、国内でも特にサッカー人気が高いクランタンのサポーターからのその成績に対する厳しい批判とで判断を誤っているのかもしれませんが、サポーターとの一体感をあえて否定するチーム方針を貫き通せば、チームは空のスタジアムで試合をすることにもなりかねません。

ジョホール入りが噂されるラダメル・ファルカオに母国のファンは複雑

コロンビア出身のFWラダメル・ファルカオのジョホール・ダルル・タジム移籍が濃厚と報じられています。現在はスペイン1部ラ・リーガのラージョ・バジェカーノに所属する現役のコロンビア代表のストライカーは、UEFAヨーロッパリーグで得点王を2度獲得した他、コロンビア代表の歴代通算最多得点記録を保持しているスーパースターは、今年3月28日行われたキリンチャレンジカップ2023では日本戦にも途中出場しています。

正式な発表は未だないものの、ジョホールのオーナーで、ジョホール州皇太子でもあるトゥンク・イスマイル殿下は、自身のインスタグラムで「会えるのを楽しみにしている」とメッセージを送り、背番号が31となることも仄めかしており、また現在のジョホールの外国籍選手枠も一つ空いていることなどから、エル・ティグレ「虎」のニックネームを持つファルカオ選手は、7月5日から8月1日までの今季2度目のトランスファーウィンドウでジョホール加入が決定的で、一部では既に2年契約を結んでいるとされています。

このようないわゆる「マーキープレイヤー」がマレーシアスーパーリーグで見られるのは、マレーシアのサッカーファンにとっては喜ばしいことですが、ファルカオ選手の母国、コロンビアでは今回のマレーシア移籍が歓迎されていないと、サッカー専門サイトのスムアニャボラが伝えています。

様々なボーナスも含めて年棒100万米ドル(およそ1億3700万円)とスペインのメディアが報じるなど、ジョホールには三顧の礼を持って迎えられるファルカオ選手ですが、コロンビアのファンは、マレーシアリーグへの移籍が選手としての「格を下げる」行為であり、マレーシアリーグでプレーすることは自身のプレーレベルを遥かに下回るリーグでプレーすることになるといった声も上がっているということです。

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