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4月2日のニュース
政府支援のピッチ張り替え申請を行ったのはクダとペラのみ
MFLの新賞金分配制度で優勝チームが手にするのは7200万円超
6月のFIFAカレンダーでマレーシアはイエメンとソロモン諸島と対戦
アジアカップ出場のU17代表はカタールで合宿実施

政府支援のピッチ張り替え申請を行ったのはクダとペラのみ

今年1月にマレーシア政府青年スポーツ省は、マレーシア全ての州の青年・スポーツ行政評議会に対し、各州内で1つのスタジアムを選び、そのピッチをゼオンゾイシア芝に張り替えるための資金を提供することを発表しましたが、この資金提供に対して申請書を出したのはクダ、ペラの両州政府のみであると、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。

マレーシア政府のハンナ・ヨー青年・スポーツ相は、クダ・ペラの両州政府は既に申請書を提出している一方で、マレーシア青年・スポーツ省は、申請書の内容を確認した上で、張り替えた芝の所有権に関する州の行政評議会との会議を経て、両州政府の決定を確認する必要があるため、しばらく時間が必要であることも明らかにしています。

マレーシアの大半のスタジアムのピッチは、当地で「カウ・グラス」と呼ばれる芝?草?を使っていますが、排水設備の不備などもあり、一旦大雨が降ると水が浮くなど劣悪な状況となりますが、その状況を改善するために青年・スポーツ省が乗り出した結果が今回のピッチ張り替えの資金提供です。しかしピッチの張り替えを望む州は、芝張り替え後のピッチの年間メンテナンス費用は州政府が負担することになっており、年間30万リンギ(およそ900万円)程度かかるとされるそのメンテナンス費用の出費を嫌って、この申請をしない州があると言われていましたが、申請したのが現時点でマレーシア13州のうちのわずか2州というところを見ると、良いピッチでサッカーをする、ということはこの国では重視されていないことがわかります。

MFLの新賞金分配制度で優勝チームが手にするのは7200万円超

スーパーリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLは、2023年から2025年までの成績を元にした新たな賞金分配制度を新たに導入したことを発表し、これにより今季のスーパーリーグ優勝チームは総額で240万リンギ(およそ7200万円、1リンギはおよそ30円)を受け取ることになることを、公式サイトで発表しています。。

リーグ収益の一部を各チームに分配するこの新たな賞金分配制度の導入により、今期のスーパーリーグ14チームは分配金として一律で50万リンギを受け取る他に、リーグ優勝すれば190万リンギ、2位は140万リンギを、3位は100万リンギ、そしてリーグ最下位14位は10万リンギと、順位に沿った賞金を受け取ります。昨季の1部スーパーリーグと2部プレミアリーグが統合された今季のスーパーリーグでは、全14チームへ分配されるの賞金の総額は昨季から96.55%増の1,567万5000リンギとなっているということです。

MFLのスチュアート・ラマリンガムCEOは、今季終了時の各チームの成績に基づいて、合計で695万リンギットの賞金が分配される一方で、リザーブリーグに当たるMFLカップの優勝チームと準優勝チームもそれぞれ50万リンと25万リンギを受け取ることも発表しています。

新型コロナの影響を受けた2021年と2022年の両シーズンのリーグ収益の分配は、スーパーリーグの各チームが一律50万リンギ、プレミアリーグの各チームが一律25万リンギの分配金を受け取り、賞金が授与されたのはスーパーリーグとプレミアリーグのそれぞれ上位3チームだけでした。

6月のFIFAカレンダーでマレーシアはイエメンとソロモン諸島と対戦

スポーツ専門サイトのアストロ・アリーナは、マレーシアサッカー協会(FAM)が次のFIFA国際マッチデーカレンダー(FIFAカレンダー)となる6月に、イエメンとソロモン諸島と対戦することを決定したと報じています。

先月3月の今年1回目のFIFAカレンダーでは、FIFAランキング145位のマレーシアは、同135位のトルクメニスタン、同146位の香港と対戦し、それぞれ1-0、2-0で勝利を収めていますが、アストロ・アリーナの記事では、トルクメニスタン戦の勝利によりマレーシアはFIFAランキングポイント5.27を、香港戦の勝利では4.85ポイントを獲得し、今月4月に発表される予定の最新のランキングでは139位になることが予想されています。

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6月に対戦予定となったイエメンは現在のFIFAランキングでは154位、ソロモン諸島は136位と、FIFAランキングで見ると、今回のトルクメニスタン、香港同様、これまた微妙なレベルの相手ですが、これは現在FAMが最優先としている、FIFAワールドカップ2026年大会のアジア予選組み合わせ抽選までアジアで25位以内に入ることと関わっています。と言うのも、アジアの上位25位のチームは11月から始まるワールドカップ予選の2回戦から出場しますが、26位以下のチームは10月から始まる1回戦からの出場となります。現在、マレーシアはまさにそのアジア25位におり、1回戦からの出場をなんとしても避けたいFAMは、相手選びも慎重に行う必要があるわけです。

アジアカップ出場のU17代表はカタールで合宿実施

今年6月にタイで開催されるAFC U17アジアカップ2023年大会に出場するU17代表のオスメラ・オマロ監督は、大会に向けてカタールで合宿を行うことを明らかにしています。なおカタールでは現地のプロクラブと数試合の練習試合も行うということです。

大会に向けた準備として、先月3月に福岡で開催されたサニックス杯国際ユースサッカー大会に出場したマレーシアU17代表は、順位決定戦で最終的には14位(出場16チーム中)に終わりましたが、予選グループではサガン鳥栖U18前橋育英福岡大付属若葉と対戦するなど、貴重な経験を積んでいます。なお、オマロ監督は、カタール遠征後は東南アジアのチームと対戦して最終調整を行うとしています。

なおAFC U17アジアカップ2023年大会では、マレーシアはA組に入り、開催国タイ、イエメン、ラオスと同組になっています。

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