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ペラの未払い給料支払いの3度目の期限は今日-完済されなければMリーグ追放処分も

今日の別の記事でも書きましたが、今季Mリーグ2部プレミアリーグに降格したペラFCは、給料未払い問題が解決していないことを理由に既に勝点9が剥奪され、現在は勝点がマイナスという前代未聞の事態になっています。

この苦境についてペラFCのサポーターグループで構成されているペラサッカーサポーター連盟がクラブを救済するための寄付を募っていると、ウトゥサンマレーシアが報じています。

Mリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLが3月31日とした最初の支払い期限までに未払い給料を完済できなかったペラFCは勝点3を剥奪されています。さらに2度目の期限の4月14日にも未払いが解決せず、勝点6を剥奪されていますが、次の期限は今日4月21日とされており、本日中に完済できない場合には、国内クラブライセンスの剥奪、さらにはMリーグ追放などのより厳しい処分が科される可能性があります。

ペラサッカーサポーター連盟のハキミ・ハリム事務局長は、およそ245万人いるペラ州の州民が全員が1人1リンギ(およそ30円)を寄付してくれれば、目標額の170万リンギ(およそ5100万円)には十分達すると話す一方で、現在の状況は非常に厳しく、もし目標額が集まらない場合にマレーシアサッカーにおいて伝統と歴史を持つクラブが失われてしまうと述べています。

「ペラFCの前オーナーがこの危機を解決してくれることを期待していたが、それが実現しなかったどころか、状況は日に日に深刻になっており、新たなオーナーも見つかっていないことから、サポーター連盟が愛するクラブを救うために行動を起こすことにした。ペラFCがMリーグで出場停止になれば、ペラ州のサッカーの発展にも大きな影響を与えることから、ペラ州民全員に協力を求めたい。また資金援助をを拒否する意向を示しているペラ州政府にも最後にもう1度だけ支援を求めていくつもりである。」とハキミ事務局長は話しています。

昨年、クラブ創設100周年を祝ったペラFCは、現在の1部スーパーリーグと2部プレミアリーグに分かれた2004年以来、一度も2部に降格したことがない唯一のクラブでしたが、昨季途中で判明した給料未払いにより、シーズン途中で主力選手が大量退団し、その結果スーパーリーグでは11位となり、今季から2部プレミアリーグに降格しています。

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