アジア杯に臨むタイ代表徹底分析。注目選手&予想布陣、チャナティップらJリーグ組の起用法は?【アジアカップ情報】
1月5日の開幕まで10日を切ったアジアカップ。タイはホスト国のひとつとして出場した2007年大会以来の本戦に臨むが、いよいよ代表選手23名も発表されて決戦の時を待っている。
27日に発表されたタイ代表メンバーには、今季、Jリーグでプレーしたチャナティップ(北海道コンサドーレ札幌)、ティーラシン(サンフレッチェ広島)、ティーラトン(ヴィッセル神戸)の3選手も順当に選ばれており、これまでに比べれば日本のサッカーファンにとってもタイ代表が近い存在となっているかもしれない。だが、まだまだ大半の人は「Jリーガー以外のタイ人選手は知らない」というのが現状のはず。そこで、今回はアジアカップに臨むタイ代表23名をポジションごとに紹介しながら、「Jリーガー以外で注目するなら?」という視点で注目選手もピックアップしてみた。
各ポジション、現在のタイ代表における位置づけがわかりやすいように、以下のように分けてみた。
◎=スタメン有力
〇=スタメン候補
△=切り札
▲=バックアッパー
直近の国際試合での起用法や今回招集されている顔ぶれから、現時点で考えられる予想フォーメーションも紹介する。森保ジャパンとの対戦が実現した場合はもちろんだが、興味のある方はぜひJリーガーたちも活躍するはずのタイ代表の戦いぶりをグループステージからチェックしてみてほしい。
【FW編】
◎…10ティーラシン・デーンダー(サンフレッチェ広島)
〇…9アディサック・クライソーン(ムアントン・ユナイテッド)
〇…22スパチャイ・ジャイデッド(ブリーラム・ユナイテッド)
△…12チャナナン・ポンブッパー(スパンブリー)
△…20シロー・チャットーン(プラチュアップ)
「キャプテン」ティーラシンが軸
軸となるのはやはりティーラシンだろう。チャナティップが本格的に台頭するまで「東南アジアナンバーワン選手」であり続けたタイサッカー界のレジェンドは、30歳となった今も老練なプレーでタイ代表のトップに君臨する。タイが最後にアジアカップ本戦に出場した2007年大会を経験している唯一の選手でもあり、今大会ではキャプテンを任されて精神的にもチームを引っ張る。
ティーラシン不在だったAFFスズキカップ2018(東南アジア選手権。以下、スズキカップ)で「代役」を務めて大会得点王に輝いたアディサック、同じくスズキカップで台頭した新戦力のスパチャイもスタメンに名を連ねる可能性がある。また、2016年のスズキカップでタイを優勝に導く活躍を見せて名を馳せたシローも代表復帰。タイでは比較的珍しい「重戦車」的イメージのFWで、今大会での起用法が注目される。
Q:ティーラシン以外で注目するなら?
A:スパチャイ・ジャイデッド
上昇気流に乗る20歳の点取り屋
スズキカップで脚光を浴びた20歳の新星スパチャイ。タイリーグ王者のブリーラム・ユナイテッドに所属し、19歳で送った2018年シーズンは15試合でスタメン出場を果たすなど主力としてチームの連覇に貢献した。スズキカップでは左のアタッカーとしてスタメンに定着、3ゴールを挙げて得点力の高さを示している。海外組が加わるアジアカップでの起用法は不透明な部分があるが、必ず見せ場はやってくるはず。アジアサッカー連盟(AFC)の公式サイトでも「アジアカップ注目の若手10人」として紹介されている旬の選手だ。
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