タイリーグ再開! 石井正忠監督のサムットプラカーンは小野悠斗のゴールで初勝利【T1&T2・第5節レビュー(9/12、13)】
選手にコロナ陽性反応で3試合が延期に
新型コロナウイルスの影響による7カ月超の長い中断が開け、ついにタイリーグが再開した。中断期間中に来年4月までの「秋春制」に移行されることが決まり、タイリーグは歴史的な変化の時を迎えることとなった。
しかし、直前の検査でブリーラム・ユナイテッドに8月に加入したウズベキスタン代表MFのアクバル・イスマトゥラエフに新型コロナウイルスの陽性反応が出たため、一部の試合が延期されることになった。今節で延期となったのは、ブリーラム・ユナイテッドと直近で練習試合を行っていたT1のラチャブリーFC、T2のコンケーン・ユナイテッドの試合を含む以下の3試合。
【T1】
ラチャブリーFC vs バンコク・ユナイテッド
BGパトゥム・ユナイテッド vs ブリーラム・ユナイテッド
【T2】
コンケーン・ユナイテッド vs ネイビーFC
T1では優勝候補のバンコク・ユナイテッド、BGパトゥム・ユナイテッド、ブリーラム・ユナイテッドに開幕4連勝中のラチャブリーFCが絡んだ注目の2試合、T2でもともに昇格候補のコンケーン・ユナイテッドとネイビーFCの直接対決と、注目カードが軒並み延期となっている。
また、T1のポートFCとポリス・テロFCの一戦では1対1の同点で迎えた87分にスタジアムが停電となり、そのまま試合中止に。この試合の扱いについては改めてリーグから発表されることになっているが、規定により没収試合としてホームのポートFCの敗戦となる可能性がある。
T1・T2試合結果はこちら
日本人の滝監督率いる昨季王者・チェンライが白星発進
昨年のチャンピオンで日本人の滝雅美監督が率いるチェンライ・ユナイテッドは、ホームにプラチュワップFCを迎えてのリーグ再開初戦。前半から主導権を握り、31分に期待の若手の一人であるMFチョーティパット・プムケーオが決めた先制点を守り切った。
【チェンライU × プラチュワップFC】
T1でもう1人、日本人の石井正忠監督が率いるサムットプラカーン・シティは、ホームでラヨーンFCと対戦。1ゴールと1つのPKがVAR判定によって取り消されるという場面があったが、68分にFC岐阜から今季加入した小野悠斗が決勝点となるゴールを決めて勝利した。
サムットプラカーン・シティは今季初勝利、一方のラヨーンFCはこれで開幕から5連敗となった。
【サムットプラカーンC × ラヨーンFC】
開幕からの4試合をともに2勝2敗で終えていたスコータイFCとムアントン・ユナイテッドの一戦は、一進一退の展開で終盤までスコアレスで進み、81分に均衡を破ったホームのスコータイFCが勝ち点3を手にした。
かつてはチャナティップ、ティーラトン、ティーラシンらのタレントを揃えて「ドリームチーム」とも呼ばれたムアントン・ユナイテッドだが、近年は主力が次々に流出。中断中にもタイ代表ボランチのサーラット・ユーイェンがBGパトゥム・ユナイテッドに移籍するなど厳しい台所事情となっているが、黒星でのリスタートとなった。
【スコータイFC × ムアントン・ユナイテッド】