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首位・浦和に前半だけで5失点。後半は意地を見せるも及ばず【監督、選手コメント付き】

写真提供:WEリーグ

AC長野パルセイロ・レディースは3月31日、WEリーグ第13節をホーム・長野Uスタジアムで迎え、三菱重工浦和レッズレディースに3-5と敗れた。

試合は前半から壮絶な打ち合いとなる。2分、浦和にビルドアップで崩されると、最後はOGで先制点を献上。6分にも追加点を許し、いきなり2点ビハインドを負った。その後は10分に伊藤めぐみ、18分に安倍乃花がゴールを奪ったが、いずれも1分後に返されて同点に迫れず。31分にはGK伊藤有里彩のパスミスから、無人のゴールに決められて5失点目。2-5と大差をつけられて前半を折り返す。

後半はシステムを4-2-3-1から4-3-3に変更し、相手の中盤を捕らえにかかる。カウンターにも人数を割き、攻守ともに厚みが生まれた。74分、安倍が日本代表DF石川璃音に競り勝ち、こぼれ球を拾った伊藤めぐみがミドルシュートを沈める。WEリーグ参入後クラブ最多となる5失点を喫したものの、首位を走るリーグ王者に対して3得点と意地は見せた。

以下に廣瀬龍監督、岡本祐花、伊藤めぐみ、安倍乃花のコメントを掲載する。

 

■廣瀬 龍監督

――まずは試合の総括をお願いします。

前半はGKも含めて、ディフェンスラインの基本的なチャレンジ&カバーだとか、予測だとかのところで、自分たちから同じミスを繰り返して墓穴を掘ってしまいました。首位のレッズを相手に、先に取られたら厳しいと思っていましたけど、ディフェンスラインのミスで崩壊してしまったような展開でした。後半は3人を交代してなんとか凌ぎながらも、こういうゲームに終わってしまいました。

――1失点目は相手にビルドアップからハイプレスを掻い潜られました。そもそものゲームプランとしては、前から奪いに行く狙いがあったのでしょうか?

前からフォアチェックをして、逃げられたときには落ちようと指示をしていました。ただ、開始早々に三谷(沙也加)が中を切りに行って、サイドに持って行かれて――。そこは彼女の判断ミスもあったし、あのままサイドに出させていたら問題はなかったと思います。スタートのところで共通理解はしていましたけど、判断ミスが出てやられてしまいました。

――安倍乃花選手や伊藤めぐみ選手の頑張りが、得点に繋がった部分もありました。

安倍だったり伊藤めぐみが諦めずにハードワークして、自分のボールにする。今日のイレブンの中では、2人は一つ頑張ってくれました。あとは自分たちの力が出せないままミスをして、消極的なプレーが多くなってしまいました。

 

■岡本 祐花

――相手のキーマンである清家貴子選手と対峙しました。

後半はうまく1対1に持ち込んで遅らせられた部分もありました。前半は2対1の場面も多かったので、その前のところでもっと限定すれば奪えたところもあったと思います。チームとしてもっとコンパクトにしないと、ああいう相手には個で勝ちきれないところもあります。自分の分だけ頑張るのではなくて、他の人の分も助けていかないと、大量失点に繋がってしまうと思います。

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