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好調・YS横浜に振り回されず、主体的かつ能動的に戦えるか【J3第37節・YS横浜戦/マッチプレビュー】

Y.S.C.C.横浜(12位)vs AC長野バルセイロ(14位)

 

今季最後のアウェイゲームだ。勝ち点3差で上をいくYS横浜は、縁深き相手。実に5選手が古巣対決を迎える。4試合負けなしと上向いているものの、順位は14位と伸び悩んでいる。1つでも上の順位を目指し、敵地で勝利してホームでの最終節に帰れるか。

各人各様の想い。発信源の復帰も追い風に

直近4試合で3勝1分。序盤戦以来、今季2度目の4試合負けなしだ。トレーニングの強度も変わらず高く、とあるリハビリ中の選手からは「ピリピリしている」と声が聞かれた。シーズン最終盤に差し掛かり、チームが良い状態にあるのは紛れもない。

しかし、それは相手のYS横浜も同じである。今季途中まで琉球を率いていた倉貫一毅監督が就任して以降、8勝4分と大きく勝ち越している。前節はアウェイで松本に2-0と快勝。相手を崩しての決定機はさほど多くなかったが、セットプレーから2発仕留める勝負強さを示した。キッカーである中里崇宏の精度の高さは、さすがとしか言いようがない。

YS横浜の12位に対し、長野は14位。古巣対決の音泉翔眞は「長野はYS(横浜)から引き抜いている側だけど、(順位で)抜かれてしまっている。そこは悔しいので、意識しているところはある」と胸中を明かす。

昨季に元YS横浜のシュタルフ悠紀前監督が就任し、直近2年は水色のユニフォームを纏っていた選手が多く招かれた。船橋勇真、池ヶ谷颯斗、進昂平、佐藤祐太、そして音泉。2度の負傷離脱を乗り越えた進は、「 YS(横浜)のサポーターの方からもたくさんメッセージをいただいた。感謝の気持ちをプレーで表現できたら」と話す。各人各様の想いを抱き、かつてのホームスタジアムに帰り立つ。

進昂平

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