長野U-18は4失点でGS敗退も、全国初得点で爪痕を残す
「やっていることは間違いないと感じたし、なんとか勝たせてあげたかった」。試合後、AC長野パルセイロU-18の宇野沢祐次監督はそう唇を噛んだ。
日本クラブユースサッカー選手権大会、グループステージ第2節。年代別日本代表を擁するFC東京U-18を相手に、前半だけで3失点を喫し、後半に一矢報いるも1-4と敗れた。それでも指揮官の言葉通り、内容は決して悲観するものではなかった。グループステージ2戦目にして敗退が決まったが、たしかな爪痕を残して最終節へ向かう。
前半途中から上向き。後半に全国初得点
0-1と敗れた前節・ジュビロ磐田戦は、前後半を通して自分たちの時間を作れきれなかった。今節は「それをテーマとして掲げて入った」(宇野沢監督)が、4-4-2でブロックを構えるFC東京に対し、そのブロックを目がけてボールを入れるようなシーンが散見。クロスも含めて単調なロングボールが続き、相手の高さのあるディフェンスラインに跳ね返される一方だった。
守備ではボールホルダーに対して複数人で体を張り、GK外村駿成のセーブやポストにも救われて耐え凌ぐ。このまま0-0で飲水タイムを迎え、頭を冷やしたいところだったが、全国はそう甘くない。19分、CKから永野修都にヘッドで叩き込まれて失点。182cmと長身のU-17日本代表DFを捕まえきれなかった。
失点直後の飲水タイムで、指揮官は「稚拙な攻撃」に修正を図った。選手たちも積極的にコミュニケーションを取り、その後は落ち着いてボールを保持。26分には左サイドから右サイドに揺さぶり、西山碧がクロスを上げる。相手のクリアによってCKを獲得し、シュートにこそ至らなかったが、連続してチャンスを作った。
「相手が引いてくることを共有できて、前でキープとかもできるようになった」とボランチの中澤佑麻。ここから反撃に転じたいところだったが、相手のほうが一枚上手だった。33分には中盤でボールを失うと、カウンターから佐藤龍之介に抜け出される。GK外村が1対1を止めるも、こぼれ球を渡邊翼に押し込まれた。35分にも佐藤のパスからペナルティエリア内を攻略され、マイナスのクロスから連続失点。U-17日本代表の10番を捕まえきれず、ゴール前で自由を与える格好となった。
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