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3月3日のニュース
アジアのクラブランキング発表-ジョホールはアジア13位、東南アジアでは2位
タン前スランゴール監督が辞任の真相を語る
給料未払い問題を抱えるKLシティからまた選手流出-U23代表FWがスリ・パハンへ
前KLシティのFWチェチェ・キプレはクチンシティへ

スランゴールFCがプレシーズンのトレーニングを行うためタイのバンコク入りしています。来週3月8日から始まるW杯予選オマーン戦に向けた代表候補合宿に参加する8名も帯同しているようですが、バンコクと言えば2月28日に突然、スランゴールFCとの契約を解除したタン・チェンホー氏が監督に就任したタイ1部リーグのポリス・テロFCの本拠地もあります。タイ1部リーグの真っ只中ですが、ポリス・テロFCはスランゴールFCとの練習試合などを組むのでしょうか。

アジアのクラブランキング発表-ジョホールはアジア13位、東南アジアでは2位

国際サッカー連盟(FIFA)がクラブW杯2025に向けたクラブランキングを発表し、マレーシアスーパーリーグで10連覇中のジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)がアジアで13位となっています。ACLの常連とも言えるJDTは通算成績が8勝2分9敗、2022年はベスト16に進出したものの、それ以外はいずれもグループステージで敗退しており、コンペティションポイント12、マッチポイント26の合計38ポイントを獲得しています。

なお東南アジアの1位(アジア9位)は2021年はACLベスト16、2022年はベスト8に進出しているBGパトゥム・ユナイテッド(タイ)でコンペティションポイント18、マッチポイント28の合計46ポイントを獲得しています。東南アジア3位以下はバンコク・ユナイテッド(タイ、通算21ポイント)、ライオンシティ・セイラーズFC(シンガポール、同19ポイント)、チェンライ・ユナイテッド(タイ、同15ポイント)と続いています。

タン前スランゴール監督が辞任の真相を語る

今季のスーパーリーグ開幕を5月に控え、プレシーズンのトレーニング中だったスランゴールFCの監督を辞任したタン・チェンホー氏は今日のニュースの先頭にも書いたようにタイ1部リーグのポリス・テロFCの監督に就任しています。その辞任があまりにも唐突だったことからSNS上では様々な憶測が飛び交う中、タン氏が英字紙ニューストレイトタイムズとのインタビューに応じています。

SNS上では、ポリス・テロFC監督就任はマレーシアスーパーリーグの「南部に本拠地を持つ」他のクラブで監督を務めるための「仮の」監督就任なのでは、といった意見も見られますが、タン氏は「マレーシア国外でクラブを指揮したい」という長年の夢を実現する機会であることからオファーを受けたと説明しています。

「SNS上の噂は正しくない、確かにポリス・テロFCは現在(対1部リーグで)14位だが、来季以降も契約が延長されるかどうかは確定していおらず、今季中に結果を出すことが求められている。今季は2016年以来となるアジアの舞台であるACL2への出場が決まっているスランゴールFCを離れることは苦渋の決断だったが。(ポリス・テロFCからの)オファーは突然舞い込み、決して楽な状況にいるクラブではないことも分かってはいたが、『マレーシア国外でクラブを指揮したい』という自分の希望をクラブの会長でもある(スランゴール州皇太子の)トゥンク・アミル・シャー殿下の承諾されたので、オファーを受けることにした。今回の自分の挑戦が他のマレーシア人指導者にも国外で指導する先鞭をつけられれば良いとも思っている。」とインタビューで答えています。

タン新監督のポリス・テロFC初戦は1-1の引き分けに

そのタン新監督は、昨日3月2日に監督初戦となるナコーンパトム・ユナイテッドFCに臨み1-1で引き分け、ちーむは連敗を4で止めています。前節はマレーシア代表のDFディオン・コールズが所属するリーグ王者で今季もリーグ首位のブリーラム・ユナイテッドに2-6と惨敗していたポリス・テロFCですが、この日は伊藤卓選手が所属するリーグ8位に先制を許したものの、今年1月に加入し、今季2試合目の先発出場となったコンゴ出身のジュベル・ツォモウが同点ゴールとなるPKを決めて引き分けに持ち込んでいます。

給料未払い問題を抱えるKLシティからまた選手流出-U23代表FWがスリ・パハンへ移籍

給料未払い問題を抱えるKLシティFCは、既にコロンビア出身の帰化選手FWロメル・モラレスや、DFデクランとMFライアンのランバート兄弟(いずれもジョホール・ダルル・タジムFCへ移籍)、MFアクラム・マヒナン(トレンガヌFCへ移籍)、U23代表GKアジム・アル=アミン(スランゴールFCへ移籍)らがチームをさっていますが。そして今度はスリ・パハンFCがKLシティFCからU23代表FWのT・サラヴァナン獲得し、2年契約を結んだことをクラブ公式SNSで発表しています。

昨季は左ウィングで起用されることが多かったサラヴァナン選手は、21試合に出場し(うち先発16試合)、2ゴール1アシストという成績を残しています。また先日発表された、今月21日と26日に行われる2026W杯アジア2次予選オマーン戦に向けた代表候補合宿にも招集されています。

スリ・パハンFCはウクライナ出身のFWミコラ・アハポフや前ジョホール・ダルル・タジムFCのDFアダム・ノー・アズリンやFWショーン・セルヴァラジ(ヌグリスンビランFCから移籍)など既に6名の加入を発表しています。

前KLシティのFWチェチェ・キプレはクチンシティへ

昨季はスーパーリーグ13位に終わったクチンシティFCは、昨季途中までKLシティFCでプレーしていたコートジボアール出身のFWチェチェ・キプレの加入をクラブ公式SNSで発表しています。

36歳のキプレ選手は2017年にトレンガヌFA(現トレンガヌFC)に加入すると2019年までプレーし、2020年にはクダ・ダルル・アマンFC(クダFC)に移籍していますが、その当時のクダFCの監督は現在クチンシティFCを率いるアイディル・シャリン監督でした。その後、2022年にはトレンガヌFCに復帰し、昨季はKLシティFCでプレーしていました。

今季でマレーシアでのプレーが8年目となるキブレ選手は、2022年にはスーパーリーグ2位とFAカップ準優勝、また昨季はFAカップ準優勝を経験しています。ここ数年間のクチンシティFCは、絶対的なエースのアブ・カマラがいながらも彼の好不調がそのままチームの成績となっていただけに、スーパーリーグ通算では100試合に出場して50ゴール24アシストという成績を残しているキブレ選手の加入は大きな戦力アップになりそうです。

クチンシティFCには新たに2年契約を結んだチーム3季目となる新婚の谷川由来選手が在籍していますが、今季は長身CBのジェイムズ・オクウォサがPDRM FCから加入、またマレーシア人選手では代表経験のあるFWシャミー・イスズアン、さらにDFロドニー・ケルヴィンなどを補強しています。

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