ボラセパマレーシアJP

3月1日のニュース
タン前スランゴールFC監督が正式にポリス・テロFC監督に就任
スランゴールFCの新監督候補に前KLシティ監督ボヤン・ホダック氏らが浮上
給料未払い問題のクダは資金調達の目処が立つも選手への支払いは4月以降に
サッカー協会会長-U23アジアカップにアリフ・アイマン出場の可能性は低い

アジアカップ2023では決勝に進み、優勝したカタール代表に敗れて準優勝となったヨルダン代表でプレーしたMFノー・アル=ラワブデが所属するスランゴールFCのプレシーズントレーニングに参加しています。なおアル=ラワブデ選手は昨季はスランゴールFCで26試合に出場しています。

タン前スランゴールFC監督が正式にポリス・テロFC監督に就任

タイ1部リーグのポリス・テロFCは、クラブ公式SNSで前スランゴールFC監督のタン・チェンホー監督の就任を発表しています。2月29日にバンコク入りしたタン新監督は早くもクラブの練習に顔を出すなど精力的に活動しています。

ポリス・テロFCは16チームで編成されるタイ1部リーグで今季はここまで5勝4分10敗で現在14位、最下位のプラチュワップFCとは勝点差3となっていますが、残り11試合で順位をどこまで上げられるのか、前マレーシア代表監督でもあったタン新監督の手腕に注目です。

スランゴールFCの新監督候補に前KLシティ監督はボヤン・ホダック氏らが浮上

英字紙ニューストレイトタイムズは、タイ1部のポリス・テロFC監督に就任するためにスランゴールFC監督を辞任したタン・チェンホー氏の後任候補として、前KLシティFC監督で、現在はインドネシア1部リーグのプルシブ・バンドン監督のボヤン・ホダック氏と、現クダ・ダルル・アマン監督のナフジ・ザイン氏の名前を挙げています。

今季のACL2に出場するスランゴールFCには、経験と実績のある監督が必要であり、さらに今季リーグ11連覇を目指すジョホール・ダルル・タジムの牙城を崩せる能力がある監督として挙げられているのがホダック氏です。クロアチア出身のホダック氏は、KLシティFCではマレーシアカップ優勝1回、ジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)ではリーグ優勝1回、クランタンFCではリーグ優勝1回、マレーシアカップ優勝1回、FAカップ優勝2回と、その実績は素晴らしいものがあります。

またマレーシア国外では、2011年にカンボジアリーグのプノンペン・クラウンを率いてリーグ優勝、また現在指揮を取るブルシブ・バンドンも監督に就任した昨年7月は14位でしたが、現在はリーグ2位まで引き上げています。またマレーシアU19代表の監督としても2018年の東南アジアサッカー連盟AFF U19選手権で優勝、2019年に準優勝という成績を残しています。なおこのホダック氏は、数年前にスランゴールFC監督就任の噂もありましたが、その際には実現しませんでした。

また現在クダ・ダルル・アマンFC(クダFC)監督のナフジ・ザイン氏は、評価が高いマレーシア人監督で、2019年シーズン途中から指揮したトレンガヌFCでは、2022年にリーグ2位、FAカップ準優勝という成績を残しています。昨季から就任したクダFCでは、4ヶ月にも及ぶ給料未払い問題を抱えながら、チームを前年のリーグ8位から4位へと引き上げています。.

スランゴールFCは、ニザム・ジャミルコーチを暫定的に監督代行に指名していますが、ACL2を控えるスランゴールFCがこのままニザム監督代行を監督に昇格させるとは思えず、開幕までの2ヶ月間で新監督を探す必要がありそうです。

*****

ホダック、ナフジ両氏やニザムコーチ以外では、大穴としてフアン・トーレス現マレーシアU23代表監督の名前も挙がっています。4月開幕のAFC U23アジアカップに出場するマレーシアU23代表監督の引き抜きは果たして起こるのでしょうか。

給料未払い問題のクダは資金調達の目処が立つも選手への支払いは4月以降に

昨季の給料未払い問題を抱えるクダ・ダルル・アマンFC(クダFC)は、今週末までに問題解決の具体策を提出することをマレーシアンフットボールリーグ(MFL)に求めてられていましたが、昨日、クラブ公式SNS上で資金調達の目処がついてことを発表しています。

シャールル・サムスディンCEO代行の名前で発表された投稿によると、クラブオーナーのダウド・バカル氏とクラブの取締役会が未払い給料問題解決のための資金を「某団体」から受けとることになったということです。しかしながら、その資金は来月4月にならなければ入金されないということで、MFLと国内クラブライセンスの交付を行う第一審機関(FIB)に状況を報告したところ、問題解決の期限をMFL理事会の前日となる3月5日まで延長することを認められたことを報告しています。

資金調達先が見つかりながら、期限までに未払い給料問題が解決できない可能性が残ったクダFCがどのように対処するのか、また解決できなかった場合にMFLがどのような処分を下すのかも気になるところです。現在のMFLは2部プレミアリーグが休止中でどんなに酷い成績であっても下部リーグへの降格の心配はないため、勝点剥奪といった処分では、クダFCは来季も1部スーパーリーグ残留となり、罰則効果は皆無です。

サッカー協会会長-U23アジアカップにアリフ・アイマン出場の可能能性は低い

来月4月にカタールのドーハで開幕するAFC U23アジアカップ。2大会連続出場のマレーシアですが、マレーシアサッカー協会(FAM)の公式サイトでは、U23代表候補合宿などの予定は未だ何も告知されていません。そんなU23代表の最近の話題は、FWアリフ・アイマンが(ジョホール・ダルル・タジムFC、JDT)が招集されるのかどうかということです。

1月のアジアカップ2023に出場し1ゴールを決めるなどA代表では既に中心選手となっているアリフ選手の招集については、ネット上でも様々意見が飛び交っています。そんな中でFAMのハミディン・アミン会長は、選手の選考はフアン・トーレス監督の専権事項であると前置きをした上で、アリフ選手の招集には否定的な意見を述べています。

トーレスU23代表監督からは、パリ五輪のアジア予選を兼ねるU23アジアカップの出場候補選手のリストはまだ受け取っていないと話したハミディンFAM会長は、アジアカップ2023ではグループステージ3試合全てに先発するなどA代表でのプレーを終えたばかりのアリフ選手の招集は容易ではないだろうと話しています。「例えばヨーロッパでは、A代表でプレーする選手が年代別代表でもプレーするケースは稀である上、出場できる試合全てでアリフ選手がプレーすれば、疲労の蓄積により代表でも、また所属するJDTでもプレーの質が下がってしまう懸念がある。」と述べています。

4月15日に開幕するAFC U23アジアカップ2024では、マレーシアはウズベキスタン、ベトナム、クウェートとともに予選D組に入り、マレーシアの初戦となるウズベキスタン戦は4月17日にハリファ国際スタジアムで行われます

*****

21歳のアリフ選手がU23代表でプレーすれば戦力アップは明らかですが、今月3月には21日と26日にW杯アジア2次予選のオマーン戦がアウェイとホームであり、アリフ選手が両試合に出場するのは明らかです。それを考えると4月のU23アジアカップ招集はあまり現実的ではないですが、その前にFIFA国際カレンダー期間外の大会であることから、所属するJDTのオーナーでジョホール州皇太子のトゥンク・イスマイル殿下がアリフ選手の招集にそもそも応じないでしょう。イスマイル殿下はこれまでもFIFAカレンダー外の代表チームの活動ではトップチーム選手の招集に応じておらず、今回も同様でしょう。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ