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マレーシアカップ2023
準決勝セカンドレグ-ジョホールとトレンガヌが決勝進出

今季最後のカップ戦となるマレーシアカップ準決勝のセカンドレグが行われ、いずれもアウェイとなったファーストレグで勝利していたジョホール・ダルル・タジムFCとトレンガヌFCが連勝し、決勝進出を決めています。準決勝まではホームアンドアウェイ形式で行われるマレーシアカップですが、2年連続4度目の優勝を狙うジョホールと22年ぶり2度目の優勝を目指すトレンガヌが対戦する決勝戦は一発勝負で、12月9日にクアラ・ルンプールのブキ・ジャリル国立競技場で開催されます。
(試合のハイライト映像はマレーシアンフットボールリーグMFLの公式YouTubeチャンネルより。)

マレーシアカップ2023準決勝セカンドレグ
2023年11月1日@スルタン・イブラヒムスタジアム(ジョホール州イスカンダル・プテリ)
観衆:14,485人
ジョホール・ダルル・タジムFC 8-1 ペラFC (通算成績:ジョホール 12-2 ペラ)
⚽️ジョホール:アリフ・アイマン(12分)、ベルグソン・ダ・シルヴァ2(27分、60分)、ヘベルチ・フェルナンデス2(31分、90+1分)、フェルナンド・フォレスティエリ(52分)、シャフィク・アフマド2(62分、77分)
⚽️ペラ:フィルダウス・フアド(90+4分)
🟨ジョホール(0)
🟨ペラ(1):サンデイ・アフォラビ
MOM:ヘベルチ・フェルナンデス(ジョホール・ダルル・タジムFC)
ジョホールの邦本宜裕選手はベンチ入りしませんでした。

10月20日のファーストレグではアウェイマッチながら4-1とリードしてセカンドレグに臨んだジョホールが、ホームに戻っても8-1の大勝で、4季連続となる決勝進出を決めています。

ゴールショーの幕開けは、12分のアリフ・アイマンの先制ゴールでした。そこからベルグソン・ダ・シルヴァ、ヘベルチ・フェルナンデス、そして久しぶりのゴールを決めたシャフィク・アフマドがそれぞれ2ゴールずつなど一方的な試合でペラを圧倒、終了間際の1失点のみでファーストレグとセカンドレグを合わせた通算成績を12-2として、リーグ戦、FAカップに続く国内三冠に王手をかけています。

この日の勝利で4季連続でマレーシアカップ決勝に進むことが決まったジョホールは、2019年にはクダ・ダルル・アマンFCを3-0で破り優勝しましたが、2021年にはKLシティに0-2で敗れています。(2020年は新型コロナの影響でマレーシアカップは開催されませんでした。)また昨季2022年はスランゴールを2-1で破り、チーム史上初の国内三冠を達成しています。

マレーシアカップ2023準決勝セカンドレグ
2023年11月2日@スルタン・ミザン・ザイナル・アビディンスタジアム(トレンガヌ州ゴン・バダ)
観衆:25,221人
トレンガヌFC 2~1 KLシティFC(通算成績:トレンガヌ 4-2 KLシティ)
⚽️トレンガヌ:イヴァン・マムート2(42分、68分)
⚽️KLシティ:ロメル・モラレス(52分)
🟨トレンガヌ(1):リリドン・クラスニキ
🟨KLシティ(1):ケニー・パッラジ
🟥KLシティ(1):ケニー・パッラジ(🟨x2)
MOM:イヴァン・マムート(トレンガヌFC)

KLシティは、ファーストレグでは警告累積により出場停止となっていた代表MFパウロ・ジョズエや体調不良のFWロメル・モラレスら先発XIに戻った一方で、トレンガヌも、やはりファーストレグをケガで欠場した21歳の代表DFサフワン・マズランが先発に復帰したものの、中盤の司令塔MFヌリロ・タクタシノフが警告累積でベンチ外となり、試合前は接戦が予想されました。

しかし試合は開始からホームのトレンガヌが波状攻撃を仕掛けるものの、ゴールには至らず、イヴァン・マムートのヘディングシュートで先制したのは前半終了近くの42分でした。

前半を1点のリードで折り返したトレンガヌですが、後半に入ると51分にはKLシティのロメル・モラレスがやはりヘディングでゴールを決め、KLシティがこの試合同点に追いつくとともに通算成績も3-2と1点差まで迫ります。しかしトレンガヌも67分にマムート選手がこの試合2店目となるゴールを豪快に蹴り込んで、再びリードを広げるとそのまま逃げ切って、決勝進出を決めています。

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トレンガヌのマレーシアカップ決勝は2018年以来で、このときはペラFCに3-3とレギュレーションタイムでは決着がつかず、その後のPK戦では1-4で敗れています。なおトレンガヌが最後にマレーシアカップで優勝したのは2001年で、この時はペラFCを2ー1で破っています。2018年以来となるマレーシアカップ決勝進出を決めています。

一方のKLシティは試合前に、既に報じられていた給料未払い問題が解決していないことが明らかになりました。大半の選手は2ヶ月分が、一部選手は4ヶ月分が支払われていないことも続けて報じられた上、キャプテンのパウロ・ジョズエが給料未払いがチームのパフォーマンスに影響していると述べるなど、大一番を前に選手の覇気が下がっていたことも明らかになっています。

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