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9月29日のニュース
マレーシアサッカー協会はマレーシア滞在中の本田圭佑氏のU23代表監督就任を否定
前スランゴール監督がアジア大会でミャンマー代表を指揮-日本と対戦も0-7で敗れる
サウジアラビアでの大会位出場中の女子代表は準決勝でレバノンに敗れて3位決定戦へ

マレーシアサッカー協会はマレーシア滞在中の本田圭佑氏のU23代表監督就任を否定

自身のSNSでマレーシア滞在中であることを明らかにした本田圭佑氏に対して、マレーシアのサッカーファンからは、現在空席になっているU23代表監督に就任して欲しいという声が続々と上がり、さらにはカンボジア代表では実質上の監督を務めていたこともマレーシアではよく知られていることから、マレーシア訪問の理由がまさにU23代表監督候補としてマレーシアサッカー協会FAMとの面接ではないのか、といった噂も飛び交う中、FAMのノー・アズマン・ラーマン事務局長は、その噂を全面的に否定しています。

本田氏は9月26日に”I have been visiting KL(Malaysia). I’d love to meet new people for learning new things.”「KL(=クアラルンプール)に来ています。新しいことを学ぶために新しい人たちに会いたいです。」、さらに続けて”How about if I play football in Malaysia in the future? I think you’ll get to see the best Japanese player”「もしマレーシアでプレーするとしたらどうですか。最高の日本人プレーヤーを目の当たりにすることができると思います。」と投稿すると、多くのマレーシアサッカーファンが反応しました。そんな中で多く見られたのが、A代表のコーチと兼職していたE・エラヴァラサン氏が9月18日に辞任して空席になっているU23代表監督への就任を求める声でした。

そんな声が高まる中、来月13日から始まるムルデカ大会関連のイベントでの記者会見で報道陣の質問に答えたノー・アズマン事務局長は、U23代表監督の候補者についての話し合いはFAM内で進んでおり、近いうちに正式な発表があるとした上で、本田氏がU23代表監督候補ではないと話しています。

前スランゴール監督がアジア大会でミャンマー代表を指揮-日本と対戦も0-7で敗れる

現在、中国の杭州市を中心に開催されている2022年アジア競技大会。マレーシアは今年2月には早々と男子、女子ともサッカーへの不参加を表明していますが、マレーシアサッカー協会FAMのハミディン・アミン会長は、不参加表明時には全ての大会に参加した結果、何も得られないのでは意味がないとして、U23代表は5月の東南アジア競技大会通称シーゲームズ、8月の東南アジアサッカー連盟AFF U23選手権、そしてパリオリンピック予選に繋がる9月のAFC U23アジアカップ予選を優先することを理由に挙げていました。しかし今振り返ってみればシーゲームズはグループステージ敗退、AFF U23選手権は4位、AFC u23予選はグループ2位に終わりながらも、なんとか本戦出場を決めています。

そんなマレーシア代表が不在で進むアジア大会のサッカーに、マレーシアサッカーでは見慣れた顔が見られると英字紙スターが報じています。その顔とは2020年から2022年までスーパーリーグのスランゴールFCでテクニカルディレクターTD、そして監督も務めたミヒャエル・ファイヒテンバイナー氏です。このアジア大会では、ミャンマーU24代表の監督として出場しているファイヒテンバイナー氏は、グループステージでは開催国中国、インドなどと同組になりながらも、インドと1-1で引き分けるなどしてミャンマーをベスト16に進出させています。

スターの取材に応じたファイヒテンバイナー氏は、ミャンマーU23代表は若くて発展途上のチームであると話し、アジア大会はチームにとって様々なことを学んで成長するための場であると話しています。「今大会に出場しているミャンマーU24代表の平均年齢は21歳で、この大会に出場している他のU24代表よりも3歳以上若い選手で構成されている。選手たちはミャンマー国内リーグでプレーはしているが、よりレベルが高い他のチームとの対戦は貴重な経験となっている。」と話した63歳のファイヒテンバイナー氏はドイツ出身で、2020年にスランゴールFCのSDに就任すると、2021年には浦和でもコーチ経験がある経験があるカルステン・ナイチェル監督(当時)が成績不振でシーズン途中で解任されると監督に就任し、翌2022年には再びSDに戻り、今年3月からミャンマーサッカー協会と2年契約を結び、A代表とU24代表の監督に就任しています。

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なお、昨日9月28日にベスト16で3大会13年ぶりの日本U22代表と対戦したミャンマーU24代表ですが、今夏、ドイツ1部ヴェルダー・ブレーメンに明治大から加入した佐藤恵允選手(ヴェルダー・ブレーメン)の2ゴールなどで前半は5-0、後半も内野航太郎選手(筑波大学)のゴールなどで2-0となり、3日前に行われたグループステージ最終戦から10名の選手を入れ替えた日本に7-0で敗れています。

サウジアラビアでの大会に出場中の女子代表は準決勝でレバノンに敗れて3位決定戦へ

サウジアラビアサッカー協会(SAFF)が主催し、同国タイフで開催中の国際大会に出場中のマレーシア女子代表は9月27日行われた準決勝でレバノンと対戦し、90分を終えて0-0に終わった試合でPK戦3-4で敗れています。この結果、女子代表は9月30日に行われる3位決定戦に回り、開催国サウジアラビアと対戦します。

サウジアラビア、パキスタンと同組になったグループステージA組では、両チームとの対戦がいずれも0-0で終わり、勝点2となった女子代表はA組2位で準決勝に進出していました。一方のB組はレバノンが1位、ブータンが2位、ラオスが3位となっており、準決勝はA組1位のサウジアラビア対B組2位ブータン、A組2位マレーシア対B組1位レバノンとなっていましたが、サウジアラビアはブータンに0-1で敗れ、マレーシアとの3位決定戦に回り、決勝はレバノン対ブータンとなっています。

地元メディアのインタビューに答えたマレーシア女子代表のソリーン・アル=ズービ監督は、試合結果は残念だが、新たに招集した選手が多い今回のチームだったが、格上の相手に選手が全力で挑んだことを誇りに思うと述べ、最後のPK戦に関しては運がなかったとした上で、チーム強化は間違っておらず、結果は必ず現れると主張しています。

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