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9月27日のニュース
ジョホールは今日にもリーグ10連覇達成
マレーシアカップ準々決勝で試合後に主審を「蹴った」ヤザンには重い処分も

ジョホールは今日にもリーグ10連覇達成

FIFA国際マッチデーやマレーシアカップ準々決勝による中断期間が終わり、今日から1ヶ月ぶりにスーパーリーグが再開します。第21節を終えて20勝1分0敗、勝点61で首位に立つジョホール・ダルル・タジムFCは、消化試合数が1試合多い2位スランゴールFCに勝点差12をつけています。ジョホールは今季残り試合が5試合、スランゴールは4試合となっており、ジョホールは本日開催される第22節PDRM FC戦で引き分け以上であれば今季の優勝とリーグ10連覇が決まります。

中断期間直前の8月26日の第21節クダ・ダルル・アマンFC戦で勝利していればは既に優勝が決まっていたジョホールですが、この試合は3-3と今季初の引き分けを喫しています、しかし第20節までは開幕から20連勝しているだけでなく、今季は既にマレーシアFAカップで優勝、マレーシアカップでも準決勝進出を果たしており、公式戦での敗戦は昨季のAFCチャンピオンズリーグのベスト16、2022年8月22日の浦和レッドダイアモンズ戦まで遡らなければなりません。また国内での公式戦敗戦に至っては2021年11月21日のマレーシアカップ決勝でKLシティFCに敗れたのが最後、リーグ戦で言えば2021年4月24日のトレンガヌFCが最後で、国内では2年近く負けていません。

本日対戦するPDRMは現在、8勝3分8敗のリーグ8位で、エースの鈴木ブルーノ選手が5ゴールを挙げているものの、チーム総得点は21でリーグ11位、総失点は23位でリーグ4位タイと少ない得点で守り勝つチームで、直近の5試合では3勝1分1敗、得点10、失点8という成績です。また今季のジョホールとの対戦はいずれも4月で、4月14日のマレーシアFAカップ1回戦ではベルグソン・ダ・シルヴァの2ゴールなどで3-0で敗れて、4月19日のリーグ第9節ではフェルナンド・フォレスティエリのゴールにより1-0で敗れています。

試合前の会見でジョホールのエステバン・ソラリ監督は、PDRMが調子を上げてきているので注意したいと話しながらも、ホームのサポーターの前で優勝を決めるとともに、来週10月3日にバンコクで行われるACL2023/24第2節のBGパトゥム・ユナイテッド戦を念頭において、選手がケガをしないように試合に臨みたいと話すなど、余裕を見せています。

マレーシアカップ準々決勝で試合後に主審を「蹴った」ヤザンには重い処分も

9月24日に行われたトレンガヌFCとのマレーシアカップ準々決勝では、通算成績1-3で敗れて敗退したスランゴールFCですが、試合後にはハスロル・アミル主審に激しく抗議したヨルダン代表DFヤザン・アル=アラブがレッドカードを出され、それに応じるように後ろからハスロル主審を「蹴る」素振りを見せたことが波紋を呼んでいます。

この悪態には出場停止を含めた重い処分が科されることが明らかですが、それが長期間に渡ると、来季のAFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)出場権がかかるリーグ2位のスランゴールにとっては大きな影響がありそうだと、マレーシア語紙ブリタハリアンが報じています。

スランゴールのタン・チェンホー監督はセンターバックとして今季ここまで16試合に出場(14試合先発)しているヤザン選手について、感情を抑制できずに起こしてしまった行為だとして自身の比を認めてチームに謝罪はしたものの、欠場となればその影響は計り知れないと話しています。

試合前には選手に対して自身だけでなくチームにも影響を及ぼすことから、感情をコントロールすることを求めていると話したタン監督ですが、ヤザン選手が欠場となればマレーシアカップ準々決勝で敗れたばかりのトレンガヌFC戦が今週末に控えているだけでなく消化試合が1試合少なく勝点差5で迫る3位のクダ・ダルル・アマンFCも残っており、2016年のAFCカップ以来となるアジアの舞台復帰を目指すスランゴールに黄信号が灯っています。

またスランゴールは、ヤザン選手の行為に対する謝罪の声明を発表するとともに、マレーシアサッカー協会FAMに対しては審判の質の向上を求める書簡を送ったことも明らかにしていますが、それはそれ、これはこれといったところでしょう。

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