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8月27日のニュース
東南アジアU23選手権-マレーシアはPK戦でタイに敗れて4位、インドネシアとのPK戦を制したベトナムが大会2連覇達成

タイのラヨーンで開催されていた東南アジアサッカー連盟AFF U23選手権では、マレーシアは3位決定戦でタイに敗れて4位に終わっています。準優勝したインドネシアにはグループステージで勝利したものの、ベトナム、タイの東南アジア2強相手には今大会でも勝利することができませんでした。特にタイとは来月9月にタイのチョンブリーで開催されるAFC U23アジアカップ2024の予選で同組のH組となっており、再び相見えるえることになります。パリオリンピック予選を兼ねるAFC U23アジアカップ出場のU23代表はおそらく数日中に発表になると思いますが、今回4位に終わったチームに、スーパーリーグの各チームで主力を張る選手たちから果たして何名が加わるのかが、マレーシアサッカー協会の本気度と交渉力を示すことになりそうです。

東南アジアU23選手権-マレーシアはPK戦でタイに敗れて4位

東南アジアサッカー連盟AFF U23選手権の3位決定戦が行われ、フルタイムは0-0で終わった試合はPK戦の末、マレーシアU23代表はタイU23代表に3-4で敗れて4位に終わっています。今回の4位という成績は、2019年、2022年と過去2大会はグループステージを突破できなかったマレーシアU23代表にとっては2005年の第1回大会でミャンマーにやはりPK戦で敗れて4位となって以来の最高成績です。

マレーシアのE・エラヴァラサン監督は、準決勝ベトナムU23代表戦で先発した11名からウバイドラー・シャムスル・ファジリ(トレンガヌ)、アリフ・イクマルリザル(ペナン)、アリフ・イズワン・ユズラン(スランゴール)、ウマル・ハキーム(ジョホールU23)の4名を残して選手を入れ替え、インドネシア戦で2ゴールを挙げて勝利の立役者となったファーガス・ティアニー(ジョホールU23)を今大会初めて先発で起用しています。(下はマレーシアU23の先発XI)

より攻撃的な布陣で臨んだこの試合では、前半はマレーシアは準決勝のベトナム戦と比べると明らかに好機を多く作ったものの得点には至らず、後半はさらに積極的なプレーを見せますが、やはり得点を挙げることはできません。一方のタイも前半終了間際から後半にかけてやはりギアを上げてゴールを狙いますが、マレーシアGKアジム・アル=アミンが何度も好セーブを見せて得点を許さず、試合はPK戦へとも連れ込みます。

PK戦に入ると、先攻のマレーシアは1人目のファーガス・ティアニー、2人目のアリフ・イズワンは共にゴールを決めたものの、3人目のシャヒール・バシャーのシュートはタイGKのThirawooth Sruansonに止められてしまいます。しかしタイも4人目のThakdanai Jaihanがゴール左にはずし、5人目のキッカーを前に3−3と同点になりますが、マレーシアの5人目のキッカー、18歳のモハマド・アブ・カリリの左足から放たれたキックはゴールキーパーの真正面へ飛び、タイGKに難なく止められてしまいます。一方のタイは5人目のChukid Wanpraphaoがゴール左にシュートを決めて決着をつけて3位となり、マレーシアが4位となっています。なお、今大会3ゴールを挙げたマレーシアのアリフ・イクマルリザルがベトナムのディン・スアン・ティエンとともに大会得点王となっています。

AFF U23選手権2023
3位決定戦
2023年8月26日@ラヨーン県立スタジアム
マレーシアU23 0-0 タイU23(PK:3-4)

3位決定戦のハイライト映像(東南アジアサッカー連盟AFFの公式YouTubeチャンネルより)
東南アジアU23選手権-インドネシアとのPK戦を制したベトナムが大会2連覇達成

一方、3位決定戦に続いて行われた決勝では、準決勝でタイU23代表を3-1で破ったインドネシアU23代表と、同じくマレーシアU23代表を4-1で破ったベトナムU23代表が対戦し、90分間では決着がつかず、30分の延長でも0-0となった試合は、こちらもPK戦にも連れ込み、ベトナムが6-5でインドネシアを破り、前回2022年大会に続き大会2連覇を達成しています。

120分間では0-0だった試合ですが、その内容は非常に見応えのある試合でした。両チームとも試合開始から徐々にペースを上げて迎えた33分にはインドネシアペナルティエリア内でグエン・ミン・クアンが倒されますが、グエン・コック・ヴィエットが蹴ったPKはこの試合ではこの後、何度もスーパーセーブを見せたインドネシアGKエルナンド・アリがコースを読んでパンチングで弾きました。このエルナンド選手、そしてベトナムGKクアン・ヴァン・ツアンの両GKが好セーブを連発したことも120分間で決着がつかなかった要因でした。さらにシュートがゴールポストにも阻まれる場面もあるなど、両チームともゴールが遠い試合でした。

延長に入ると疲れからか、荒いプレーが目立ち始める一方で、両チームともチャンスらしいチャンスは少なく、3位決定戦に続き、この試合もPK戦に突入しました。PK戦では先攻のインドネシア、後攻のベトナムともに最初の5名はゴールを決めて、こちらも延長サドンデスとなりました。インドネシアの6人目のキッカーとして立ったGKのエルナンド選手のシュートはベトナムGKヴァン・ツアン選手が止め、6人目のキッカー、タイ・バ・ダットがゴールを決めたベトナムが、大会連覇を決めています。

AFF U23選手権2023
決勝戦
2023年8月26日@ラヨーン県立スタジアム
ベトナムU23 0-0 インドネシアU23(PK:6-5)

決勝戦のハイライト映像(東南アジアサッカー連盟AFFの公式YouTubeチャンネルより)
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