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8月26日のニュース
東南アジアU23選手権-マレーシアはまたもベトナムの壁を越えられず準決勝敗退
ACLとAFCカップのグループステージ組み合わせ決定-ジョホールは昨季に続き川崎、蔚山と同組に

東南アジアU23選手権-マレーシアはまたもベトナムの壁を越えられず準決勝敗退

タイのラヨーンで開催中の東南アジアサッカー連盟AFF U23選手権の準決勝が行われ、マレーシアU23代表はベトナムU23代表に1-4で敗れて、決勝進出を逃し、明日8月26日に行われる3位決定戦に回っています。

マレーシアのE・エラヴァラサン監督は、初戦のインドネシア戦で先発した11名からGKラーディアズリ・ラハリム(トレンガヌ)、M・ラケシュ(クランタン)、シャヒール・バシャー(スランゴール)、ウバイドラー・シャムスル・ファジリ(トレンガヌ)、ナジムディン・アクマル(ジョホールU23)、アリフ・イズワン・ユズラン(スランゴール)、ハリス・アキフ(クランタン)、ニック・ウマル(ペラ)の8名を起用し、さらに東ティモール戦でゴールを挙げたFWアリフ・イクマルリザル(ペナン)、今大会初先発となるFWハジク・クティ(ペナン)、そしてDFウマル・ハキーム(ジョホールU23)を先発XIに指名しています。(下はマレーシアU23の先発XI)

AFF U23選手権2023
準決勝
2023年8月24日@ラヨーン県立スタジアム
マレーシア 1-4 ベトナム
⚽️マレーシア:アリフ・イクマルリザル(54分PK、62分)
⚽️ベトナム:ディン・ザン・ティエン(8分)、グエン・クオック・ヴィエット(32分)

前回2022年大会ではグループステージでラオスにまさかの2連敗で準決勝にすら進めなかったマレーシアU23代表は、今大会では今年の東南アジア競技大会通称シーゲームズ優勝のインドネシアU23代表を破ってグループステージB組を1位で突破し、初の決勝進出をかけてベトナムU23代表戦に臨みました。

しかし2013年の東南アジア競技大会ミャンマー大会で勝利して以来、ベトナムU23代表には4連敗中のマレーシアU23代表は、開始8分で左サイドを突破され、そこからゴール前でフリーのディン・ザン・ティエンへボールが渡ると、これを難なく押し込まれてマレーシアは先生を許します。さらに32分には自陣ペナルティエリア付近でGKラーディアズリ・らハリムからのパスをアリフ・イズワンが奪われると、そこからグエン・クオック・ヴィエットにゴールを決められ、点差を2点に広げられます。さらに前半終了間際には、再び中盤でボールを奪われると、そこからいとも簡単にゴール前まで運ばれ、最後はディン・ザン・ティエンにこの試合2点目のゴールを簡単に決められてしまいます。

前半を0-3で折り返したマレーシアは、後半にインドネシア戦で2ゴールを挙げたファーガス・ティアニーらを投入し、開始4分でアリフ・イクマルリザルが2試合連続のゴールで2点差まで詰め寄りますが、85分にはGKクアン・ヴァン・ツァンからのキックを受けたブイ・ヴィ・ハオがマレーシアDFに詰められながらも粘ってゴールライン近くからマイナスのクロスを出すと、これをグエン・ホン・フックが押し込んで決定的な4点目を挙げたベトナムがマレーシアに完勝しています。

今年5月の東南アジア競技大会通称シーゲームズに続き、東南アジアの大会でベスト4止まりに終わったU23代表ですが、FIFA国際マッチカレンダーではなかったことからスーパーリーグの各チームで主力としてプレーする選手の招集ができなかったと言う声も聞こえてきますが、それは今大会に参加したどのチームも同じで言い訳にはできません。帰化選手のおかげで強化が進むA代表と比べると、若い世代の底上げが進んでいないマレーシアサッカー界の課題が浮き彫りになった大会になりました。

マレーシアはもう一つの準決勝でインドネシアに敗れたタイと、本日8月26日午後5時キックオフ(マレーシア時間)の3位決定戦にまわります。なおこの試合はこちらで視聴可能です。

この試合のハイライト映像(東南アジアサッカー連盟AFFの公式YouTubeチャンネルより)

ACLとAFCカップのグループステージ組み合わせ決定-ジョホールは昨季に続き川崎、蔚山と同組に

8月24日に2023/24シーズンのAFCチャンピオンズリーグ(ACL)と、ACLの下部大会に当たるAFCカップのグループステージ組み合わせ抽選が、クアラルンプールにあるAFCハウスで行われ、マレーシア1部スーパーリーグ9連覇中のジョホール・ダルル・タジムは、グループステージI組に入り、昨季2022年のJリーグ覇者川崎フロンターレ、2012年と2020年と過去2回ACL優勝の蔚山現代、そして2021/22シーズン2位のBGパトゥム・ユナイテッド(タイ)と同じI組に入っています。

この既視感がある組み合わせ抽選結果は運命のいたずらなのか、ジョホールは昨季のACLグループステージでもI組で川崎フロンターレ、蔚山現代と同組で、川崎とは0-0、0-5で1分1敗、蔚山現代とは2-1、2-1と2勝し、I組の1位でマレーシアのクラブとして初めてACLのノックアウトステージに進出しています。ただし、昨季のグループステージI組はジョホールの本拠地、スルタン・イブラヒムスタジアムでの集中開催でしたが、今季はコロナ禍前と同様のホームアンドアウェイ方式に戻るため、昨季とは全く条件が異なります。

ジョホールのACLグループステージの試合日程は以下の通りです。

日程 対戦相手 試合会場
9月19日(火) 川崎フロンターレ スルタン・イブラヒムスタジアム
10月3日(木) BGパトゥム・ユナイテッド BGスタジアム
10月24日(木) 蔚山現代 蔚山文殊サッカー競技場
11月7日(火) 蔚山現代 スルタン・イブラヒムスタジアム
11月28日(火) 川崎フロンターレ 等々力陸上競技場
12月12日(木) BGパトゥム・ユナイテッド スルタン・イブラヒムスタジアム

またACLグループステージ組分け抽選の前には、2023/24AFCカップのグループステージ組み合わせ抽選が行われています。AFCカップはAFCチャンピオンズリーグに次ぐ大会で、例えばUEFAチャンピオンズリーグに次ぐUEFAヨーロッパリーグのような位置付けです。ただし、AFC西地区でいえば、日本や韓国、中国、東地区で言えばサウジアラビア、アラブ首長国連邦、イランなどAFCランキング上位の国・地域協会には出場権が割り当てられていません。

この日のグループステージ組み合わせ抽選の結果、マレーシアスーパーリーグで昨季2位のトレンガヌはG組に入り、 中村玲央、野村悠太両選手が所属するスタリオン・ラグナ(フィリピン)、バリ・ユナイテッド(インドネシア)、 そして今大会から初めてAFCカップに参戦するオーストラリア勢の1つセントラル・コースト・マリナーズ(オーストラリア)と同組になっています。

また昨季のリーグ3位サバはH組となり、南部健造選手が在籍するPSMマカッサル(インドネシア) 栗山直樹、高山和真両選手が所属するホウガン・ユナイテッド(シンガポール)、そして ハイフォン(ベトナム)と同組となっています。

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なおAFCは今季からACLとAFCカップを秋春制に移行するとともに、来季2024/25年シーズンよりACLとAFCカップを改変、さらに新たな大会を加えた3レベルで開催することを発表しています。

最上位レベルに位置するのは東西それぞれ12チーム、合計24チームが出場するACLエリートで、以下、合計32チームが出場するACL2、そして20クラブが出場するAFCチャレンジリーグとつづきます。このため「AFCカップ」の名称は今大会が最後となります。

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