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KLシティが出場するAFCカップ東南アジア地区は今日8月24日が決勝

ACLがアジアのクラブの頂点を決める大会なら、その一つ下のクラブ選手権がAFCカップです。ちょうどUEFAチャンピオンズリーグとUEFAヨーロッパリーグのような関係と言えばわかりやすいでしょうか。

今季2022年大会東南アジア地区予選には、マレーシアからは昨季Mリーグ1部スーパーリーグ2位のクダとマレーシアカップ優勝のKLシティの2チームが出場し、いずれもグループステージを突破したものの、準決勝では両チームの明暗が分かれ、クダはインドネシアのPSMマカッサルに敗れた一方で、KLシティはベトナムのベトテルFCにPK戦で勝利し、決勝に駒を進めています。

決勝で対戦するKLシティとPSMマカッサルはグループステージでは同組で既に1度対戦しており、その際は0-0の引き分けに終わっていますが、東南アジア地区代表を決める2度目の対戦を控えて、アジアサッカー連盟AFCの公式サイトでは、この試合で鍵となる選手を両チームから3名選んで紹介しており、以下はその拙訳です。

FWパウロ・ジョズエ(KLシティ)
AFCカップ初出場のKLシティでキャプテンを務めるパウロ・ジョズエは、グループステージから準決勝まで、前線でチームを鼓舞し続けてきた。2017年からKLシティでプレーする33歳のジョズエは、チームの2部降格、1部昇格、そして昨季のマレーシアカップ優勝など近年のチームの浮き沈みを経験してきた選手でもある。
ジョズエはAFCカップ東南アジア地区グループステージでも、PSMマカッサル戦では最も活発に動いた選手であり、グループステージのタンピネス・ローヴァーズ(シンガポール)との試合では2ゴールを挙げて、チームを準決勝へと導き、さらに準決勝のベトテルFC(ベトナム)戦でもPK戦でゴールを決めており、同様の活躍が決勝でも期待されている。

MFリズキ・エカ・プラタマ(PSMマカッサル)
22歳のリズキ・エカ・プラタマは、そのドリブル技術と爆発的な走力を発揮し、今回のAFCカップで頭角を表した選手の1人である。グループステージのKLシティ戦はベンチスタートだったものの、タンピネス戦では先発する機会を得ると、同点ゴールを決め、さらに逆転ゴールをアシストする活躍を見せた。
準決勝のクダ(マレーシア)戦では84本のパスを出し、、ヤコブ・サユリの得点をアシストするなど、プラタマは自身がPSMマカッサルにとって描くことができない選手であることをこのAFCカップで証明し、その結果、ベルナルド・タヴァレス監督の信頼を得て、国内リーグの開幕戦では先発メンバーに起用された。さらにこの活躍が続けば、代表入りも近いと目されている。

FWジョーダン・ミンター(KLシティ)
今季途中にKLシティに勧誘したミンターは、同じMリーグのトレンガヌから期限付き移籍で加入した選手で、AFCカップにはスタリオンFC(フィリピン)で2014年に。カヤFCイロイロで2019年に出場経験があるミンターは、2020年にフィリピンリーグ得点王となり、その名が広く知られるようになった。
マレーシアリーグに移籍した昨季は、2部リーグで15試合出場で16ゴールを挙げ得点王になりながら、トップチームでの出場機会に恵まれず、今季途中にKLシティに期限付き移籍すると、ベトテルFC戦の勝利に貢献した。決勝で対戦するPSMマカッサルとは2019年のカヤFC-イロイロ時代に対戦し、1分1敗だったことから、明日の決勝ではより良い結果を出したいと考えている。

FWエヴェルトン(PSMマカッサル)
バーレーンのアル・ヒッドSCCから今季加入したエヴェルトンは、これでキャプテンのウィルジャン・プラム頼りきりだったチームの攻撃力を、プラムとのコンビで向上させている。グループステージのタンピネス戦では、この試合で2得点目となる決勝のPKを決めている。
準決勝のクダ戦ではゴールを決められなかったものの、29歳のストライカーは、決勝で寺院大会3得点目となるゴールを決めたいと思っている。

DFジャンカルロ・ガリオフッコ(KLシティ)
英国1部のトットナム・ホットスパーやスワンジーシティのアカデミーでの経験を持つ、オーストラリア出身のDFジャンカルロ・ガリオフッコは、メルボルン・ヴィクトリーからKLシティに移籍すると、そのままトップチームに定着した。KLシティではセンターバックを務め、長い歴史を持つマレーシアカップではJDTを破るなど、成功を収めている。
28歳のガリオフッコは、AFCカップではここまでの3試合でわずか1失点のKLシティ守備陣の1人として、2度目となるPSMマカッサルとの対戦では、初戦同様、相手の攻撃を封じることが期待されている。

MFヤコブ・サユリ(PSMマカッサル)
前述のガリオフッコとKLシティのチームメートが抑える必要があるのが、24歳のウィング、ヤコブ・サユリだ。AFCカップ準決勝のクダ戦で先制点を決めるなどAFCカップ開幕以来、その評価がさらに高まっているサユリはパプア州出身で、2019年シーズンにバリオ・プテラでの活躍に注目が集まり、2020年にはPSMマカッサルに移籍。新型コロナの影響で途中中止になったものの同年のAFCカップではタンピネス、シャン・ユナイテッド(ミャンマー)、カヤFCと同組だったPSMマカッサルの全試合に出場し、シャン・ユナイテッド戦ではゴールも挙げている。
今季のAFCカップでは、準決勝のクダ戦ではウイングでプレーし、マンオブザマッチMOMに選ばれるなど活躍しており、前述したやはりウイングでプレーするプラタマとともにKLシティにとっての脅威となるだろう。

AFCカップ東南アジア地区決勝は、本日8月24日午後9時(日本時間午後10時)キックオフです。

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