ボラセパマレーシアJP

Mリーグ1部スーパーリーグ
2022年シーズン第3節結果とハイライト映像

国際マッチデー期間などでおよそ1ヶ月ほど中断されていたMリーグ1部スーパーリーグが再開し、今季2022年シーズン第3節が4月5日と6日に開催されました。これまでの2節では、新型コロナ陽性者が見つかったチームの試合が延期されるなど混乱が続きましたが、今節第3節で初めて6試合全てが行われています。

今節は複数の試合で審判の判定に疑問の声も上がり、毎シーズン問題になる審判の質が早くも議論の的になった節でもありました。(試合のハイライト映像はMFLの公式YouTubeチャンネルより)

2022年4月5日(火)@サラワク州立スタジアム(サラワク州クチン)
サラワク・ユナイテッド 1-1 ペナン
⚽️サラワク:ボリス・コック(83分)
⚽️ペナン:カサグランデ(73分)
?サラワク(3):フランシス・コネ、ノーマン・アンクン、ゴンサロ・ソト
?ペナン(3):クリスティアン・ロンティーニ、ラフィウディン・ロディン、K・ティヴァンドラム
MOM:ボリス・コック(サラワク・ユナイテッド)
今季開幕前の練習試合での暴力行為によりリーグ開幕から2試合の出場停止処分を受けていたカサグランデとエンドリックが復帰しベストメンバーが揃ったペナンは、試合開始からサラワクを圧倒するも、ゴールを奪えないまま前半を0-0で折り返しました。後半に入っても猛攻を続けるペナンは73分にカサグランデの今季初ゴールで先制しましたが、サラワクは83分にボリス・コックがゴール前のこぼれ球を押し込んで同点とします。この後は両リームともゴールを破れず、サラワクにとっては貴重な勝点1を獲得、ペナンは勝点2を失った格好になりました。

2022年4月5日(火)@ハン・ジェバスタジアム(マラッカ州マラッカ)
マラッカ・ユナイテッド 0-1 サバ
⚽️サバ:パク・タエス(25分)
?マラッカ(1):ファクルラー・ロスリ
?サバ(2):トミー・マワト、ウマレン・バチョク
MOM:パク・タエス(サバ)
4シーズン連続となる給料未払いが起こっていることをリスト・ヴィダコヴィッチ監督が明らかにしたマラッカですが、少なくともこの試合に関してはそれを感じさせないプレーが見られました。ただしヴィダコヴィッチ監督は選手がモチベーションを失いつつあるとも述べており、この問題が直ちに解決しなければ、一気に連敗街道を進む可能性もあります。
そんなマラッカを相手にサバは苦しい試合となりましたが、パク・タエスが個人技でマラッカDF陣を振り切って決めた唯一のゴールを守りきり2連勝としています。
サバの加賀山泰輝泰毅は先発してフル出場しています。

2022年4月5日(火)@トゥンク・アブドル・ラーマンスタジアム(ヌグリスンビラン州パロイ)
ヌグリスンビラン 2-2 スランゴール
⚽️ヌグリスンビラン:エラルド・グロン(58分PK)、コッシ・アデトゥ(76分)
⚽️スランゴール:ナスルラー・ハニフ(35分OG)、カイオン(50分PK)
?ヌグリスンビラン(5):サイフル・リズワン、クザイミ・ピー、シーン・セルヴァラジ、マテウス・アウヴェス、コッシ・アデトゥ
?スランゴール(1):ファズリ・マズラン、シャルル・ナジーム、アレックス・アギャルワ
?スランゴール(1):ヤザン・アル=アラブ
MOM:エラルド・グロン(ヌグリスンビラン)
昨季よりは得点力はアップしたスランゴールは、この試合でも2-0とリードしますが、改善されない守備陣は23分に早々とヤザン・アル=アラブが1発レッドで退場となるなど、この試合でもそのリードを守りきれず、後半に2失点を喫し、開幕戦に続いて2試合連続で引き分けています。過去2年間の若手主体の「育てながら勝つ」方針が功を奏し始めていた最中に、突如方針転換して即戦力の外国籍選手を補強したスランゴールですが、ここまではその効果も見られないことから、今季の「休養」第1号となるのはスランゴールのミヒャエル・ファイテンバイナー監督でもボラセパマレーシアJPは驚きません。
一方の今季昇格組のヌグリスンビランは開幕戦の勝利に続き、2試合で勝点4を着実に積み上げています。この試合がホームだったことや、スランゴールが試合時間の大半を10名で戦ったことを考えれば勝点3が欲しかったと、K・デヴァン監督は試合後の会見で話していましたが、それでも攻撃力では勝るセランゴール相手にこの勝点1獲得は貴重でした。

2022年4月6日(水)@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
KLシティ 0-3 JDT
⚽️JDT:フェルナンド・フォレスティエリ(18分)、ベルグソン・ダ・シルヴァ2(82分PK、90+5分)
?KLシティ(7):アクラム・マヒナン、ハディン・アズマン、J・パルティバン、ジャンカルロ・ガリフオッコ、ケニー・パッラジ、パウロ・ジョズエ、アリフ・シャキリン
?JDT(1):シェイン・ローリー
?KLシティ(1):ケニー・パッラジ(イエロー2枚)
MOM:アリフ・アイマン(JDT)
58分に2枚目のイエロー(この判定も酷かった)でJ・パルティバンが退場となったKLシティが0-3でJDTに敗れ、2019年から9月から23試合続いていたホームでの無敗記録も途切れています。一部新聞が「JDTは主審に助けられた」と書いてしまうほど、明らかにKLシティに不利な判定が連発された試合で、イエローカードはKLシティの7枚に対して、JDTは1枚ですが、KLがラフプレーを連発したわけではなく同様のファールに対してKLにはイエロー、JDTには口頭での警告という場面も見られました。試合後の会見でKLシティのボヤン・ホダック監督がコメントを求められると、「審判についてコメントしたいが、それをいうと罰金処分を受けるので今日はノーコメント」と答えるほどKLシティにとっては不満の溜まる試合でした。
JDTはKL守備陣のミスをついてフェルナンド・フォレスティエリが先制ゴールを決めましたが、その後は好機を生かせずKLシティゴールを割ることができませんでした。しかし後半に入りKLシティが10人となった辺りからはほぼ一方的に試合を進め、82分にはアリフ・アイマンが倒されて得たPKをベルグソン・ダ・シルヴァがを決めて2-0とすると、試合終盤にもダ・シルヴァ選手が今季3試合で通算5ゴール目となるゴールを決めて勝利を確定させています。

2022年4月6日(水)@ダルル・アマンスタジアム(クダ州アロースター)
クダ 1-0 スリ・パハン
⚽️クダ:ロドニー・ケルヴィン(55分)
?クダ(1):ロナルド・ンガ
?パハン(1):マヌエル・イダルゴ
MOM:ファイヤド・ズルキフリ(クダ)
試合前にはデニス・ブシェニングが完治6ヶ月とされるアキレス腱のケガで今季絶望となることが明らかになったクダでしたが、DFロドニー・ケルヴィンのゴールでスリ・パハンを振り切っています。
チーム内で新型コロナ感染者が発覚したことにより試合の延期が続き、この試合がリーグ初戦となったスリ・パハンは、M3クラブ相手に延長戦となったFAカップ1回戦同様、チャンスを作りながらもゴールを決められない試合が続きました。後半の62分には同点ゴールのチャンスがありましたが、映像を見る限りではそうは見えないオフサイド判定で同点機を逃しています。

2022年3月8日(火)@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリンジャヤ)
PJシティ 3-0 トレンガヌ
⚽️PJシティ:ダレン・ロック3(13分、32分、39分)
?PJシティ(1):アルーン・クマル
MOM:ダレン・ロック(PJシティ)
スーパーリーグで唯一外国籍選手がいないPJシティがエースのダレン・ロックのハットトリックで快勝しています。昨年末のスズカップはケガの再発、先月の3ヵ国対抗は新型コロナ感染と代表に選ばれながらいずれも途中で脱落となっていたロック選手ですが、来月予定されている代表戦に向けてキム・パンゴン代表監督に良いアピールになったのではないでしょうか。
チーム内で新型コロナ感染者が発覚したことにより試合の延期が続き、この試合が今季公式戦の初戦となったトレンガヌはまさかの完封負け。PJシティのP・マニアム監督が試合後のインタビューで分析したように、前半39分で0-3となったことで出鼻を挫かれてしまい、自慢の攻撃力が機能しませんでした。

2022年シーズン スーパーリーグ順位表(第3節終了時)

チーム 勝点
1 JDT 3 3 0 0 10 0 10 9
2 KDA 3 3 0 0 5 2 3 9
3 PJC 3 2 0 1 5 3 2 6
4 SAB 3 2 0 1 4 2 2 6
5 NSE 2 1 1 0 3 2 1 4
6 SEL 2 0 2 0 5 5 0 2
7 PEN 3 0 2 1 2 3 -1 2
8 MLC 3 0 1 2 1 3 -2 1
9 KLC 3 0 1 2 5 9 -4 1
10 SWU 3 0 1 2 1 8 -7 1
11 PHG 1 0 0 1 0 1 -1 0
12 TRE 1 0 0 1 0 3 -3 0
KDA-クダ・ダルル・アマン、NSE-ヌグリスンビラン、PJC-PJシティ、SEL-スランゴール、KLC-KLシティ、TRE-トレンガヌ、PHG-スリ・パハン、PEN-ペナン、SWU-サラワク・ユナイテッド、SAB-サバ、MLU-マラッカ・ユナイテッド
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