ボラセパマレーシアJP

2022年シーズン開幕直前!
Mリーグ1部スーパーリーグクラブ紹介第10回
スリ・パハンFC

Mリーグ2022年シーズンは昨日2月26日のチャリティーカップで開幕しました。3月4日の今季リーグ開幕を前に今季のMリーグ1部スーパーリーグの12クラブを紹介する第10回は、昨季Mリーグ10位のスリ・パハンFCです。

スリ・パハンFC(2021年シーズンスーパーリーグ10位)

本拠地:ダルル・マクモルスタジアム(パハン州クアンタン)
2021年シーズン成績:10位(4勝6分12敗)得点23(リーグ8位)失点37(同9位)
過去5シーズンの成績:2017年2位-2018年4位-2019年2位-2020年8位-2021年10位
監督:クリストフ・ギャメル(フランス)
外国籍選手(*は新加入選手):
*GKママドゥ・サマサ(マリ/フランス)
*DFジョアン・マルシアル (フランス)
MFマヌエル・イダルゴ(アルゼンチン)
*FWマフムード・ザアタラ(ヨルダン-AFC枠)
*FWビリー・ケトケオポムポン(ラオス/フランス-アセアン枠)

主なマレーシア人選手(*は新加入選手、#は2021年にマレーシア代表に招集された選手):
GKヘルミ・エリザ
GKザリフ・イルファン
DFムスリム・アフマド
DFアシャル・アル=アフィズ
DFニコラス・スウィラッド
*DFアズワン・アリピン(ペナンFCより加入)
*DFファイサル・ロスリ(クダ・ダルル・アマンFCより加入)
DFファンディ・オスマン
#MFアザム・アジー
MFリー・タック
*MFデヴィッド・ローリー(クダ・ダルル・アマンFCより加入)
FWマリック・アリフ
FWバキュディン・シャムスディン
FWエセキエル・アグエロ
*FWシーン・ジャネッリ(KLシティFCより加入)

チーム紹介:
昨季は元アメリカ代表主将でフィリピン代表監督の経験もあるトーマス・ドゥリー新監督を迎えながら開幕からわずか2試合で「休養」させるなど、迷走したスリ・パハンFC(以下パハン)は、ドゥリー前監督と共に休養させたフランス出身のクリストフ・ギャメル コーチを今夏は監督に据える人事を敢行し、さらに昨季在籍した外国籍選手5名とマレーシア人選手14名との契約を更新せず、大幅なチームメンバーの入れ替えを敢行しています。昨季はトップチームでのコーチ「休養」後はU19チームを指導したギャメル新監督就任にあわせ、今季は若手を積極的に起用するのかと思いきや、クラブはMリーグでのプレー経験が5年を超えたリー・タック(イギリス)、エセキエル・アグエロ(アルゼンチン)両選手の帰化を進めマレーシア人選手として登録する方針を発表しています。パハンにはこの他にもニコラス・スウィラッド、デヴィッド・ローリー、シーン・ジャネッリらマレーシア人の血を引くハイブリッド帰化選手もおり、帰化選手だけで1チームができてしまうほどで、昨季主将を務めたムスリム・アフマッドらまで退団させた目的が、外国籍と外国生まれの選手に頼ったチーム再建なのか、という声が上がると、今度はムスリム・アフマッドと再契約するなど、経営陣の方針が全く不明な補強を行なっています。個々の選手の顔ぶれは上位のクラブとは引けを取らないものの、昨季のように経営陣が介入すれば、今季も降格争いに加わる可能性は十分あります。

ボラセパマレーシアJP的注目選手
・アザム・アジー
コロナ前の2019年予選も含めてほぼレギュラーポジションをつかんでいたにもかかわらず、昨年6月に再開されたFIFAワールドカップ2022年大会アジア2次予選以降は代表招集がなかったアザム選手。スーパーリーグでも22試合中19試合に出場するなど不調だったわけではありませんが、スズキカップ2020では自身のポジションである守備的ミッドフィルダーに、当時のタン・チェンホー監督が攻撃的ミッドフィルダーのバドロル・バクティアルを起用するなど不可解な起用で代表招集はありませんでした。代表だけでなく、所属するパハンも突然の監督交代などでゴタゴタしたことから、シーズン終了後には他クラブへの移籍も噂されましたが、結局残留したのは、地元出身でユースからパハン一筋でプレーしてきたからかも知れません。ボラセパマレーシアJP的にはマレーシアでトップ3に入るデッドボール・スペシャリストだと思っているので、アザム選手には代表復帰のためにも、今季はクラブでの活躍を期待したいところです。

・マヌエル・イダルゴ
昨季2度目のトランスファーウィンドウ期間に加入すると、選手登録された最初の試合でゴールを挙げ、それまで2勝2分7敗と不調のクラブの雰囲気を一変させたイダルゴ選手は、加入直後の6試合を2勝4分で終える原動力となりました。その後は他クラブのマークなども厳しくなり、入団当初ほどの劇的な活躍は無くなりましたが、今季新加入のFWコンビの実力次第では攻撃的ミッドフィルダーとしてではなく、司令塔としてより多くのゴールを引き出す可能性もあります。

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