ボラセパマレーシアJP

2022年シーズン開幕直前!
Mリーグ1部スーパーリーグクラブ紹介第9回
サバFC

Mリーグ2022年シーズンは本日2月26日のチャリティーカップで開幕しますが、今季開幕を前に今季のMリーグ1部スーパーリーグの12クラブを紹介する第9回は、昨季Mリーグ9位のサバFCです。

サバFC(2021年シーズンスーパーリーグ9位)

本拠地:リカススタジアム(サバ州コタキナバル)
2021年シーズン成績:9位(4勝7分11敗)得点21(リーグ9位)失点38(同10位)
過去5シーズンの成績:2017年2部7位-2018年2部6位-2019年2部1位-2020年10位-2021年9位
監督:オン・キムスイ(マレーシア)
外国籍選手(*は新加入選手):
DFパク・タエス(韓国-AFC枠)
*DFジャクソン・デ・ソウザ(ブラジル)
*FWネト・ペソア(ブラジル)
*FW加賀山泰毅(日本-AFC枠)
FWサディル・ラムダニ(インドネシア-アセアン枠)

主なマレーシア人選手(*は新加入選手、#は2021年にマレーシア代表に招集された選手):
*#GKカイルル・ファーミ・チェ・マット(マラッカ・ユナイテッドFCより加入)
*GKダミアン・リム(ヌグリスンビランFCより加入)
DFロウィルソン・バタイル
*#DFリザル・ガザリ(クダ・ダルル・アマンFCより加入)
*#DFドミニク・タン(タイ1部ポリス・テロFCより加入)
*DFバドルル・アフェンディ(サラワク・ユナイテッドFCより加入)
*DFトミー・マワト(サラワク・ユナイテッドFCより加入)
*DFナジルル・ナイム(ペラFCから期限付き移籍で加入)
MFアルト・リナス
*#MFバドロル・バクティアル(クダ・ダルル・アマンFCより加入)
*MFイルファン・ファザイル(JDT IIより期限付き移籍で加入)
*MFスチュアート・ウィルキン(JDT IIより期限付き移籍で加入)
*MFゲイリー・スティーヴン・ラバト(JDTより期限付き移籍で加入)
*MFアフィク・ユヌス(キナバルジャガーズ-M3リーグ-より加入)
*FWアズハド・ハラズ(FAM-MSNプロジェクトより加入)
*FWディルガ・スルギ(UITM FCより加入)
FWアムリ・ヤハヤ
FW N・タナバラン

チーム紹介:
降格圏から勝点差3の9位で1部スーパーリーグ残留を決めたサバFC(以下サバ)ですが、昨年10月にマレーシアサッカー協会FAMのテクニカルディレクターを務めていたオン・キムスイ氏が就任すると、元U23代表監督時代に培った人脈を通じて選手が集まっています。2011年の東南アジア競技大会通称シーゲーム優勝のU23代表からはバドロル・バクティアルやカイルル・ファーミ・チェ・マット、2017年シーゲーム準優勝のU23代表からはドミニク・タンらいずれも昨年末のスズキカップ2020に出場したA代表の選手たちが加入している他、FAMのテクニカルディレクターとして関わったFAM-MSNプロジェクトからは、昨季のプレミアリーグでマレーシア人選手として最多ゴールを挙げた地元サバ州出身で19歳のアズハド・ハラズを獲得するなど、今季のサバは新たな外国籍選手も含めると20名を超える新戦力を補強しています。

1996年には選手としてサバでの優勝を経験しているオン監督ですが、今季のスーパーリーグではトップ5入りを目標に上げています。メンバーを見る限りでは十分達成可能な目標ですが、今季のサバは言わば寄せ集め集団でもあり、選手間の理解や連携をどれだけ高められるかが今季の成績を決める鍵になりそうです。

ボラセパマレーシアJP的注目選手
・加賀山泰毅
隣国タイやシンガポールのリーグに比べると日本人選手の数が少ないマレーシアリーグ。1部スーパーリーグで日本人選手がプレーするのは2020年の鈴木ブルーノ(当時トレンガヌFC)以来2年振り、サバで言えば2017年に地頭薗雅弥選手(現世田谷ユナイテッド代表)が在籍して以来5年振りの日本人選手となる加賀山選手ですが、気候も文化も異なるヨーロッパ(フィンランド1部FCインテル・トゥルク)から東南アジアへの移籍となる中で、どのようなプレーを披露してくれるのか期待が高まります。

・ドミニク・タン
U23代表では主将も務めたタン選手は、JDTから移籍したタイ1部ポリス・テロFCではレギュラーポジションを掴めず、リーグでの試合出場時間の短さが影響し、代表に招集されるものの活躍はできていません。代表のセンターバックはアイディル・ザフアン(JDT)が務めていますが、世代交代となればその一番手候補となるためにもまずはサバで試合出場時間を増やすとともに試合感を取り戻して欲しいです。

・アズハド・ハラズ
18歳ながらAFC U23選手権予選に出場したU22代表にも招集されたのは、昨季所属した2部プレミアリーグでプレーしたFAM-MSNプロジェクトでの活躍があったから。ライバルがいなかったFAM-MSNプロジェクトとは違い、今季のアズハド選手はチーム内での競争に勝って出場機会を得るところがスタートラインとなります。その才能に期待したサバが異例の4年契約を結んだアズハド選手がその競走に勝って1部スーパーリーグで出場機会を得られれば、サバにとってだけでなくU19代表やU23代表の強化にもつながります。

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