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有能なマレーシア人指導者がいないことが外国人代表監督が必要な理由-元FAMテクニカルディレクター

タン監督が辞任したA代表は、次期代表監督候補者として様々な名前がメディアを賑わせていますが、そこで取り沙汰されているのはマレーシアカップで優勝したKLシティFCのボヤン・ホダック監督やU23代表のブラッド・マロニー監督らに加え、日本人や韓国人などの外国人ばかりで、マレーシア人の候補者については全く名前が上がっていません。

この状況について、前FAMテクニカルディレクターのピーター・デ・ルー氏は代表チームの質を高められるだけの能力を持つマレーシア人指導者の数が少なすぎるためにFAMは外国人監督を採用せざるを得ない、という発言をマレーシア語紙ブリタハリアンが紹介しています。

マレーシア代表はマレーシア人監督が指導するのが理想的と話すデ・ルー氏は、2017年から2021年まで自身がFAMでテクニカルディレクターを務めた経験に基けば、辞任したタン前監督以上のマレーシア人指導者には遭遇しなかったと述べ、そのタン前監督が辞任した以上、他のマレーシア人指導者を代表監督に据えても代表が今より強化されるとは思えないと話しています。

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自身がテクニカルディレクターを務めていた際に指導者研修などを行なってマレーシア人指導者のレベルアップを図ることは考えなかったのかな、という疑問は置いておくとして、Mリーグでも1部スーパーリーグの昨季上位6チーム中5チームが外国人監督に率いられたチームだったことを見てもわかるように、マレーシア人指導者に有能な人材が不足していることは否めません。選手が年代別代表を経てA代表になるようように、FAMには将来の代表監督を育てるための方針が必要に思えますが、U23代表のマロニー監督がU19代表の監督も兼任している状況を見ると、将来の代表監督育成は目に見える形では行われてはいないようです。

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