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スズキカップ2020-カンボジアとの初戦に臨むマレーシア代表の2選手が新型コロナ陽性により隔離

スズキカップ2020-マレーシア代表は本日カンボジアとの初戦

 シンガポールで開幕した東南アジアサッカー連盟AFF選手権スズキカップに出場しているマレーシアは、本日12月6日午後5時30分(現地時間、日本時間午後4時30分)に本田圭佑GMと廣瀬龍監督が率いるカンボジア代表と対戦します。
前回2018年大会は準優勝しているマレーシアですが、2018年大会準決勝のタイ戦はホーム、アウェイともいずれも引き分けたもののアウェイゴールルールにより決勝へ進出、同決勝のベトナム戦もホームで引き分けた後に敵地で0-1で敗れており、過去4試合で勝利がありません。
また本日の対戦相手カンボジアとは国際Aマッチとそれ以外も含めるとこれまでに31回の対戦があり、通算成績は23勝4分4敗です。ただしこの結果には1970年台後半のクメール・ルージュによる大量虐殺が起こる前の時代の結果も含まれており、1990年代に国際社会に復帰して以降の対戦は12回対戦してマレーシアの11勝1分0敗、スズキカップに関して言えば、3-2(2000年)、3-2(2016年)、1-0(2018年)と3連勝中です。
しかしA代表以外では、マレーシアサッカー史上最悪の結果となった2019年の東南アジア競技大会通称シーゲームズでは、ルクマン・ハキムやハディ・ファイヤッドを擁して臨んだマレーシアU23はカンボジアU23に3-1と完敗して準決勝進出を逃しており、その試合でゴールを決めたシエン・チャンテア(ボーウング・ケットFC)、ケオ・ソクペン(ビサカFC)両選手は今回のスズキカップのメンバーに入っています。またコロナ禍前の行われた2019年のAFC U19選手権予選でもマレーシアU19はカンボジアU19と対戦し5-4と辛勝していますが、このカンボジアU19からもSoeuth Nava(ボーウング・ケットFC)ら複数の選手がメンバーしており、過去の対戦成績は今大会に関してはあまり参考にはならなそうです。

スズキカップ2020-マレーシア代表の2選手が新型コロナ陽性により隔離

 本日12月6日にカンボジア代表との初戦を迎えるマレーシア代表の2選手が新型コロナの検査で陽性となり隔離となったと、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。
 シンガポール入国時にチャンギ国際空港で行われた検査の結果により陽性が判明したのはGKカイルルアズハン・カリド(スランゴールFC)とFWファイサル・ハリム(トレンガヌFC)の両選手で、幸いなことに発熱などの症状はなく、この2選手以外の選手の検査結果は全員陰性だったということです。
 代表チームのモハマド・ユソフ チームマネージャーによれば、この2選手がシンガポール政府保健省が設けている手順に従って10日間の隔離となり、この間は毎日、検査を受ける必要があるということです。また他の選手は試合に向けての練習を続けることが可能だということです。
 この2選手に代わる選手を召集するかどうかについては、モハマド・ユソフ チームマネージャーはタン監督と話し合いを行い速やかに決定したいと話しています。
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 この大会にはタン監督は当初の26名の予定からケガによる辞退者が出たことで最終的に24名の選手を引き連れて臨んでおり、その内GKはカイルルアズハン、カイルル・ファミ(マラッカ・ユナイテッドFC)、カラムラー・アル=ハフィズ(PJシティFC)の3名となっていることから、追加召集の可能性もありそうですが、ベトナム代表のパク監督はゴールキーパー4人を含む30名の選手をシンガポールに連れて行ったことが報じられるなど、他のチームは新型コロナ禍下での危機管理ができているところもある中で、2選手の隔離によって他の選手を急遽、マレーシアから招集するとなれば、マレーシアサッカー協会FAMはこのような事態を想定しての危機管理ができていたのかどうかが問題視されそうです。

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