フットボール・ダウンアンダー

決勝T進出を懸けて難敵デンマークを迎え撃つ、サッカルーズの先発メンバー予想!!

いよいよ、日本時間午前0時(豪州東部標準時間1時)に迫った、豪州代表サッカルーズの今大会での運命を左右するデンマーク戦。フットボール・ダウンアンダーでは、今回も大事な一戦を戦うスタメンを予想する。

前節、ミッチ・デュークの一点を守り抜いてチュニジアに勝ったサッカルーズ。アーノルド監督は、元々、勝っているチームをむやみにいじってくる監督でもないし、次戦のことを気にしてのカードマネジメントをする監督でないことも前回の試合のスタメンを見てあらためて知らされた。

ずばり、監督が変えてくるのは、攻撃的MFと右SBの2つのポジションだけと予想する。

ケガで初戦に間に合わず、チュニジア戦も途中出場にとどまった本来の攻撃の司令塔たるべきフルスティッチが、大事な試合には何とか間に合いそうだ。監督の前日会見でも、フルスティッチの状態には触れられたが、特にネガティブなニュアンスは無かっただけに、ようやく先発スタメンに名前を連ねるであろうと予測する。

他方、初戦はアトキンソン、チュニジア戦ではカラチッチが先発した右SB。今回の先発には、Jリーグ新潟でプレーするトーマス・デンを推したい。本職はCBながら右SBでも思い切ったプレーをするデンの起用は、相手の出方次第では3バックに移行できるメリットもある。さらには、最終ラインから長めのパスを付けることができる彼からの展開で、好調の左右ウィングを走らせての多くの好機演出を期待したい。

鍵となるのは、勝負どころで切られることになる攻撃のカードの出来。初戦で出番を得たが、ほとんど見せ場のなかったクオルとカミングス、チュニジア戦で途中出場も結果を残せなかったマクラーレン。さらには、唯一、2戦ともに交代出場の機会を得たメイビル。故障のボイルの代わりに招集されたが未だに出番を得ていないティリオといったベンチで出番を待つ選手の中から、目に見えた活躍、すなわち、勝利に繋がる得点を挙げることができる選手が出てくることで、サッカルーズの決勝トーナメント進出の道は一気に拓けることになるだろう。

負けられないデンマークとの激しい主導権争いが予想される試合。確かに引き分けでも、フランスがチュニジアに勝ってくれさえすれば、2位に滑り込める豪州には、あるタイミングで「負けなければいい」という戦いぶりに切り替える可能性がないわけではない。それでも、出来ることなら、難敵デンマークからきちんと勝利を挙げて決勝トーナメント行きを決めたい。

その意味でも、勝敗予想は3-2で豪州としておこう。

サッカルーズ、06年大会以来、5大会ぶりとなるベスト16入りなるか―決戦まで、あと3時間を切った。

(了)

 

 

しゅ

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