移籍情報|フィリピン代表FWパトリック・ライヒェルトがマレーシアのムラカUに加入
FILIPINO FOOTBALL は20日、フィリピンリーグのセレス・ネグロスに所属していたフィリピン代表FWパトリック・ライヒェルトが、マレーシアスーパーリーグ(1部)のムラカ・ユナイテッドSA に移籍加入すると報じた。
ライヒェルトはドイツ・ベルリン出身のフィリピンハーフ(父親がドイツ人、母親がフィリピン人)。ドイツの地域リーグでプレーの後、2012年に母親の母国フィリピンに渡りグローバルと契約。同年からフィリピン代表に選出されるなど活躍して、タイ1部のシンタールアでのプレー経験がある。2014年からセレス・ネグロスに所属してACL予選や AFCカップにも出場している。
直近の2大会(AFFスズキカップ2018とAFCアジアカップ2019)でもフィリピン代表の主力として出場。スズキカップのシンガポール戦(グループステージ)とベトナム戦(準決勝1stレグ)でゴールを挙げるなど活躍した。
ライヒェルトが加入するムラカ・ユナイテッドは、マレーシアのマラッカ市を本拠地とする1924年に設立された歴史のある古豪クラブチームだ。
ライヒェルトが所属していたセレス・ネグロスは、フィリピン王者としてACL予選に出場(敗退した場合はAFCカップに出場)するが、今年からリニューアル開催されるフィリピンプレミアリーグが、参加クラブチームの減少により競技レベルの低下が見込まれていることもあり、フィリピン国内よりも格段にサッカー環境の整うマレーシアリーグに新天地を求めたかたちだ。
また、ライヒェルトに限らずフィリピン代表クラスの選手たちの、マレーシアやタイのリーグに新天地を求める動きが活発化しており、アジアカップを終えた代表選手たちの移籍が、今後次々と発表されることになると思われる。
フィリピン国内のプレー環境が急速に悪化していることで、アジアの大会にも参加するセレス・ネグロスからも主力選手の流出が始まっている。まだ公式な発表がなされていないためお知らせできないが、セレス・ネグロスからの主力選手の海外移籍が他にも決まっている状況だ。
フットボール・フィリピンでは、フィリピン代表クラスの選手、日系フィリピンハーフ選手やフィリピンでプレーしていた日本人選手たちの移籍加入情報をお届けしていく予定だ。