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11月28日のニュースコールドプレイの公演で傷んだ国立競技場の芝にサッカーファンが失望11月28日のニューススランゴール対ペラ戦終了後に両サポーターが暴徒化しケガ人もジョホールオーナーがJリーグ関係者と会談-Jクラブ買収の可能性もオーストラリアがAFCカップで渡航のミャンマー軍政との関連が疑われるクラブへビザ発給を拒否-試合は中立地タイでの開催へ

本日11月28日はACLのグループステージI組第5節で川崎フロンターレ対ジョホール・ダルル・タジムFCが対戦します。ここまで4戦全勝の川崎がI組の1位突破はほぼ確定ですが、ジョホールとしてはこの試合で引き分け、あわよくば勝利でI組2位でのノックアウトステージ進出の可能性を残したいところですが、果たしてその結果はどうなるでしょう。

コールドプレイの公演で傷んだ国立競技場の芝にサッカーファンが失望

11月22日にブキ・ジャリル国立競技場で行われた英国ロックバンド、コールドプレイのマレーシア発公演には7万5000人を超える観衆が集まるなど、大盛況だったと報じられました。コンサート自体は大盛況でしたが、その後のピッチの状況を移した写真をジョホール・ダルル・タジムFCのオーナーでジョホール州皇太子のトゥンク・イスマイル殿下が自身のインスタグラムに投稿し、その「惨状」を明らかにしています。

1998年開場のブキ・ジャリル国立競技場の大規模改修工事に合わせて、その費用をイスマイル殿下が負担する形で行われたピッチを高麗芝系のゼオンゾイシア芝へと張替える工事をおこないましたが、その後、芝が十分根付かない内に行われた先月10月のムルデカ大会では、試合中にあちこちの芝が剥がれ、大会に参加したインド代表やタジキスタン代表などかも不満の声が出ていました。

今月11月16日に行われたFIFAワールドカップ2026年大会予選でも、状況は改善していたものの、やはり芝の養生が不十分と思われるような剥がれ方をしている場面もあり、ブキ・ジャリル国立競技場を運営するマレーシア・スタジアム社も12月8日に予定されているマレーシアカップ決勝にはピッチの状況を改善すると約束しています。

そんな中で開催されたコールドプレイのコンサートでしたが、公演後のピッチは土がむき出しになっている部分も見られるほどの状況で、これを見たサッカーファンからは失望とも怒りとも言える声が上がっています。

これに対してマレーシア政府のハンナ・ヨー青年スポーツ相は、ブキ・ジャリル国立競技場には予備の芝の育成設備が完備されており、マレーシアカップ決勝までにはピッチの状況は修復できると説明する投稿を行ない、またマレーシアサッカー協会(FAM)もマレーシア・スタジアム社がマレーシアカップ決勝戦までにピッチ修復を終えられることを期待するとコメントしています。

スランゴール対ペラ戦終了後に両サポーターが暴徒化しケガ人も

11月25日にスランゴール州のMBPJスタジアムで行われたマレーシアスーパーリーグ第24節、スランゴールFC対ペラFC戦前に両リームのサポーターが衝突し、ケガ人が出ていると報じられています。

これを報じたマレーシア語紙ハリアン・メトロによると、両サポーターの小競り合いから発展した騒動は、スタジアムの駐車場に止めてあった複数の車に破損が起こった他、SNS上では医療スタッフに治療を受けるペラサポーターの映像などもあり、試合終了後は混乱を避けるため、ペラサポーターには一時、スタジアム内で待機することが求められたということです。また別の記事では、スランゴールFCは既に警察に事件を報告して、詳しい調査を求めているとも報じられています。

ジョホールオーナーがJリーグ関係者と会談-Jクラブ買収の可能性も

英字紙ニューストレイトタイムズは、ジョホール・ダルル・タジムFCのオーナーで、ジョホール州皇太子のトゥンク・イスマイル殿下が東京でJリーグ関係者と会い、「日本サッカーへの投資と株式取得」の可能性についての話し合いを行った、と報じています。イスマイル殿下は本日、ACLで川崎フロンターレと対戦するジョホールチームに合わせて来日しています。

ジョホールのクラブ公式Facebookの投稿を引用する形で書かれた記事では、今回の階段は「ジョホール・ダルル・タジムFCの東アジアへのブランド拡大という目的の他に、日本企業によるクラブへの投資の促進という目的」もあったとされています。なお、Jリーグ側からは、執行役員で海外事業担当の相田鉄弥氏と海外事業部長の大矢丈之氏らがこの会談に参加したということです。

ジョホールは、これまでにボルシア・ドルトムント(ドイツ)、ヴァレンシアCF(スペイン)、ユベントスFC(イタリア)などの欧州各チームの他、シャールジャFC(アラブ首長国連邦)やコンサドーレ札幌などとも協力関係にあったこともあります。

オーストラリアがAFCカップで渡航のミャンマー軍政との関連が疑われるクラブへビザ発給を拒否-試合は中立地タイでの開催へ

明日11月29日はAFCカップ第5節がアジア各地で行われますが、東南アジア地区のF組ではオーストラリアのニューサウスウェールズ州ルウメアで予定されていたマッカーサーFC(オーストラリア)対シャン・ユナイテッド(ミャンマー)の試合が、タイでの開催に変更されています。

オーストラリアサッカー協会の発表によりと、これはシャン・ユナイテッドの選手らに対し、オーストラリア政府がビザを発給しなかったことが原因だと説明されており、オーストラリアでの試合開催が不可能となったことから、このカードはバンコクのBGスタジアムに会場を移して開催されるということです。、

オーストラリアサッカー協会、オーストラリア政府内務省のいずれもこの件に関しては説明を行っていませんが、オーストラリア国内の人権団体がシャン・ユナイテッドとミャンマー軍事政権との関連についての懸念を表明したことがあり、これとの関連が疑われています。

なおマッカーサーFCはAFCカップ第1節では、オーストラリア政府の「助言」を無視する形で9月21日にシャン・ユナイテッドのホームで対戦しており、その行動には一部からは批判の声も出ていました。

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