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今季リーグ戦とカップ戦の概要と日程が正式に発表-今季のMリーグは2月24日のジョホール対トレンガヌで開幕

マレーシアスーパーリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLは、公式サイト上で今季のリーグ戦、カップ戦の開催内容と日程を発表しています。今季は4年ぶりに復活するチャレンジカップと新設されるMFLカップを合わせると、リーグ戦以外に5つのカップ戦が開催されることになります。

スルタン・ハジ・アフマド・シャーカップ

今季の開幕戦となるのは、英国FAのコミュニティーシールドを準えながら、本家とは違い、なぜかリーグ戦の一環として行われるスルタン・ハジ・アフマド・シャーカップです。本来ならリーグ王者とマレーシアカップ王者の対戦となりますが、昨季はいずれもジョホール・ダルル・タジムJDTが優勝しており、今回はそのJDTとリーグ2位のトレンガヌFCが、JDTのホーム、スルタン・イブラヒムスタジアムで2月24日に対戦します。
個人的には本家のコミュニティーシールド同様、リーグ戦に含まず、開催地もブキ・ジャリル国立競技場のような中立地で行うべき試合かなとも思うのですが、MFLはそうは考えていないようです。しかもこの試合は、90分での結果がリーグ戦成績に反映される一方で、引き分けの場合にはPK戦を行うという何とも不思議なルールが適応されています。

マレーシアスーパーリーグ

昨季の1部スーパーリーグと2部プレミアリーグを統合し、新たに14チーム編成となるスーパーリーグは、前述した2月24日のスルタン・ハジ・アフマド・シャーカップから26日までの第1節で開幕し、12月17日の第26節までの10ヶ月に渡り、昨季より50試合多い全182試合の熱戦を繰り広げます。ただし、8月には今季から秋春制で開催されるアジアチャンピオンズリーグACLにJDTが、9月にはトレンガヌFCとサバFCが出場するAFCカップがある他、このブログでも何度か取り上げた10月に予定されているムルデカ大会、さらには来年2024年1月のAFC選手権アジアカップ2023に向けた代表合宿なども行われるため、MFL恒例のシーズン途中での日程変更が予想されます。
また昨季同様、試合開始時刻は主催チームが決定できるようになっています。大半の試合はイスラム教の礼拝の時間を考慮して、午後9時キックオフになっていますが、イスラム教徒が少ない東マレーシアに本拠地を持つサバFCやクチンシティFCは午後8時15分キックオフが標準となっています。またイスラム教の断食月に開催される第6節(3月31日および4月1日)から第9節(4月18日および19日)はマレー半島部では、観戦後に帰宅すると翌日になってしまう(涙)午後10時キックオフ、東マレーシアでは午後9時15分キックオフとなります。

FAカップ

スーパーリーグと3部リーグM3リーグのチームが出場するFAカップは3月上旬に1回戦が予定されています。1回戦に出場するのは昨季スーパーリーグの最下位3チームのペナンFC、クダ・ダルル・アマンFC、スリ・パハンFC、プレミアリーグ最下位3チームのペラFC、PDRM FC、クランタン・ユナイテッドFC、そしてプレーオフを勝ち上がってくる3部リーグのM3リーグの10チームの16チームです。そして4月14日と15日には、この1回戦を勝ち上がった8チームとスーパーリーグの8チームで2回戦が行われ、さらにその勝者は5月27日と28日に順々決勝へと進みます。そして6月24日と25日の準決勝、そして7月22日は決勝戦が予定されています。以前は4部リーグのM4リーグも出場していた大会ですが、コロナ禍を境になし崩し的にフォーマットが変更になっています。天皇杯のように国内のすべてのクラブに門戸を開くのは難しくはないと思うのですが、MFLの方々は面倒だと思っているのでしょうか。

マレーシアカップ

もう一つのカップ戦、マレーシアカップは今季が第97回大会。これまでは決勝戦がリーグ戦終了後の11月に行われ、シーズン最後を盛り上げる大会でした。従来の参加チームは、1部スーパーリーグの11チームと2部プレミアリーグの上位5チームでしたが、今季はスーパーリーグ全14チームと、8月の時点でM3リーグの上位2チームの全16チームが出場します。前半戦の最終節となる6月2日から4日の第13節時点の上位8チームがホームアンドアウェイ方式で行われるホームチームとなり、1回戦はFAカップ決勝の翌月8月3日から6日がファーストレグ、8月18日から20日がセカンドレグが開催されます。その後。準々決勝は9月15日〜17日と9月23日〜25日に、準決勝は10月20日〜21日と11月3日〜5日にそれぞれファーストレグとセカンドレグが行われた後、一発勝負となる決勝はリーグ最終節直前の12月9日に予定されています。

MFLカップ

今季から新設されるこの大会は、各クラブのU23チームが出場する大会です。今回のスーパーリーグ改編に伴う改革の一つに、各クラブにU23チームの保持が義務付けられましたが、このリザーブリーグに参加するU23の14チームと昨季は2部プレミアリーグに参加したFAM-MSNプロジェクトの計15チームが出場する大会がこのMFLカップです。大会は参加15チームを8チームと7チームの2組に分けてグループステージを行い、各組の上位4チーム、計8チームがさらに「チャンピオンズリーグ」と呼ばれるリーグ戦を戦い、その上位2チームで決勝を行う形式です。

チャレンジカップ

2018年に始まり2019年に第2回が開催された後、コロナ禍で中止となっていたチャレンジカップが復活します。第1回と第2回は、マレーシアカップに出場できなかった1部スーパーリーグ12位のチームと、2部プレミアリーグの下位7チーム(当時のプレミアリーグは12チームあり、上位5チームはマレーシアカップに出場しました)を対象にした大会でしたが、今回は今季のマレーシアカップ出場16チーム中、準々決勝に進出できなかった8チームを対象として行われます。マレーシアカップ同様決勝を除くすべての試合がホームアンドアウェイ形式で行われます。

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