ボラセパマレーシアJP

東南アジア競技大会準決勝
ベトナムに延長で敗れ3位決定戦へ(ハイライト映像あり)

グループステージB組2位となったマレーシアU23代表は、A組1位のベトナムと対戦。シーゲームがU23代表の大会となった2001年大会以降、マレーシアとベトナムのシーゲームズでの対戦成績はマレーシア1勝、ベトナム4勝という成績です。しかも今大会は地元開催で完全アウェイの状態の中、マレーシアのブラッド・マロニー監督は、今大会初めてフォワードをルクマン・ハキム(KVコルトレイク-ベルギー1部)とダニアル・アスリ(スランゴール)の2名に減らしてしてDFジクリ・カリリ(スランゴール)を1名増やす布陣を選択、戦術的にも試合開始からやや引き気味のラインでベトナムを迎え撃ちました。

ラインを下げたことで、自陣でのプレー時間が長かったマレーシアですが、守備ではピンチをなん度も迎えるものの、しっかりと身体を張り、ベトナムの再三の攻撃に耐え、前半は0-0で折り返します。

後半に入ると、この試合では存在感のなかったダニアル・アスリに代えてハディ・ファイヤッド(アスルクラロ沼津)を投入したマロニー監督でしたが、コーナーキック以外にはほとんどチャンスを作れなかったマレーシア、そしてベトナムともゴールに至らず90分を終えても0-0のまま。前日の試合前記者会見ではマロニー監督、そしてベトナムのパク・ハンソ監督ともに90分で決着をつけたいと話していましたが、それとは裏腹に、試合は延長へともつれ込みます。

この試合の前に行われたもう一つの準決勝、タイ対インドネシア戦も延長となる熱戦でしたが、この試合は延長に入っても、ベトナムの優位は変わらなかったものの、相手シュートミスなどにも助けられたマレーシアはとにかくしぶとく守り、ベトナムのシュートがなかなかゴールを捉えることができず、このまま延長も無得点かと思われた110分でした。ペナルティエリアの左外で得たフリーキックにグエン・ティエン・リンが頭で合わせてゴール!GKアズリ・アブドル・ガニが飛び出したもののその前でしっかりと合わせられた完璧なゴールでした。

マレーシアはここから反撃に転じるも、ゴールには至らず、ベトナムの熱い壁の前にまたも涙を飲みました。マレーシアは3位決定戦でインドネシアと、ベトナムは決勝でタイと対戦します。

東南アジア競技大会2021年大会
準決勝
5月19日(木)
フートスタジアム(フート省ベトチ-ベトナム)
ベトナム 1-0 マレーシア(延長)
⚽️グエン・ティエン・リン (111分)
?ベトナム(4):グエン・バン・トアン、レ・バン・ドー、グエン・タイン・ビン、グエン・ティエン・リン
?マレーシア(1):ハディ・ファイヤッド
(下はマレーシアU23代表の先発XIとこの試合のハイライト映像。今回はマレーシア視点とベトナム視点で見て下さい。マレーシア視点の映像はアストロアリーナ、ベトナム視点の映像はシーゲームズ2021の公式YouTubeより)

東南アジア競技大会2021年大会
準決勝
5月19日(木)
ティエン・チュオンスタジアム(ナムディン省ナムディン-ベトナム)
タイ 1-0 インドネシア(延長)
⚽️タイ:(77分)
?タイ(6):
?インドネシア(5)
?タイ(1)(セカンドイエロー1)
?インドネシア(3)(セカンドイエロー2、一発レッド1 )?

ベトナム対マレーシア戦の前に行われたもう1試合の準決勝、タイ対インドネシア戦はさらに壮絶でした。こちらも延長に入り、しかも試合終了間際にレッドカードが4枚も出される異例の試合でした。詳しくはハイライト映像からどうぞ。
映像はシーゲームズ2021の公式YouTubeより

東南アジア競技大会2021年大会 ノックアウトステージ日程

5月19日(木)
準決勝
タイ 1-0 インドネシア
ベトナム 0-1 マレーシア
5月22日(日)
3位決定戦:マレーシア対インドネシア(午後5時キックオフ)
決勝:ベトナム対タイ(午後8時キックオフ)
*時間はいずれもマレーシア時間

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