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元サイゴンFCの松井大輔が現役引退を表明

元日本代表MF松井大輔(42歳)が2月19日、インスタライブで現役引退を決意したことを明らかにした。松井は日本を代表する天才ドリブラーで、希代のテクニシャンとして知られる。2010年のW杯南アフリカ大会で日本代表のベスト16進出に貢献し、2011年のアジアカップでは優勝も経験。欧州では、フランスやロシア、ブルガリア、ポーランドなどを渡り歩き、2021年にはベトナム1部サイゴンFCでもプレーしたが、サイゴンFCでは7試合出場で無得点に終わった。

Photo:TuoiTre

サイゴンFCは2020年にFC東京との間で、スクール事業やクラブ運営全般、アカデミー設立に関する戦略的パートナーシップを締結。これを皮切りに日本化を促進し、2021シーズン開幕前には、松井大輔のほか、FW高崎寛之、MFウ・サンホ、MF苅部隆太郎と元Jリーガー4人を次々と獲得したほか、FC東京から経営部門とコーチ部門に日本人専門家を招聘。さらには霜田正浩氏をシニアダイレクター(後にサイゴンFC監督に就任したが3試合で解任)に迎えた。

しかし、サイゴンFCは日本化路線を強行した煽りで成績が低迷。2020シーズンにクラブ史上最高の3位と好成績を残したのに対し、翌2021シーズンは新型コロナの影響でリーグ打ち切りが決まった第12節の時点で降格プレーオフ圏の14チーム中13位に低迷。2022シーズンも成績が上向くことはなく、最下位に沈んで2部降格が決定。その後、2部リーグを戦うことなく、クラブ自体が消滅した。

松井はVリーグ2021シーズンの打ち切り決定後にサイゴンFCを退団。その後、フットサル転向を発表し、Fリーグ1のYSCC横浜に入団。J3のYSCC横浜にも所属する形で「二刀流」に挑戦して新たな道を切り開いた。

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