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浦和戦で決勝弾のベトナム代表FWファム・トゥアン・ハイ、リーグ戦で意外なゴールパフォ披露

Vリーグ1-2023-2024シーズンは12月10日に第5節、ハノイFCとソンラム・ゲアン(SLNA)の一戦がハノイ市ハンダイ・スタジアムで行われ、FWファム・トゥアン・ハイや新加入のブラジル人FWデニウソン・ジュニオールの活躍により、ホームのハノイFCが2-0で勝利した。

開幕ダッシュに失敗したハノイだが、直近の国内リーグやAFCアジアチャンピオンズリーグ(ACL)での試合を観る限り、徐々にだが本来の強さを取り戻しつつあるようだ。

SLNA戦は、終始ハノイが相手を圧倒。後半はゴールが奪えなかったものの、若手主体のSLNAに格の違いを見せつける快勝だった。この試合では、不動のエースだったMFグエン・クアン・ハイ(現ハノイ公安)からエースの座を引き継いだFWファム・トゥアン・ハイが躍動。38分には、先制点となるゴールをPKで決めてチームを勢いづかせた。

ゴールパフォーマンスでは、カメラの前で、右手の人差し指と中指を額に当て、左手を宙に構えた謎のポーズを披露。カメラマンや記者たちは顔にクエスチョンマークを浮かべたが、ネット上ではすぐに、ドラゴンボールの孫悟空がセル戦で見せた瞬間移動のポーズだと話題になった。

Photo:Kenh14

言われてみればなるほど。息子である孫御飯のスパーサイヤ人2覚醒で劣勢となり、逆上して自爆で地球ごと木っ端みじんにしようとしたセルを界王星に瞬間移動させたときの孫悟空のポーズそのままだ。

世界中で愛されるドラゴンボールは、サッカー界にもファンが多く、キャラクターの必殺技などをゴールパフォーマンスに取り入れる選手は珍しくない。Vリーグでも、外国人助っ人コンビたちが、ゴール後にフュージョンのポーズをするのは何度も見たことがある。

アルゼンチンの名門ボカ・ジュニアーズで活躍したMFエドゥアルド・サルビオは、ドラゴンボールのゴールパフォーマンスのレパートリーの多さで有名で、瞬間移動のパフォーマンスも披露したことがある。また、ガボン代表FWピエール=エメリク・オーバメヤンもバルセロナ時代に瞬間移動のパフォーマンスをしているので、かめはめ波やフュージョン、元気玉、気円斬などと比べ、かなりマイナーとはいえ前例がないわけではない。

とはいえ、ファム・トゥアン・ハイがこれまでに特別なゴールパフォーマンスを見せた印象は殆どなく、なぜ突然ドラゴンボールの、それもマイナーな瞬間移動のパフォーマンスを見せたのか、やはり謎が残る。

ファム・トゥアン・ハイは、今回のACLグループステージで4ゴールを挙げるなど大活躍。既に敗退が決まった中、ホームで行われた最終節の浦和レッズ戦では、途中出場から何度も決定機を作り、終盤には浦和をグループステージ敗退に追い込む決勝PK弾を決めて、チームの勝利に貢献した。

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