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【FIFA女子W杯】初出場対決はポルトガルに軍配、ベトナムは2連敗でGL敗退が決定

オーストラリアとニュージーランドが共同開催するFIFA女子ワールドカップ2023は、7月27日にグループEの第2節が行われ、初出場のベトナム(FIFAランク32位)が、同じく初出場のポルトガル女子代表(同21位)に0-2で敗れた。これでベトナムは2連敗となり、グループリーグ突破の可能性がなくなった。

Photo:VFF

共に黒星スタートで、両チームにとっては何としても勝ち点3が欲しい試合。ベトナムは、初戦アメリカ戦(0-3)を体調不良で欠場したFWグエン・ティ・タイン・ニャーを先発起用。怪我のMFズオン・ティ・バンもスタメンに復帰して、初戦からスタメンを2枚変更してきた。

ベトナムは立ち上がりから果敢に仕掛けて惜しいチャンスを作ったが、すぐにポルトガルに主導権を奪われて、8分に失点。これで勢いづいたポルトガルは、その後もベトナムゴールに襲い掛かり、21分に追加点。

ベトナムはディフェンスラインの裏を突かれて、スピード勝負に持ち込まれると、一対一では対応しきれない脆さを露呈。前半を2失点でしのぐことができたのは、初戦に続いて好調を維持するGKチャン・ティ・キム・タインのおかげと言えた。

後半に入ると、ベトナムは落ち着きを取り戻して戦い方を修正し、本来の堅守速攻を徹底した。ポルトガルに攻め込まれる時間が続き、何度もピンチを迎えたが、辛くも失点は免れた。敗戦濃厚となった終盤もベトナムは規律ある守備を見せて、0-2のスコアをキープ。ベトナムはこの試合で5本のシュートを放ったが、枠内はわずか1本。一方、ポルトガルは29本のシュートを放って枠内9本と、終始攻め込まれる厳しい試合だった。

同日行われたグループEのもう一試合では、前回女王アメリカ(FIFAランキング1位)と前回準優勝オランダ(同9位)が対決して1-1のドロー。同組は第2節を終えて、1勝1分のアメリカとオランダが勝ち点4で並び、アメリカが得失点差で首位をキープ。初勝利のポルトガルが勝ち点3でこれを追う展開。ベトナムは2連敗でグループリーグ敗退が決まった。

なお、ベトナムは8月1日に行われる第3節でオランダと対戦する。ベトナムはこの試合で名誉の大会初ゴールを目指す。

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