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【FIFA女子W杯】初出場ベトナムは女王アメリカに0-3で敗戦 堅守見せるも攻撃の糸口なくシュート0本に終わる

オーストラリアとニュージーランドが共同開催するFIFA女子ワールドカップ2023が7月20日に開幕した。初出場のベトナム(FIFAランク32位)は7月22日に行われたグループEの第1節で、大会2連覇中の女王アメリカ(同1位)と激突。チームの特徴である堅い守備でアメリカを苦しめたが、0-3で敗れて黒星スタートとなった。

Photo:VFF

下馬評では圧倒的にアメリカが優位。ベトナムの勝率は1%にも満たないとされていた。試合は立ち上がりからアメリカが主導権を握り、ベトナムは自陣に引いてゴール前にブロックを作った。試合が動いたのは14分、FWアレックス・モーガンの技ありパスから、最後はFWソフィア・スミスが決めてアメリカが先制。

その後も攻め続けるアメリカに対し、防戦一方となるベトナムだったが、GKチャン・ティ・キム・タインを中心とした守備陣が高い集中力を見せて何とかしのいでいく。41分には、VAR判定でアメリカがPKを獲得。このピンチもGKチャン・ティ・キム・タインがファインセーブを見せて事なきを得る。このまま前半を終えたかったベトナムだが、前半45+7分にゴール前のこぼれ球を押し込まれてゴールネットを揺らされる。これは一旦オフサイドの判定となったが、VARでゴールが認められて、アメリカが追加点。ベトナムは前半を0-2で折り返す。

後半もアメリカが終始ボールを握ってベトナムゴールに迫る展開。カウンターを狙うベトナムは、相手の速いプレスでなかなか前線までボールを運べず、攻撃の決め手に欠いた。粘り強くアメリカの猛攻をしのいでいたベトナムだが、77分に3失点目を許し、試合はこのまま0-3でホイッスル。結局ベトナムはシュート0本に終わった。各国メディアは試合前、ベトナムの0-9や0-5での敗戦を予想しており、0-3は予想された中で最少失点だった。

実力差があるアメリカ相手に完敗という結果になったが、ベトナム女子代表は最後まで諦めない精神で身体を張った守備を見せて国民を勇気づけた。なお、ベトナムは7月27日に行われるグループE第2節で、こちらも初出場のポルトガル(FIFAランク21位)と対戦する。

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