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W杯アジア最終予選、ベトナムは敵地で強豪サウジアラビアに1-3逆転負けで黒星発進

FIFAワールドカップ・アジア最終予選が9月2日に開幕した。最終予選初出場のベトナム代表は、アウェイで開催されたグループBの初戦で強豪サウジアラビア代表と対戦。善戦むなしく1-3で逆転負けし、黒星スタートとなった。

ベトナム代表は、レギュラー格のCBブイ・ティエン・ズンと左SBドアン・バン・ハウが怪我で欠場。代役を誰が務めるか注目されたが、CBは対人に秀でたグエン・タイン・チュン、左SBは走力のあるブー・バン・タインがそれぞれ起用された。正GKには2次予選で活躍したブイ・タン・チュオンを抜擢。セレッソ大阪のダン・バン・ラムはベンチとなった。

Phptp:Bongda+

注目の試合は、立ち上がりから大きく動くことになる。左サイドから攻めあがったSBブー・バン・タインのクロスを相手ディフェンスがクリア。この中途半端なクリアを拾ったMFグエン・クアン・ハイがペナルティエリア外から左脚を一閃。見事なゴールが決まって、ベトナムが開始早々の3分に先制する。その後はサウジアラビアが圧倒的にボールを支配し、ベトナムはほぼ全員が自陣に引いて守備に奔走。何度かピンチを迎えたが、ベトナムが前半を1点リードで折り返す。

前半は堅い守備を見せたベトナムだったが、後半立ち上がりに状況が一変。52分、相手のシュートをCBドー・ズイ・マインが身体を投げ出してブロック。これがVAR判定でハンドをとられ、サウジアラビアにPKが与えられる。ドー・ズイ・マインは2枚目のイエローカードで退場。キッカーのMFサーレム・アッ=ドーサリーはこのPKをきっちり決めてサウジアラビアが早い時間帯に同点に追いつく。

数的不利となったベトナムは中盤を1枚削ってCBチャン・ディン・チョンを投入。守備の立て直しを図ったが、67分に自陣左サイドからのクロスをファーにいたDFヤーセル・アッ=シャハラーニーに頭で合されて失点。ベトナムはさらに80分にもPKで追加点を許し、1-3でサウジアラビアに敗れて最終予選は黒星スタートとなった。

なお、ベトナムの大手サッカー専門紙「Bongda」は試合後の採点で、先制点を決めたMFグエン・クアン・ハイと退場処分となったCBドー・ズイ・マインにチーム最高の7.5点を与えている。この試合、ドー・ズイ・マインは不運な形で退場となったが、献身的なカバーリングで何度もピンチを救っていた。

ベトナム代表はこの後、9月7日にハノイ市ミーディン国立競技場で行われる最終予選2試合目で、オーストラリア代表と対戦する。オーストラリアは初戦で中国を3-0で下しており、勢いに乗っている。ベトナムはまず得意のホームで勝ち点を獲得したいところだ。

 

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