癌を克服したアマチュア選手、唯一無二の存在感でベトナムサッカー界のスターに上り詰める
ベトナム1部タンクアンニン所属の元同国代表MFギエム・スアン・トゥ(31歳)は10年前に癌を患いながらも、プロサッカー選手になる夢を諦めず、7年前に同1部タインホアFCでプロデビューを飾った。アマチュア選手だった同選手が癌を克服してプロ契約を勝ち取り、ベトナムサッカー界のスターダムを駆け上がった夢のようなストーリーを紹介しよう。
まるで映画のような現実の話
2013年5月11日にホームで行われたVリーグの試合で、タインホアFCはソンラム・ゲアン(SLNA)と対戦した。スコアが1-1の場面で、当時のタインホアの監督であるマイ・ドゥック・チュン氏(現ベトナム女子代表監督)は、やせっぽっちの新人をピッチに送り出した。この日がプロ初出場の全くの無名選手で、両チームのサポーターは「あれはいったい誰だ?」と訝し気な表情で尋ねあった。数分後、その男の頭上にサッカーの神様が舞い降りるのをスタジアムの全員が目撃することになる。
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