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移籍情報|フィリピン代表GKニール・エザリッジが英2部バーミンガム・シティ移籍

英チャンピオンシップのバーミンガム・シティは11日、カーディフ・シティに所属していたフィリピン代表GKニール・エザリッジが加入したことを公式サイトで発表した。エザリッジは4年契約での完全移籍となる。

photo via birmingham city football club

ロンドン北部のインフィールドで出生したエザリッジは、イングランド人の父親とフィリピン人の母親を持つフィリピンハーフで、18歳だった2008年に母親の出身国フィリピンのA代表初キャップを記録し、その後フィリピン代表の正GKとしてゴールマウスに立ち続けている。

13歳でチェルシーのアカデミーに加わり、16歳の時にライバルのフラムのユース組織に転身、18歳でフラムとプロ契約を結んだ上で地域リーグなどのクラブに短期契約で貸し出され、GKとしての経験を積んだ。

しかし、プレミアリーグを戦うフラムのトップチームに呼び戻されることはなく24歳の時に放出となり、その後もリーグ1のオルダム・アスレティックやチャンピオンシップのチャールトン・アスレティックでプレーするも、クラブに留まることは叶わなかった。

エザリッジが正GKとしてゴールマウスに立ったのは25歳の時、リーグ1のウォルソールに加わってからで、ちょうどこの頃からプレーが安定しフィリピン代表でのパフォーマンスも向上する。

ウォルソールで100試合近く出場したエザリッジは、27歳の時にチャンピオンシップのカーディフ・シティに移籍し、移籍1年目にリーグ2位躍進の原動力となりプレミアリーグ昇格メンバーとなる。2年目は東南アジア選手として初となるプレミアリーグでプレーした選手となり、クリーンシート達成数でリーグ2位になるなど活躍したが、チームのプレミア残留は叶わずチャンピオンシップに降格した。

フィリピン代表としても、史上初となるアジアカップ本大会の出場権獲得に大きく貢献したが、国際Aマッチウィーク期間の開催ではなかった本大会には出場できず、フィリピン代表はグループステージで3連敗を喫して敗退したが、もしエザリッジがゴールマウスに立っていれば結果は違っていたはずだ、という意見でフィリピン国内は一致した。

エザリッジとバーミンガム・シティの契約は4年とされており、彼自身としても30歳から34歳というGKとして最も輝きを放つ時を迎えているため、カーディフ・シティ残留を含めたいくつかの選択肢の中から慎重に契約の細部を話し合ったものと思われる。

エザリッジが加入するバーミンガム・シティは1875年に設立された古豪で、同じバーミンガムを本拠地とするアストン・ヴィラとの強烈なライバル関係は世界中に知れ渡っている。

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