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移籍情報|フィリピン代表DFアマーニ・アギナルドがマレーシアのPKNPに期限移籍

photo via pknp fc

セレス・ネグロスとPKNP FCの公式サイトは21日、フィリピンプレミアリーグのセレス・ネグロスに所属しているフィリピン代表DFアマーニ・アギナルドが、マレーシアスーパーリーグのPKNP FCに期限付き移籍したことを発表した。移籍期間は3ヶ月程度の模様。

アギナルドはマニラ首都圏のラスピニャス出身のフィリピン人で、ロヨラ・メラルコ・スパークスのユース組織からトップチームに昇格した、貴重なホームグロウンプレーヤーとして注目を集めている。

自身が18歳だった2013年からフィリピン代表に選出され、平行してU-19、U-21、U-22、U-23代表でもプレーする傍らで、ファー・イースタン大学やフィリピン大学でスポーツサイエンスを学んだ。

所属していたグローバル(現ユナイテッド・マカティ)では、DF佐藤大介らと共に国内タイトルの獲得に貢献。まだ23歳という若さながら、フィリピン代表ではすでに35キャップを数えており、AFFスズキカップ2018とアジアカップ2019でもメンバー入りしている。

グローバルが経営者の交替などに起因する財政問題を抱えたことで、アギナルドはライバルのセレス・ネグロスに新天地を求めたが、グローバルでプレーしていた時に負った故障の回復が遅れ、国内随一の選手層を擁するチームでの出場機会に限りがあったことが、今回のPKNP FCへの期限付き移籍に至った理由のようだ。

(C) pknp fc

マレーシアスーパーリーグのPKNP FCは、マレー半島西岸に位置するペラ州の州都イポーに本拠地を置く、2015年からトップチームの活動を開始した新興クラブチームだ。

2016年はマレーシアFAMリーグで優勝(昇格)、2017年はマレーシアプレミアリーグ(2部)で3位(昇格)、2018年シーズンはマレーシアスーパーリーグ(1部)で9位となり、トップカテゴリー昇格初年度での残留を果たしている。

アギナルドは、タイリーグのチャイナート・ホーンビルに移籍したDFマルコ・カサンブレらと共に、若手のホームグロウンプレーヤーとして期待を集めている。彼らが他の海外出身の逆輸入選手らと同様に、ASEAN枠でタイやマレーシアなどハイレベルなリーグでプレーすることは、国内に留まる選手たちを刺激しているはずだ。

今回は期限付き移籍となっているため、ハーフシーズンの移籍期間でセレス・ネグロスに戻ることが前提となるが、アギナルドがマレーシアで印象的なプレーを見せることができれば、契約期間の延長または別のクラブへの移籍の可能性もある。

photo via ceres negros fc

セレス・ネグロスは、フィリピンでは随一のクラブチームではあるものの、国内のサッカー環境は極めて貧弱な状況のため、アギナルドやカサンブレの活躍如何では、若いホームグロウンプレーヤーたちが海外を目指す端緒となるだろう。

フットボール・フィリピンでは、フィリピン代表クラスの選手、日系フィリピンハーフ選手やフィリピンでプレーしていた日本人選手たちの移籍加入情報を、引き続きお届けしていく。

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