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【W杯アジア2次予選】トルシエ・ベトナムは敵地でインドネシアに痛恨の0-1惜敗、またしても天敵アルハンのロングスローから失点

FIFAワールドカップ・アジア2次予選グループFの第3節、ベトナム代表(FIFAランキング105位)とインドネシア代表(同142位)の試合が3月21日にインドネシアの首都ジャカルタにあるゲロラ・ブン・カルノ・スタジアムで行われ、フィリップ・トルシエ監督率いるベトナムが後半立ち上がりの失点により、0-1で敗れた。

Photo:VFF

怪我人が多いベトナム代表は、数人の主力を欠く中、前線にはFWグエン・ディン・バックとFWニャム・マイン・ズンという若手コンビを先発起用した。帰化選手でチーム強化を進めるインドネシアに対し、序盤は主導権を握ったベトナムだったが、ボールを持てども決め手に欠く展開。インドネシアは得意の速攻で何度かベトナムゴールを脅かしたが、前半のうちにゴールは生まれずスコアレスで終了。

後半に入ると、インドネシアがメンバー交代で攻撃のギアをチェンジ。DFプラタマ・アルハンやFWエギー・マウラナといってスピードがある選手を投入して、ベトナムに圧力をかけた。すると52分、アルハンのロングスローから最後はこぼれ球をエギーが押し込んで、インドネシアが先制。シン・テヨン監督の采配がピタリとハマる形で、ホームのインドネシアが流れを引き寄せる。

因みに、トルシエ監督率いるU-22ベトナム代表(現A代表メンバーも多数)は、昨年カンボジアで開催された東南アジア競技大会(SEA Games)の準決勝でもアルハンのロングスローから2失点を許しており、またしても天敵アルハンにしてやられた形となった。

先取点を奪われたベトナムは、FWグエン・ティエン・リンやDFブー・バン・タイン、FWグエン・バン・トアンといった経験豊富なベテラン組を次々と投入したが、フィジカルコンタクトをいとわないインドネシアの守備を崩すことができず、試合はこのまま0-1でホイッスル。

ベトナムはこの結果、1勝2敗となり、1勝1敗1分のインドネシアに逆転されて3位に転落。なお、同日行われたグループFのもう一試合では、イラク代表が終盤のゴールでフィリピン代表を1-0で下して3連勝となり、同組首位をがっちりキープした。

ベトナムはこの後、3月26日にホームのミーディン国立競技場で行われる第4節でインドネシアと再戦する。2次予選通過のためには、2位に返り咲く必要があり、絶対に負けられない試合となる。

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