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元ベトナム代表FWグエン・コン・フオン、24シーズンの横浜FC残留が正式決定

J2横浜FCは1月7日、元ベトナム代表FWグエン・コン・フオン(28歳)との契約更新を発表した。ベトナムメディアによると、同選手は昨季、ベトナム1部ホアン・アイン・ザライ(HALG)から3年契約の完全移籍で横浜FCに加入しており、2024シーズンが横浜FCでの2シーズン目となる。横浜FCは昨季J1リーグで最下位に沈んで、わずか1シーズンでJ2に逆戻りとなった。

Photo:CAND

グエン・コン・フオンは昨季、ルヴァンカップのグループステージで1試合に途中出場(2分間)したのみで、リーグ戦と天皇杯では1試合も出場することができなかった。チャンスが与えられず、ベンチ入りすらできない日々が続いたことで、ベトナム人ファンは次第に横浜FCに対する反感を募らせていき、公式Facebookページには批判的なコメントが相次いだが、徐々に関心が薄れていったのか、ベトナム人の書き込み自体が減っていった。

横浜FCで構想外となっている同選手の状況を見かねたベトナム代表フィリップ・トルシエ監督は、より多くの出場機会を得るために移籍するようアドバイスしていたが、同選手は引き続き日本に留まることを選択。これにより、同選手は代表でのポジションを失い、今回のアジアカップでは予備登録50人のリストにも入らなかった。

多くの専門家とファンがVリーグ復帰を期待し、国内の数クラブからオファーがあったとされるが、同選手はこれらのオファーを拒否し、横浜FCでの2シーズン目に賭けることを選んだ。ベトナム大手メディアによると、同選手は日本での生活に満足しており、妻も日本でのキャリア構築を進めている。

同選手は先日、ベトナムに一時帰国して親族や友人を訪ねた。このとき、南中部高原地方ザライ省のヌティフード・アカデミーを訪問し、恩師であるフランス人のギリアム・グレッチェン氏と交流。将来的に同アカデミーへの投資も計画しているという。

グエン・コン・フオンは、これまでに水戸ホーリーホック、仁川ユナイテッド、シント=トロイデンVV、横浜FCと計4度の海外移籍をしているが、いずれのクラブでも出場機会に恵まれず、構想外となってきた。水戸、仁川、STVVでは早期の退団となったが、自身最後の海外挑戦と決めている横浜FCでは、2シーズン目の挑戦を続けることになった。

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