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【パリ五輪2次予選】ベトナム女子代表はなでしこジャパンに0-2敗戦で予選敗退、監督のラストマッチを飾れず

2024年パリオリンピックの女子サッカーアジア2次予選グループCの第3節が11月1日にウズベキスタンで行われ、マイ・ドゥック・チュン監督率いるベトナム女子代表(ゴールデンガールズ、FIFAランキング34位))が、日本女子代表(なでしこジャパン、同8位)に0-2で敗れて予選敗退が決まった。

Photo:VTC

初戦で地元ウズベキスタン(同50位)に0-1で敗れているベトナムは、ここまで1勝1敗という成績。2次予選突破の可能性を残すためには、格上日本に勝利する必要があった。しかし、それ以上にベトナムの選手を奮い立たせたのは、この日が、勇退するマイ・ドゥック・チュン監督のラストマッチだったことだ。

試合は前半から日本にボールを握られる展開となったが、ベトナムは集中を切らさずに守り、速攻から日本陣内に攻め込み、コーナーキックを奪うなどのシーンが何度も見られた。しかし、39分にFWフイン・ニューが自陣でボールロストすると、そこから見事な連携で日本がベトナム守備陣を崩して先制。ベトナムは前半を1点ビハインドで折り返す。

後半に入ると、日本がさらに攻勢を強め、54分にセットプレーの流れからゴール前のこぼれ球を押し込んで追加点。2点を追う展開となったベトナムは、普段なら一気に崩れてもおかしくないところだったが、そこは特別な試合ということで、なんとか気持ちを立て直して更なる追加点を許すことはなく、試合はこのまま0-2でホイッスル。

無傷の3連勝となった日本は、2次予選突破が確定。敗れたベトナムは予選敗退となり、監督のラストマッチを飾ることは出来なかったが、観る者に勇気を与えてくれる奮闘を見せた。

マイ・ドゥック・チュン監督は、3度(2003年~2005年、2014年、2016年~)にわたりベトナム女子代表を務め、東南アジア競技大会(SEA Games)やAFF女子選手権など数々のタイトルをもたらし、ベトナムを史上初となる女子ワールドカップ出場にも導いたベトナム女子サッカー最大の功労者と呼べる人物。長年チームを率いた同監督が去り、ベトナム女子サッカーは新時代に進もうとしている。

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