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元ベトナム代表監督の三浦俊也氏、U-20タイ代表監督を退任

タイサッカー協会(FAT)は10月19日、日本人指導者の三浦俊也氏(60歳)がU-20タイ代表監督を退任すると明らかにした。三浦氏は今年3月にU-20タイ代表監督に就任したばかりだった。

三浦氏は、Jリーグの複数クラブを指揮した実績を持ち、2014~2016年にはベトナム代表監督、2018~2019年にはベトナム1部ホーチミン・シティ(HCMC)を率いた。その後、同氏は2021年末にJ3 FC岐阜の監督に就任したが、翌年5月に成績不振により退任。以降、しばらく指導の現場から離れていたが、2023年3月にU-20タイ代表監督に就任していた。

これに先立ちタイは、次世代を担う若手の育成を目指した「ニューエラ(新時代)計画」を打ち出し、U-20代表とブリーラム・ユナイテッド・アカデミーの指導者として、ベトナム代表を率いた経験がある三浦氏を招聘。プロジェクトでは、U-20アジアカップに向けて17人の優秀な若手を選抜し、さらに3年間の英才教育を施して、2025年のU-20ワールドカップ出場を目指していた。しかし、プロジェクトは思ったように進まず、三浦氏とは途中で袂を分かつこととなった。

三浦氏は、韓国人のパク・ハンソ監督と比べて、ベトナム代表時代に際立った成績を残すことは出来なかったが、チームにおいてプロフェッショナリズムの基礎を築いたと人物と評価されている。三浦監督の就任以前のベトナム代表は、域内の他の国と比べて体力的に劣ると言われていたが、同監督はこれを改善し、ハードワークと規律を徹底させた。

三浦監督体制のベトナム代表は、第28回東南アジア競技大会(SEA Games)で銅メダル、AFFスズキカップ2014でベスト4、U-23アジア選手権2016予選初突破などの成績を残している。

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