【ベトナムサッカー回顧録】メコンデルタ地方の弱小クラブ「ミラクル・ドンタップ」の快進撃
Vリーグの誕生から現在までに、ファンは数多くの奇跡を目撃してきた。そんな中でも、メコンデルタ地方の弱小クラブ「ドンタップFC」のリーグ優勝は特に人々の記憶に鮮明に刻まれている。英プレミアリーグの「ミラクル・レスター」と同様に。
「ミラクル・ドンタップ」
他の東南アジア諸国と同じく、ベトナムでもプレミアリーグが絶大な人気を誇る。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、マンチェスター・シティ、リヴァプールといったビッグクラブは特に人気が高い。2015-2016シーズンに、クラウディオ・ラニエリ監督が率いる弱小レスター・シティが奇跡の優勝を果たしたとき、ベトナムのファンは大昔に同じような奇跡を目の当たりにしたことを思い出していた。
Vリーグの歴史においても、これまでに数々のダークホースと呼ばれるクラブが存在したが、その全てが一瞬の輝きに終わり、やがて衰退の道を辿った。ダークホースの中でも、実際にタイトルまで手が届いたクラブとなると、更にその数は限られる。そう考えると、1989年のドンタップFCは紛れもなく、ミラクルと呼ばれるに相応しいチームだった。
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