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J3沼津、ベトナム1部サイゴンFCから期限付き移籍のベトナム人3選手の移籍期間満了を発表

J3アスルクラロ沼津は12月27日、ベトナム1部サイゴンFCから期限付き移籍していたベトナム人3選手の移籍期間満了を発表した。

退団するのは、MFブイ・ゴック・ロン(21歳)、FWグエン・バン・ソン(21歳)、FWグエン・ゴック・ハウ(21歳)の3人。いずれも沼津では出場機会に恵まれず、公式戦に出場できたのはブイ・ゴック・ロンのみ(リーグ戦2試合、天皇杯2試合)。他の2選手は公式戦の出場がゼロだった。

Photo:Saigon FC

なお、3選手の所属元であるサイゴンFCは今季Vリーグで最下位となり、来季の2部降格が決まっている。サイゴンFCはシーズン終了後に、所属する全ての選手・コーチの契約を解除しており、このままクラブ自体が解散する可能性が高いと見られている。

サイゴンFCは、チャン・ホア・ビン前会長がクラブの日本化を計画して、2021シーズンに元日本代表のMF松井大輔やFW高崎寛之らを次々と獲得。さらには霜田正浩氏をシニアダイレクター(後に監督)に迎えて同シーズンに臨んだが、前シーズンの3位躍進から一転して成績が低迷。新型コロナでリーグ戦が打ち切りとなったことで辛くも降格を免れたが、翌2022シーズンも低空飛行を続けて最下位に沈み、2部に降格した。なお、日本化を推進したビン前会長は、今季途中に退任済みだ。

サイゴンFCは、FC東京、FC琉球、アスルクラロ沼津との提携関係を築いており、琉球と沼津には計5人の若手選手を派遣していたが、いずれも出場機会に恵まれず、全員が退団することとなった。サイゴンFCが活動を停止しているため、選手らは新たな所属先を探す必要がある。今季Jクラブに期限付き移籍した5選手のうち、琉球に派遣されていたMFファム・バン・ルアン(23歳)は、来季1部に昇格するハノイ警察FCに加入することが決まっている。

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